The Alan Franklin Explosion – The Blues Climax (1970)

The Alan Franklin Explosion『The Blues Climax』(1970)
US出身のThe Alan Franklin Explosionによる『The Blues Climax』は、1970年発表のロック/ブルース作品。ブルースロックを軸に、ガレージロック、アシッドロック、サイケデリックロックの要素が重なる一枚で、時代の空気をそのまま切り取ったような手触りがある。
作品の輪郭
クレジットされているメンバーは、David Dix、Buzzy Meekins、Chris Russel、Alan Franklin。編成はシンプルだが、そこから出てくる音はかなり幅広い。ブルースの骨格を持ちながら、歪んだギターや前のめりのリズムが前に出る場面もあり、ガレージバンドらしい粗さと、60年代末から70年代初頭のサイケデリックな感触が同居している。
サウンドの印象
リズムは直線的で、ビートの押し出しが強め。録音の雰囲気も、きれいに整え込むというよりは、演奏の勢いをそのまま残したような質感が感じられる。ブルース由来のフレーズが土台にありつつ、音の揺れやギターのざらつきが加わることで、ロック色がはっきり前面に出ている。
全体としては、ブルースの形式をなぞるだけでなく、当時のUSロックが持っていた荒さや拡張感にも触れている印象。サイケデリックロックやアシッドロックの文脈で語られることにも、つながりやすい内容だと思う。
時代背景と位置づけ
1970年という年は、ブルースロックがひとつの形として定着しつつ、ガレージ的な粗さやサイケデリックな感覚がまだ残っていた時期。その中で『The Blues Climax』は、ロックとブルースの接点を比較的ストレートに示す作品として置ける。アーティストの詳細なプロフィールは多くないが、少なくともこの盤では、当時のUSロックの混ざり方が見えやすい。
関連情報
作品情報の参照先としては、Garage Hangoverのページがある。
http://www.garagehangover.com/alan-franklin-explosion-blues-climax/
トラックリスト
- A1 Bye Bye Baby
- A2 Say You Love Me At Last
- A3 Got To Make You Mine
- A4 Piece Of Your Love
- A5 Love In My Heart
- A6 Down Hearted
- B1 Blues Climax (18:10)
関連動画
The Subterraneans – Down To Earth (1967)

The Subterraneans / Down To Earth
オランダのグループ、The SubterraneansによるDown To Earthは、1967年の作品として位置づけられる1枚。メンバーはHenk Jansen(Downy Boy Jason)とJohn Bakker(Sleepy John Baker)の2人で、ブルースとフォークを軸にした、素朴さのある一作だ。
作品の輪郭
ジャンル表記はBlues、Folk、World、& Country。スタイルとしてはFolk、Rhythm & Bluesに寄っていて、土の匂いのするアコースティックな感触と、リズム・アンド・ブルース由来の軽い推進力が同居するタイプの作品と見られる。派手さよりも、演奏の手触りや歌の運びで聴かせる印象。
サウンドの印象
音の作りは、きらびやかなプロダクションというより、近い距離で鳴るような質感が想像しやすい。フォークの弾き語り的な要素と、ブルースの反復感、リズムのうねりが重なり、肩の力が抜けた流れを作っているような作品だ。録音の空気感も、時代相応の素朴な響きとして受け取れそうだ。
アーティストの位置づけ
The Subterraneansは、Henk JansenとJohn Bakkerによるオランダのグループ。2人編成という情報からも、楽曲の骨格や演奏の間合いが前面に出る形が想像できる。Down To Earthは、その名前どおり、飾り気を抑えたアプローチを示す作品として見てよさそうだ。
同時代の文脈
1967年という時期は、フォークとブルースが互いに影響を与え合いながら広がっていた時代でもある。英米圏だけでなく、ヨーロッパのグループにもそうした流れが見られた頃で、The Subterraneansのこの作品も、その文脈の中で捉えられる1枚だろう。
盤について
ここでの盤は1995年リリース。作品そのものは1967年のものとして扱えるため、当時の空気を後年の形でたどるような位置づけになる。オランダ発のブルース/フォーク作品として、シンプルな構成の中に時代性がにじむ内容だ。
トラックリスト
- A1 Psycho-Brainwashing Blues
- A2 Mister Judge
- A3 Trouble In Mind
- A4 Lost Train Blues
- A5 Poor Boy
- B1 Bring It On Home
- B2 Help Me
- B3 Everybody Will Need K.J.
- B4 Confessin’ Up My Mind
- B5 Long Time Gone
- B6 Inside Out/Upside Down
- B7 Explain All This Stuff To Me
関連動画
Moby Grape – Live Grape

Moby Grape『Live Grape』
Moby Grapeは、1960年代のアメリカのロック・グループ。メンバー全員が歌とソングライティングに関わり、フォーク、ブルース、カントリー、ジャズの要素をロックやサイケデリック・ミュージックと重ねていくバンドとして知られている。
『Live Grape』は、そのMoby Grapeのライブ作品。リリースはドイツ盤で、タイトルどおりステージ上の演奏を収めた一枚。スタジオ盤で見せる多面的な曲作りとはまた違い、演奏の流れやバンドのまとまりが前に出る内容と受け取れる。
サウンドの印象
ジャンル表記はRock、Blues、スタイルはBlues Rock。そこからは、ギターを軸にした硬質なバンド・サウンド、ブルース寄りのフレーズ、リズムの押し出しの強さが想像しやすい。ライブ録音ならではの空気感や、少しざらついた質感もこの作品の要素になっていそうだ。
Moby Grapeは、アメリカ西海岸の60年代ロックの文脈で語られることが多いグループ。サイケデリックな色合いを持ちながら、ブルースやルーツ感覚もはっきりしているため、『Live Grape』でもその両面がそのまま出やすいタイプの作品といえる。
メンバー
- Alexander Spence
- Jerry Miller
- Jim Preston
- Bob Mosley
- Don Stevenson
- Peter Lewis
- Gordon Stevens
作品の位置づけ
ライブ盤という形は、Moby Grapeの演奏力やアンサンブルをそのまま確認できる場でもある。複数のメンバーが歌い、曲ごとに色合いが変わるバンドだけに、ステージではスタジオ盤以上に各人の役割が見えやすいはずだ。そうした意味で、『Live Grape』はバンドの実演性を前面に置いた記録として捉えやすい。
60年代ロック、ブルース・ロック、サイケデリック・ロックの交差点にいるMoby Grape。その輪郭を、ライブの流れの中で追える一枚。