Lynyrd Skynyrd – Gimme Back My Bullets (1976)
Lynyrd Skynyrd『Gimme Back My Bullets』について
Lynyrd Skynyrdの『Gimme Back My Bullets』は、オリジナルでは1976年に発表された4作目のスタジオ・アルバム。いわゆるサザン・ロックを代表するバンドが、70年代半ばの勢いをそのままに、より硬質なロック・サウンドへ寄せていった時期の作品として知られている。USのロック・バンドらしい骨太さと、南部色の強いギター・アンサンブルが前面に出た一枚である。
今回の盤は1980年のUS再発盤。オリジナルの1976年盤とは発売年が異なり、当時すでにバンドの初期代表作として位置づけられていた作品の再流通盤にあたる。MCA-2170がオリジナル、MCA-3022が1977年の初回再発とされているので、この1980年盤はそれに続く再発のひとつという扱いになる。
作品の位置づけ
Lynyrd Skynyrdは、1970年代のサザン・ロックを広く知らしめたバンドのひとつで、ライブの勢いと、複数のギタリストによる厚みのある編成が大きな特徴だった。この『Gimme Back My Bullets』は、その流れの中でも比較的タイトで、前作までの開放感よりも引き締まった手触りが目立つアルバムとして語られることが多い。
また、バンドにとっては、後の大きな転機となる1977年の飛行機事故の前に発表された最後期のスタジオ作のひとつでもある。したがって、初期黄金期の空気を伝える記録としても重要な位置にある。
収録曲と代表曲
このアルバムでは、タイトル曲「Gimme Back My Bullets」がまず印象に残る。リズムの推進力がはっきりしていて、バンドの直線的なロック感が出やすい曲だ。ほかにも「Double Trouble」や「Searching」など、ギターが前に出る構成の曲が並び、南部由来の泥臭さとハードなバンド演奏が同居している。
- Gimme Back My Bullets
- Double Trouble
- Searching
- Cry for the Bad Man
- All I Can Do Is Write About It
なかでも「All I Can Do Is Write About It」は、アコースティック寄りの質感を持つ曲として知られ、同作の中では少し景色が変わる場面になっている。バンドの持つ硬いバンド・サウンドだけでなく、曲調の幅も確認できる一曲である。
同時代の文脈
1970年代半ばのアメリカン・ロックには、Allman Brothers BandやMarshall Tucker Bandのような南部ルーツを強く感じさせるバンドが並んでいた。Lynyrd Skynyrdはその中でも、よりストレートなロック・バンドとして受け止められやすく、ギターの掛け合いと大きなコーラスで存在感を示していた。
この時期のSkynyrdは、後に広く知られる「Sweet Home Alabama」や「Free Bird」のイメージを背負いながらも、アルバム単位ではもっと硬派な演奏を聴かせる。『Gimme Back My Bullets』は、そのバンド像をよく示す作品のひとつといえる。
再発盤として見るポイント
1980年のUS盤は、1976年のオリジナル盤から見れば再発盤にあたる。内容面は基本的に同じだが、盤としては当時の再流通仕様で手に入りやすくなったもの。レーベル表記やカタログ番号の違いがあり、コレクションではそこが見分けどころになる。
タイトル曲の勢い、ギターの重なり、南部ロックらしい土の匂い。そうした要素がまとまった一枚で、Lynyrd Skynyrdの1970年代前半から中盤にかけての充実ぶりを、アルバム単位で確かめられる作品である。
トラックリスト
- A1 – Give Me Back My Bullets (3:28)
- A2 – Every Mother’s Son (4:56)
- A3 – Trust (4:24)
- A4 – I Got The Same Old Blues (4:08)
- B1 – Double Trouble (2:48)
- B2 – Roll Gypsy Roll (2:49)
- B3 – Searching (3:18)
- B4 – Cry For The Bad Man (4:48)
- B5 – All I Can Do Is Write About It (4:14)