Chuck & Mary Perrin – The Chuck And Mary Perrin Album (1968)
Chuck & Mary Perrin『The Chuck And Mary Perrin Album』について
Chuck & Mary Perrinは、兄妹によるフォーク・デュオ。『The Chuck And Mary Perrin Album』は1968年に録音された作品で、アメリカとヨーロッパのレーベル事情を経て2015年に再発盤が出たレコードだ。アコースティックな演奏を軸にしたフォーク・ロック作品として案内されている。
作品の成り立ち
このアルバムは、1968年12月の金曜日と土曜日に、イリノイ州サウス・パーキンのGolden Voice Sound Studiosでライヴ録音されたものとされている。オリジナルはChuck Perrin自身のレーベル、Webster’s Last Wordから出ていた盤で、2015年盤はその音源を原盤テープからリマスターした再発盤。ライナーノートにあたる情報として、未公開写真を収めたインサートと歌詞が付属し、見開きジャケットも当時の仕様を再現した形になっている。
再発盤のポイント
2015年盤は、Wah Wah Records Supersonic Sounds(EU)とLight In The Attic(USA)による流通で、ライセンス再発という位置づけ。オリジナル盤のゲートフォールド仕様を踏襲しつつ、音源面ではオリジナルテープからのリマスターが売りになっている。コレクション的には、初出時の空気感を残しながら、資料面を補った再発盤という印象だ。
音楽性と聴きどころ
ジャンル表記はRock、Folk、World, & Country、スタイルはFolk Rock、Acoustic。ChuckとMaryの兄妹デュオという編成から、声の重なりやギターの弾き方が曲の中心にある作品として受け取れる。大編成のロックというより、歌と演奏の距離が近いタイプの録音。ライヴ録音であることも含めて、スタジオ作品よりも演奏の呼吸が見えやすい盤だ。
1960年代末のアメリカのフォーク・ロック周辺には、シンガー・ソングライター的な書き方と、伝統曲やアコースティックな手触りを行き来する作品が多い。このアルバムも、その時代の流れの中で聴かれる1枚といえる。兄妹デュオという点では、男女の歌声の対比や、素朴なアンサンブルを持つフォーク・アクトと並べて語られることがありそうだ。
作品の位置づけ
Chuck & Mary Perrinにとっては、兄妹デュオとしての表現を記録したアルバム。オリジナル盤が自前のレーベルから出ていることもあり、活動の実態がそのまま反映された作品として見えやすい。2015年の再発で、その音源と当時の仕様があらためて整理されている形だ。
まとめ
『The Chuck And Mary Perrin Album』は、1968年録音の兄妹フォーク・デュオ作品を、2015年に原盤テープからリマスターして復刻したレコード。見開きジャケットの再現、未公開写真、歌詞付きのインサートなど、当時の資料性も意識した再発盤になっている。アコースティック主体のフォーク・ロックとして、ライヴ録音ならではのまとまりが感じられる一枚。
トラックリスト
- A1 – Commencement (3:27)
- A2 – Violets Of Dawn (2:56)
- A3 – Mornings (3:23)
- A4 – You Knew All Along (3:09)
- A5 – Don’t Know Why I Love You Like I Do (1:55)
- B1 – Song For Canada (4:10)
- B2 – Babe Can You See (2:30)
- B3 – Circus Of Sour (2:40)
- B4 – Younger Generation (2:45)
- B5 – To A Better Life (2:30)
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Hako Yamasaki – 歩いて (1980)
Hako Yamasaki『歩いて』(1980)について
山崎ハコの『歩いて』は、1980年に日本でリリースされた作品。フォークを軸にしながら、ロック、ブルース、ポップスの要素もにじむ一枚で、アコースティックな手触りを土台にした歌世界が印象に残る。1970年代のフォーク・ブームをくぐり抜けてきた山崎ハコの流れの中でも、80年代に入る時期の作品として位置づけられるタイトルだ。
サウンドの輪郭
全体の中心にあるのは、ギターを軸にしたシンプルな響きと、声の存在感。派手な装飾で押すというより、言葉と旋律を前に出す作りで、フォークの直線的な感触がよく出ている。アコースティックな質感が強く、曲ごとの温度差や呼吸がそのまま伝わってくるタイプの作品として受け取れる。
山崎ハコというアーティストの文脈
山崎ハコは、1957年生まれ、大分県日田市出身の日本のフォーク・シンガーソングライター、ギタリスト、女優。1970年代のフォーク・ブーム期から存在感を示し、その後も長く作品を発表し続けてきた。『歩いて』は、そうした活動の流れの中で、80年代初頭の山崎ハコの表現を確認できる作品として見ておきたい。
同時代とのつながり
この時期の日本のフォークやシンガーソングライターの作品には、歌詞の輪郭をはっきり聴かせる作りや、ギター主体の編成を基調にしたものが多い。山崎ハコの音楽も、その文脈の中で語られることが多く、フォークの語法を保ちながら、ブルースやロックの感触も差し込むあたりに特徴がある。派手さよりも、歌の芯で聴かせる方向性。
作品の位置づけ
『歩いて』は、山崎ハコのディスコグラフィーの中で、80年代に入った時期の一作として見ると流れがつかみやすい。1970年代のフォーク・ブームの延長線上にありつつ、時代の変化の中でも自分の歌の形を保っている、そんな印象のタイトルだ。
まとめ
『歩いて』は、山崎ハコの持つ直線的な歌声、アコースティック中心の響き、フォークを土台にした表現がまとまった1980年の作品。日本のフォーク/シンガーソングライター史の流れの中でも、彼女の立ち位置を確認しやすい一枚といえる。
トラックリスト
- A1 夢
- A2 我が里
- A3 道を探せ
- A4 黒いバス
- A5 小さな海
- B1 歪み板
- B2 何もいらない
- B3 君は自由か
- B4 13の女の子
- B5 歩いて
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Karen Beth – The Joys Of Life (1969)
Karen Beth『The Joys Of Life』について
Karen Bethは、アメリカのニューエイジ・フォーク系シンガー/ソングライター、パフォーマーとして知られるアーティストである。『The Joys Of Life』は1969年に発表された作品で、ロック、フォーク、カントリーの流れの中に置ける内容となっている。
作品の位置づけ
1969年という時代は、アメリカン・フォークがフォーク・ロックへ広がり、アコースティックな弾き語りの感覚とバンド・サウンドが近づいていった時期である。このアルバムも、その文脈の中で聴きやすい一枚として捉えられる。アーティスト本人の表現が前面に出るタイプの作品で、Karen Bethの音楽性を知るうえでの初期の記録といえるだろう。
サウンドの印象
ジャンル表記はRock、Folk、World, & Country、スタイルはFolk RockとAcoustic。そこから想像できる通り、派手な装飾よりも、アコースティック楽器の手触りや、歌の輪郭を生かした作りが中心になっていそうだ。フォークの語り口にロックの推進力が少し重なるような質感で、当時のアメリカ西海岸系フォーク・ロックやシンガーソングライター作品と近い空気を持つ可能性がある。
同時代とのつながり
1960年代後半のアメリカでは、Joni Mitchell、Judee Sill、Joan Baezのようなシンガーソングライターやフォーク系アーティストが、それぞれのやり方で個人の歌を前に出していた。Karen Bethの『The Joys Of Life』も、その時代のフォーク寄りの表現のひとつとして見ると流れがつかみやすい。派手なロック・アルバムというより、歌と演奏の距離感を大事にした作品という印象である。
まとめ
『The Joys Of Life』は、1969年のアメリカン・フォーク/フォーク・ロックの空気を反映した作品として整理できる。アコースティックな感触を軸に、歌の存在感を前に置いたアルバムとして、Karen Bethの初期像を伝える一枚といえる。
トラックリスト
- A1 It’s All Over Now
- A2 In The Morning
- A3 I Know That You Know
- A4 The Joys Of Life
- A5 Something To Believe In
- A6 April Rain
- B1 White Dakota Hill
- B2 Come December
- B3 Song To A Shepherd
- B4 Nothing Lasts
- B5 Tomorrow’s A New Day
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The Bathers – Unusual Places To Die (1987)
The Bathers『Unusual Places To Die』(1987)
『Unusual Places To Die』は、スコットランド・グラスゴーで結成されたThe Bathersによる1987年の作品。Friends Again解散後に動き出したバンドで、実質的にはシンガーソングライター、Chris Thomsonのためのユニットとして知られている。UKのロック/ポップの流れの中にありながら、アコースティックな手触りとインディー・ロック寄りの感覚を持つ1枚。
バンドの位置づけ
The Bathersは、1985年にグラスゴーで始動したスコットランドのチェンバー・ポップ・バンド。メンバーにはJames Locke、Callum McNair、Chris Thomson、Fermina Haze、Hazel Morrison、Sam Loup、Greer Kitsonが名を連ねる。Chris Thomsonを中心に据えた形で活動しており、この時期の作品は、その作家性を前面に出したものとして捉えやすい。
サウンドの印象
ジャンル表記はRock、Pop、スタイルはAcoustic、Indie Rock。大きく派手に押し出すタイプというより、楽器の鳴りや歌の輪郭を丁寧に聴かせる方向の作品として受け取れそうだ。チェンバー・ポップ由来の編成感を背景にしつつ、UKインディーらしい距離感も感じられる内容。
同時代のUKインディーや、Friends Again周辺の流れを思わせる部分もあり、80年代後半のロック/ポップの中で、より室内楽的な組み立てに寄った立ち位置が見えてくる。派手なヒット曲で引っ張るというより、アルバム全体のまとまりで聴かせるタイプの作品といえそうだ。
作品の基本情報
- アーティスト: The Bathers
- タイトル: Unusual Places To Die
- オリジナル・リリース年: 1987
- リリース国: UK
- アーティストの国: UK
- ジャンル: Rock, Pop
- スタイル: Acoustic, Indie Rock
ひとこと
『Unusual Places To Die』は、The Bathersの初期像を示す1987年の作品。Chris Thomsonを軸にしたソングライティングと、アコースティック寄りの質感が印象に残る1枚として、グラスゴー周辺のUKインディー文脈の中で見ていける作品だ。
トラックリスト
- A1 Perpetual Adoration (3:30)
- A2 Latta’s Dream (3:15)
- A3 Fancy Dress (4:17)
- A4 Time Regained (7:00)
- B1 Take Me Back To The Brooklands (5:20)
- B2 Candide (4:00)
- B3 Juju Peach (2:58)
- B4 Unusual Places To Drive (1:43)
- B5 Isn’t She Shining (3:00)
- B6 Fortuny (2:00)
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Mark McGuire – VDSQ – Solo Acoustic Volume Two (2009)
Mark McGuire『VDSQ – Solo Acoustic Volume Two』について
Mark McGuireは、アメリカ・オハイオ州クリーヴランド生まれのギタリストで、ソロ活動に加えてEmeraldsのメンバーとしても知られるアーティストだ。ギターを軸にしながら、ボーカル、テープ、キーボードなども扱う人物で、この『VDSQ – Solo Acoustic Volume Two』は2009年に発表された作品になる。
作品の輪郭
本作は、タイトルの通りアコースティック・ギターを中心に据えた内容で、ジャンルとしては Folk, World, & Country、スタイルとしては Acoustic、Folk に位置づけられている。エレクトリック寄りの音作りで知られる文脈とは少し距離を置き、弦の鳴りや指のタッチがそのまま伝わるような、素朴な質感が前に出る一枚という印象だ。
音の重なりや派手な展開で押すタイプではなく、ギターのフレーズを軸にした静かな進行が中心になりそうな作品だ。アコースティック・フォークの基本線に沿いながら、Mark McGuireらしい演奏感がにじむ位置づけとして捉えられる。
Mark McGuireというアーティストの中で
Mark McGuireは、Emeraldsでの活動を通じて知られる一方、ソロではギター表現を中心にした作品を展開している。本作は、そのソロ活動の中でもアコースティックな側面を示すタイトルとして見ておける。バンドでの音響的なアプローチとは別に、個人の演奏に近い距離感を感じさせる内容になっている可能性が高い。
同時代の文脈
2000年代後半のアメリカでは、インディー・フォークやアコースティック・ギターを軸にした作品が多く見られた時期でもある。Mark McGuireのように、実験的なバックグラウンドを持ちながらフォーク/アコースティックの形式に向かう動きは、この時代の流れの中でも興味深い位置だ。純粋なシンガーソングライター作品というより、演奏そのものに意識が向いたギター作品として受け取られやすいだろう。
まとめ
『VDSQ – Solo Acoustic Volume Two』は、2009年のMark McGuireによるアコースティック・ギター作品として整理できる。Emeraldsでの活動ともつながるアーティストの輪郭を踏まえると、ソロでの弦楽器表現を確認できる一作として見えてくる。ジャンル表記はフォーク寄りだが、演奏の質感を楽しむタイプの作品として位置づけられる。
トラックリスト
- A1 At First Sight
- A2 Vitamins
- A3 Second Thoughts
- B1 Front Porch Breeze
- B2 Burning Leaves
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Mark Fry – I Lived In Trees (2011)
Mark Fry『I Lived In Trees』について
Mark Fryの『I Lived In Trees』は、2011年にリリースされた作品。UK出身のシンガー・ソングライター/ペインターとして知られるMark Fryが、自身の音楽活動の流れの中で発表したアルバムで、ジャンルとしてはRock、Folk、World、& Countryにまたがり、演奏スタイルはAcoustic寄りの内容になっている。
彼の音楽は、アコースティックな響きとフォークの手触りを軸にしたものとして語られることが多い。この作品でも、派手な展開よりは、弦の鳴りや声の置き方、曲の運びで聴かせるタイプの印象が強い。リズムは過度に前へ出ず、楽曲の輪郭を保つ役回りに近い。
アーティストとしての位置づけ
Mark Fryは1952年に英国エッピングで生まれたアーティストで、1971年にはイタリアでデビュー作を録音している。その後、長い時間を経て再評価が進み、オブスキュアなフォーク作品として扱われるようになった経歴を持つ。そうした背景を踏まえると、『I Lived In Trees』は、彼の後年の活動を示す一枚として見えてくる。
絵画活動を続けながら、比較的私的な形で音楽を作ってきた人物でもあり、この作品にも、生活の近い場所から出てきたような曲作りの感触がある。大きく外へ張り出すというより、内側に視線を向けた構成という印象。
サウンドの印象
音の中心はアコースティック・ギターと歌。その上に必要なだけの楽器が重なるような作りで、音数は多くない。空間の取り方も含めて、派手さよりも素朴さが前に出るタイプ。フォーク・ロックやサイケデリック・フォークの流れを思わせる部分もあるが、全体としては落ち着いた佇まい。
- アコースティック主体の編成
- 歌と弦の響きが中心
- 過度に装飾しない録音感
- フォークの要素を軸にした構成
同時代・文脈
Mark Fryの音楽は、UKのフォークや、70年代のサイケデリック・フォークの流れと並べて語られることがある。比較対象として名前が挙がることがあるのは、Nick Drakeのような、静かなアコースティック作品を残したシンガー・ソングライターたちの系譜。ただし、『I Lived In Trees』自体は、その文脈の中でも、より個人的で控えめな記述に寄った作品として受け取られそうだ。
作品のエピソード
Mark Fryは、1971年のデビュー作が長く再評価され、後年になって注目を集めた経歴を持つ。その流れの中で活動を続け、2006年にはアルバム『Shooting the Moon』を発表している。『I Lived In Trees』は、その後の2011年に登場した作品で、彼の作家性をあらためて示すタイトルのひとつという位置づけになっている。
派手なヒット曲を前面に出すタイプではなく、アルバム全体で聴かせる構成が中心。曲ごとの細部や、アコースティックな質感を追うのに向いた一枚と言えそうだ。
トラックリスト
- A1 I Lived In Trees (3:33)
- A2 Behold The Nereids Under The Green Sea (5:00)
- A3 Chalky Down (4:26)
- A4 We All Fall Down (5:34)
- B1 All Day Long (8:53)
- B2 La Lune (0:59)
- B3 Ruins Of Stone (2:18)
- B4 Even The Sky Goes Blue (3:15)
- B5 Taking Wing (4:46)
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Hako Yamasaki – ライブII 歌在りて (1979)
山崎ハコ『ライブII 歌在りて』について
山崎ハコの『ライブII 歌在りて』は、1979年に日本でリリースされたライブ作品。フォークを軸にした弾き語りの世界を、そのまま会場の空気ごと切り取ったような一枚で、山崎ハコという表現者の輪郭がよく見える内容になっている。
山崎ハコは、1970年代の日本のフォーク・ブームを支えたシンガーソングライターのひとり。ギターを手にした歌唱と、自作曲を中心にした活動で知られ、1975年から2024年まで継続的に作品を発表してきた。歌と語りの距離が近いタイプのアーティストで、このライブ盤でもその持ち味が前面に出ている印象がある。
サウンドの印象
編成はシンプルで、アコースティック寄りの質感が中心。大きな音の演出よりも、歌声の抑揚や言葉の運び、ギターの細かなニュアンスが耳に残るタイプの作品といえる。リズムも派手さより、歌のテンポに寄り添う形で進んでいく。
ライブ録音らしく、スタジオ盤とは違う呼吸感があるのも特徴。観客の気配を含めて、曲がその場で立ち上がっていく感覚が伝わってくる。
作品の位置づけ
1979年時点の山崎ハコは、すでにフォーク系シンガーソングライターとして確かな存在感を持っていた時期。『ライブII 歌在りて』は、その活動の中でも、歌そのものに焦点を当てた記録として捉えやすい。タイトルにある「歌在りて」という言葉も、この作品の性格をそのまま示しているように見える。
同時代の日本のフォークやアコースティック系の流れの中では、語り口の強さや、私的な感情をそのまま歌に置き換える作風が印象に残る。山崎ハコの作品は、吉田拓郎や中島みゆきなどと並べて語られることもあるが、このライブ盤では特に、ひとりの歌い手としての存在感が前に出ている。
作品の輪郭
- アーティスト: 山崎ハコ
- タイトル: 『ライブII 歌在りて』
- リリース年: 1979年
- 国: 日本
- ジャンル: Folk, World, & Country
- スタイル: Folk, Acoustic
山崎ハコのライブ作品として、歌声とギターの距離感をそのまま楽しめる一枚。1970年代末の日本のフォークの空気を、記録としても感じやすい内容になっている。
トラックリスト
- A1 島原地方の子守唄
- A2 ひえつき節
- A3 檜原ふるさと
- A4 望郷歌
- B1 こきりこ
- B2 花嫁人形
- B3 ソーラン節
- B4 佐渡おけさ
- B5 五木の子守唄
- C1 テンポイントの唄
- C2 ヨコハマ
- C3 ボロボロ
- C4 心の中は何かでいっぱい
- C5 日没
- D1 望郷
- D2 二丁目の子守唄
- D3 白い花
- D4 向かい風
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- 山崎ハコ (Hako Yamasaki) – ライブII 歌在りて (Live II Uta Arite) | 01. 島原地方の子守唄 (Shimabara chihou) [1979.11.21]
- 山崎ハコ (Hako Yamasaki) – ライブII 歌在りて (Live II Uta Arite) | 02. ひえつき節 (Hietsukibushi) [1979]
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- 山崎ハコ (Hako Yamasaki) – ライブII 歌在りて (Live II Uta Arite) | 04. 望郷歌 (Boukyouka) [1979.11.21]
- 山崎ハコ (Hako Yamasaki) – ライブII 歌在りて (Live II Uta Arite) | 05. こきりこ (Kokiriko) [1979.11.21]
Alan Stivell – Trema’n Inis = Vers L’ile (1976)
Alan Stivell「Trema’n Inis = Vers L’ile」(1976)
フランス出身のマルチ・インストゥルメンタリスト、Alan Stivellによる1976年の作品。ケルト・ハープの普及で知られる彼らしい視点が、フォーク、ポップ、ロック、ワールド・ミュージックの要素をまたいでまとまった一枚になっている。
作品の輪郭
アコースティックな質感を軸に、民謡由来の旋律感と現代的なバンド・サウンドが並ぶ内容。リズムは派手すぎず、弦の響きや楽器同士の重なりを前に出した作りで、曲ごとにフォーク寄りの親密さと、ロック寄りの推進力が行き来する印象。
タイトルの「Trema’n Inis = Vers L’ile」は、島へ向かうイメージをそのまま示すような言葉づかいで、作品全体にも旅や土地の気配がにじむ。英語圏のフォーク・ロックや、同時代のケルト系リバイバルとも並べて語られやすいタイプの音楽だが、ここではハープを中心にした独自の手触りがはっきりしている。
Alan Stivellという位置づけ
Alan Stivellは、ケルト・ハープを広く知らしめた人物として重要な存在。60年代から活動を重ね、この時期には伝統音楽をそのまま再現するだけでなく、ロックやポップの文法を取り込みながら、自分の音楽として組み直していく段階にある。1976年のこの作品も、その流れの中に置ける一枚。
アーティストとしては、ブレトン音楽やケルト文化を軸にしつつ、より広いリスナーに届く形へと音を開いていく時期の作品として見やすい。ハープの響きが前面に出る場面と、歌やアンサンブルが前に進む場面の切り替えが、作品の骨格になっている。
サウンドの印象
- アコースティック楽器の輪郭がはっきりした音像
- フォーク由来の旋律と、ロック的な流れの併存
- 軽やかさよりも、演奏の積み重ねを感じる構成
- ケルト・ハープの存在感が中心
補足
この作品は、1976年当時のオリジナル作品として捉えるのが自然だろう。ジャンル表記としてはRock、Pop、Folk、World & Countryにまたがり、スタイル面ではAcoustic、Folkの色合いが強い。
Alan Stivellの代表的な文脈を追ううえでも、ケルト音楽がロックやポップと接続していく1970年代の流れをたどるうえでも、ひとつの節目として見えてくる作品。
トラックリスト
- A1 Stok Ouzh An Enez = En Vue De L’Île (4:08)
- A2 Hommes Liges Des Talus En Transe (16:36)
- B1 Rinnenn XX = Arcane XX (3:36)
- B2 An Eur-se Ken Tost D’ar Peurbad = Cette Heure Si Près De L’Éternel (5:13)
- B3 Negro Song (4:14)
- B4 E-tal Ar Groaz = Face À La Croix (5:37)
- B5 Ar Chas Doñv’yelo Da Quez = Les Chiens Redeviendront Sauvages (1:50)
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Wolfgang Ambros – Es Lebe Der Zentralfriedhof (1975)
Wolfgang Ambros「Es Lebe Der Zentralfriedhof」
Wolfgang Ambrosによる1975年のアルバム「Es Lebe Der Zentralfriedhof」。オーストリア出身のシンガーソングライターによる作品で、ロック、ブルース、ポップの要素を土台にした一枚です。1976年盤として流通したものもあり、70年代半ばの空気をそのまま閉じ込めたような内容になっている。
作品の輪郭
このアルバムでは、ブルースロックを軸にしながら、アコースティックな手触りも前面に出ている。ギターを中心にしたバンド感のある演奏の中に、言葉の置き方やメロディの運びがしっかり残るタイプで、派手さよりも曲そのものの輪郭が見えやすい構成。録音の雰囲気も、70年代のロック作品らしい自然な響きが印象に残る。
言葉と地域性
Wolfgang Ambrosはオーストリアのシンガーソングライターで、ウィーン周辺の方言や日常語感を含んだ表現でも知られる人物。この作品でも、地域性のある言葉づかいが音楽の印象を形づくっている。収録曲「Zwickt’s Mi」は、オーストリア盤では方言版、ドイツ盤ではより標準的なドイツ語に近い歌詞で収められている点が特徴。
時代背景と位置づけ
1970年代のドイツ語圏ロックの流れの中で見ると、ブルースロックやアコースティック寄りの作りを持ちながら、歌詞の個性で存在感を出すタイプの作品として捉えやすい。英語圏のロックとは別の文脈で、言葉の響きと曲の推進力が並んでいるところが面白い。Wolfgang Ambrosの代表的な時期を示すアルバムのひとつとして扱われることが多い。
基本情報
- アーティスト: Wolfgang Ambros
- タイトル: Es Lebe Der Zentralfriedhof
- オリジナル・リリース年: 1975
- 盤のリリース年: 1976
- ジャンル: Rock / Blues / Pop
- スタイル: Blues Rock / Acoustic
- アーティストの国: Germany
- リリース国: Germany
70年代ドイツ語圏ロックの中でも、言葉の温度と演奏の距離感がそのまま残る一枚。タイトル曲を含め、当時の空気を知る手がかりとしても見ていける作品。
トラックリスト
- A1 Es Lebe Der Zentralfriedhof (5:12)
- A2 Wem Heut Net Schlecht Is (3:10)
- A3 Espresso (4:50)
- A4 G’söchta (3:07)
- A5 Heite Drah I Mi Ham (4:00)
- B1 Zwickt’s Mi (3:45)
- B2 Familie Pingitzer (2:49)
- B3 De Kinettn Wo I Schlof (4:02)
- B4 A Gulasch Und A Seitl Bier (4:00)
- B5 I Glaub I Geh Jetzt (3:55)
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Various – Wayfaring Strangers: Lonesome Heroes (2009)

Various『Wayfaring Strangers: Lonesome Heroes』について
Various名義で2009年にリリースされた『Wayfaring Strangers: Lonesome Heroes』は、US発のFolk、World、& Countryの流れにあるコンピレーション作品として受け取れる一枚です。タイトルからも伝わる通り、ひとりで道を行くような感触を持つフォーク曲を集めた内容で、Acousticを軸にした編成が中心になっているようです。
この種の作品では、派手な展開よりも、歌声と弦の響き、そして録音の距離感が前に出ます。打ち込みのリズムではなく、ギターや弦楽器の手触り、歌の間合い、空気を含んだ録音の質感が印象に残るタイプの構成が想像しやすいです。静かなテンポ感の中で、ひとつひとつのフレーズを追う楽しさがある作品群といえそうです。
作品の位置づけ
Various名義のため、特定の一人のアーティスト像で語るよりも、フォーク・アコースティックの文脈をまとめて見せる役割が大きい作品です。2000年代後半のリリースとして、古いフォークの感触を現代の盤として聴き直す入口にもなっている、そんな位置づけが見えてきます。
サウンドの印象
- アコースティック楽器中心の編成
- リズムは控えめで、歌と演奏の輪郭が前に出る構成
- 録音は密度よりも距離感が気になるタイプ
- 土着的なフォーク、カントリー寄りの響き
ジャンルの文脈
Folk、World、& Country、そしてAcousticというタグからは、アメリカのフォーク・トラディションを軸にした流れが見えてきます。シンガーソングライター系の弾き語りや、カントリーの素朴な響き、あるいは70年代以降のフォーク再発見の文脈ともつながる内容として捉えやすいです。
タイトルにある「Lonesome Heroes」という言葉も、そうした孤独感や旅の感覚を思わせます。作品全体としては、派手さよりも曲そのものの輪郭を追うタイプのコンピレーションとして記憶されやすい一枚です。
トラックリスト
- A1 Before
- A2 It’s So Profound
- A3 As I Walk
- A4 No Love Lost
- B1 Hummingbirds
- B2 Ooh Pah Do Pah Do
- B3 R.N.B. II
- B4 The Tailor
- B5 Little Children
- C1 Dear Father
- C2 Deep Night
- C3 Autumn
- C4 Good Morning
- D1 Kiss Another Day Goodbye
- D2 I Am The Moonlight
- D3 Close Of The Day
- D4 O’Light
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Hako Yamasaki – 飛・び・ま・す (1976)

Hako Yamasaki『飛・び・ま・す』
山崎ハコの『飛・び・ま・す』は、1976年に日本でリリースされた作品。フォークを軸に、フォークロックやアコースティックの質感が前面に出た一枚で、70年代日本のフォーク・ブームの空気をよく伝える内容になっている。
作品の印象
ギターを中心にした編成がまず印象に残る。音数は多くなく、演奏の輪郭がはっきりしていて、歌の存在感が強いタイプの録音。リズムは大きく押し出すというより、曲の流れを静かに支える場面が目立つ。全体としては、乾いた響きと近い距離感のある音作りが感じられる。
山崎ハコの歌声は、硬質さと繊細さが同居しているように聴こえることが多く、この作品でもその持ち味が前に出ている。派手な展開に頼らず、言葉とメロディの運びで引き込むタイプのアルバムという印象。
アーティストの位置づけ
山崎ハコは1970年代日本のフォーク・ブームを支えたシンガーソングライターのひとり。1975年から2024年まで継続的に作品を発表しており、初期の活動期にあたるこの時期は、作風の土台が形になっていくタイミングとも見られる。『飛・び・ま・す』は、その初期の代表的な一枚として語られることが多い。
同時代とのつながり
1970年代半ばの日本では、フォークがロックやポップスと接近しながら、より個人的な歌や内省的な表現へと広がっていた。『飛・び・ま・す』も、そうした流れの中にある作品として捉えやすい。アコースティック主体の響きの中に、当時のシンガーソングライター文化らしい直接的な歌の強さがある。
ひとことで言うと
70年代日本フォークの空気をまとった、歌とギターの距離が近い作品。山崎ハコの初期像をつかむうえで、重要な位置にある一枚。
トラックリスト
- A1 望郷 (4:11)
- A2 さすらい (6:01)
- A3 かざぐるま (4:12)
- A4 橋向こうの家 (4:14)
- A5 サヨナラの鐘 (5:28)
- B1 竹とんぼ (4:25)
- B2 影が見えない (6:09)
- B3 気分を変えて (3:40)
- B4 飛びます (6:28)
- B5 子守唄 (3:55)
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Marissa Nadler – Ballads Of Living And Dying (2009)

Marissa Nadler『Ballads Of Living And Dying』
Marissa Nadlerは、アメリカ・ワシントンD.C.出身のシンガーソングライター/ペインター。『Ballads Of Living And Dying』は2009年リリースの作品で、ロック、フォーク、ワールド/カントリーの文脈に置かれる一枚だ。スタイルとしてはフォーク・ロック、アコースティック、フォーク寄りの内容。
作品の輪郭
このアルバムは、Marissa Nadlerの声とギターを軸にした、比較的シンプルな構成が印象に残る作品。装飾を抑えた音作りの中で、歌の輪郭が前に出るタイプのレコードだ。アコースティックな響き、静かなテンポ、余白のある録音の雰囲気が全体を支えている。
リズムは強く押し出すというより、曲の流れに沿って穏やかに進む印象。音の質感も、きらびやかさよりは乾いた手触りや、少し距離のある空気感が目立つ。フォークの素朴さと、フォーク・ロックの曲としてのまとまりが同居している感じ。
サウンドの特徴
- アコースティック・ギター中心の編成
- 静かなテンポと控えめなリズム感
- 声の存在感が前面に出る録音
- ざらつきよりも、空間の広さを感じる質感
アーティストの中での位置づけ
Marissa Nadlerは、2000年代以降のアメリカン・フォーク/インディーの流れの中で、繊細な歌とアコースティックな表現で知られる存在。『Ballads Of Living And Dying』も、その持ち味がよく見える作品として捉えられそうだ。派手な展開より、歌と音の距離感で聴かせるタイプのアルバム。
時代背景のメモ
2000年代後半のフォーク/インディー周辺では、素朴な編成やローファイ寄りの質感を生かした作品が多く見られた。このアルバムも、そうした流れの中で、アコースティック主体の静かな表現を前に出している一枚といえる。