Isopoda – Taking Root (1982)

Isopoda『Taking Root』
BelgiumのAalstを拠点にしたプログレッシブ・ロック・バンド、Isopodaが1982年に発表した作品。Rockを軸に、Art RockとProg Rockの要素を組み合わせた一枚で、バンドの初期の姿を伝える内容になっている。
作品の位置づけ
Isopodaはベルギーのプログロ界に属するバンドで、メンバーの入れ替わりを経ながら活動を続けてきたグループ。『Taking Root』は1982年の時点でのバンド像を示す作品として捉えやすい。のちに編成が変わることを考えると、オリジナルメンバー中心の時期を記録した記録でもある。
サウンドの印象
Art Rock寄りの構成感と、Prog Rockらしい展開の多さが見えてくるタイプの作品。リズムは単純に流れるというより、曲ごとに区切りをつけながら進む印象で、ギターとキーボードが曲の輪郭を作っていくような手触りがある。録音も、同時代のロック作品らしい素直な質感で、演奏のまとまりをそのまま捉えた雰囲気。
同時代の文脈
1980年代前半のヨーロッパ・プログレの流れの中に置くと、70年代的な大作志向を引きずりつつ、より整理された構成へ寄っていく時期の空気も感じられる。ベルギーのプログレ・シーンらしい、英米勢とは少し距離のあるローカルな感触もポイントになりそうだ。
メンバー
- Arnold De Schepper
- Luc Vanhove
- Dirk De Schepper
- Geert Amant
- Marc Van Der Schueren
- Guido Rubbrecht
- Walter de Berlangeer
補足
Isopodaは現在もArnold De Schepperが中心となって、弟のLuc Vanhoveや息子たちとともにライブで楽曲を演奏しているという記録がある。『Taking Root』は、そうした現在の活動につながる出発点のひとつとして見られる作品でもある。
トラックリスト
- A1 Taking Root
- A2 The Usual Start
- A3 Endless Streets
- A4 Sunset Alley
- B1 Harbinger
- B2 Girls Will Be Girls
- B3 The Fall
- B4 O.K. With Me
- B5 Join With The Stream
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Earth And Fire – Gate To Infinity (1977)

Earth And Fire / Gate To Infinity (1977)
オランダ、Voorschoten / Voorburg 出身のポップ・バンド、Earth And Fireによる1977年の作品。女性ヴォーカルのJerney Kaagmanを中心に、Chris Koertsのギター、Gerard Koertsのキーボードを軸にした編成で知られるグループで、シンフォニック・ロックとポップ・ロックのあいだを行き来するバンドとして位置づけられている。
作品の輪郭
Gate To Infinity は、Earth And Fireがキーボード面をさらに広げていく時期のアルバム。以前から使っていたハモンド・オルガンに加えて、メロトロンやシンセサイザーもセットに取り入れており、バンドのサウンドに厚みを持たせている。収録曲の構成でも、片面を使った長めの組曲的な展開が含まれていて、同時期のシンフォニック・ロック的な流れが見えやすい一枚。
リズム隊はしっかり前に出すぎず、演奏全体を支える役回り。そこにキーボードの層とギターのフレーズ、Jerney Kaagmanの歌が重なる形で、ポップ寄りの聴きやすさとプログレッシブな組み立てが同居している。録音の雰囲気も、楽器の音を重ねていくタイプの作りで、音像は比較的整理されている印象。
バンドの流れの中で
Earth And Fireは、1969年の「Seasons」や1970年の「Ruby is the One」「Wild & Exciting」、1971年の「Invitation」、1972年の「Memories」などで知られ、オランダ国内でヒットを重ねてきた。アルバム作品では、Song of the Marching Children や Atlantis がよく挙げられることが多く、そこからTo the World of the Future を経て、Gate To Infinity ではシンセサイザーの比重がさらに増していく流れ。
1970年代後半のヨーロッパのロック文脈では、シンフォニック・ロックがポップ寄りの要素と混ざっていく動きも見られる時期で、Earth And Fireもその一角にあるバンドとして捉えやすい。GenesisやYesのような英ロック系の大作志向とは少し距離を取りつつ、メロディを前に出した組み立てが特徴になっている。
メンバーとクレジット
- Jerney Kaagman:ヴォーカル
- Chris Koerts:ギター
- Gerard Koerts:キーボード
- Hans Ziech:ベース
- Ton van der Kleij:ドラム
クレジットには、Mark Stoop、Bert Ruiter、Ton Scherpenzeel、Ab Tamboer、Age Kat、Jons Pistoor、Theo Hurts、Ronnie Meyjes、Lysett、Cees Kalis などの名前も見える。バンドの周辺人脈の広さも、当時のオランダ・ロックの動きとつながっている。
ひとこと
Gate To Infinity は、Earth And Fireがポップ・バンドとしての輪郭を保ちながら、シンフォニックな要素とキーボード主体の展開を押し広げていた時期の一作。1977年のオリジナル盤として、バンドの変化が見えやすいアルバムになっている。
トラックリスト
- Gate To Infinity (17:19)
- B1 78th Avenue (3:02)
- B2 Smile (3:11)
- B3 Green Park Station (2:59)
- B4 Dizzy Raptures (3:17)
- B5 Driftin’ (5:36)
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Brèche – Carapace Et Chair Tendre (1979)

Brèche『Carapace Et Chair Tendre』について
『Carapace Et Chair Tendre』は、カナダ・ケベック州シェルブルック周辺のフォークロック・バンド、Brècheが1979年に発表した作品。メンバーはJacques Joubert、Marc Bolduc、Daniel Roussel、Paul Bolducの4人で、フォークを軸にしながら、クラシック、ジャズ、プログレッシブ・ロックの要素も取り込んでいたグループとして知られている。
このバンドはもともとBolducという名前で活動を始め、ケベック各地の出身メンバーが集まって結成された。1976年ごろから活動を始め、2年ほどケベック州内を回りながら演奏と作曲を重ねたのち、1978年にBrècheへ改名している。バンド名は、自分たちの音楽が時代の流れに「裂け目」を入れるようなものだと感じたことに由来するという。
作品の位置づけ
本作はBrècheにとって唯一のアルバム。1979年夏にカナダでリリースされている。地域のトラッド・フォーク系フェスティバルでも演奏していた一方で、音楽の中身はフォークだけに収まらない構成で、プログレ寄りの感触も持っていた点が特徴として挙げられる。
ケベック州では入手しやすい作品ではなく、また出演機会との相性も含めて十分な露出につながらなかったようで、Brècheは広く知られる前に埋もれた存在になっている。1979年10月以降の活動記録が見えなくなっており、1980年初頭には活動を終えたとみられる流れ。
サウンドの印象
サウンドは、アコースティックな手触りを土台にしたフォークロック路線。リズムは素朴さを保ちながらも、楽曲の組み立てにはプログレッシブ・ロック由来の展開が見えるタイプと受け取れる。録音も、派手に作り込むというより、演奏の輪郭をそのまま置いたような質感。
ジャンル表記としてはRock、Folk、World、& Countryにまたがり、スタイルはFolk Rock。ケベックのトラッド/フォークの文脈にいながら、そこから少し外れたところを狙ったアルバム、という見え方がしやすい一枚。
同時代の文脈
1970年代後半のケベック周辺では、フォークやトラッドの流れと、より実験的なロックの感覚が並走していた。Brècheもその交差点にいたグループのひとつで、伝統音楽の場に出ながら、音の作りはプログレ寄りという立ち位置。そうした意味で、同時代のカナダ産フォークロックやケベックのロック史の中でも、少し横道にある存在として見えてくる。
ひとことで
ケベック発のフォークロックを軸に、クラシック、ジャズ、プログレの気配を織り込んだBrècheの唯一作。1979年という時代と、地域の音楽シーンの間で生まれた、記録としても興味深いアルバム。
トラックリスト
- A1 L’hymne (3:31)
- A2 Marianne (3:39)
- A3 La Légende De Jos Kébék (4:56)
- A4 Vent Du Midi (6:15)
- B1 La Fuite (4:06)
- B2 De Justesse (4:56)
- B3 Grandir (6:38)
- B4 Les P’tites Cuillers (3:10)
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The Railway Children – Native Place (1990)

The Railway Children『Native Place』について
『Native Place』は、UKのインディー・ロック・バンド、The Railway Childrenが1990年に発表した作品。メンバーはGary Newby、Brian Bateman、Stephen Hull、Guy Keeganの4人で、ギターを軸にした編成によるバンドらしいまとまりがある。Rock、Popの要素を含みつつ、スタイルとしてはIndie Rockに位置づけられる一枚。
バンドは1984年にイギリスのウィガンで結成され、Factory系の流れを経てVirginへ進んだ経歴を持つ。90年代初頭のUKインディー・シーンを背景にしたグループで、この『Native Place』もその時代の空気を感じさせる作品として受け取られている。
サウンドの印象
演奏は、ギターの輪郭をはっきり見せながら、リズム隊が曲の流れを支えるタイプ。派手に押し切るというより、ビートの推進力とメロディの運びで聴かせる作り。録音の質感も、当時のUKインディーらしい、少し乾いた手触りが残る印象。
ロックの骨格の上にポップな感触を重ねたバランスで、同時代のギターバンドの文脈に置いて聴かれることが多そうな一作。The Railway Childrenの中でも、バンドの輪郭が比較的見えやすい時期の作品として捉えられる。
バンドの流れの中で
『Native Place』は、The Railway Childrenにとって90年時点の到達点のひとつ。インディー・ロックの文脈からメジャー・レーベル期へ進んでいく過程の中にあり、バンドの活動史を追ううえでも重要な位置にある。
同時代のUKギターバンドと並べて語られることもありそうな内容で、Factory Records周辺の系譜や、Virgin期のインディー・ポップ/ギターロックの流れを思わせるところもある。
作品の基本情報
- アーティスト: The Railway Children
- タイトル: Native Place
- オリジナルリリース年: 1990年
- 国: UK
- ジャンル: Rock / Pop
- スタイル: Indie Rock
1990年のUKインディー・ロックを軸に、バンドの持ち味を見せる作品として整理できる一枚。
トラックリスト
- A1 Every Beat Of The Heart
- A2 Music Stop
- A3 You’re Young
- A4 Because
- A5 Cotton Counting
- A6 It’s Heaven
- B1 Something So Good
- B2 Collide
- B3 Native Place
- B4 Fall On
- B5 Harbour Force
- B6 Blue Sky
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Tangerine Dream – Force Majeure (1979)

Tangerine Dream『Force Majeure』
1979年のTangerine Dreamによるアルバム。電子音楽とロックのあいだを行き来しながら、ベルリン・スクールの流れをよく示す作品として位置づけられる一枚だ。アーティストの中心人物であるEdgar Froeseを軸に、Christopher Franke、Klaus Krügerらが参加し、シンセサイザーとリズムを前面に出した構成になっている。
作品の輪郭
この時期のTangerine Dreamは、初期の実験色の強い展開から、シーケンサーを使った反復と拍の明確さへと重心を移していた時期にあたる。『Force Majeure』でも、その流れがはっきりしていて、電子音のレイヤーが積み重なるなかに、ロック寄りの推進力が見える。音の密度は高いが、演奏の輪郭は比較的追いやすい印象だ。
録音の雰囲気は、硬質なシンセの質感と、一定のリズムが前に出る作り。曲によっては、静かな展開から少しずつ拍が立ち上がり、そこにメロディが乗っていく流れがある。ベルリン・スクールの代表格として語られる理由が、そのまま音の組み立てに表れている。
アーティストの中での位置づけ
Tangerine Dreamは、1970年代にシンセサイザーとシーケンサーを使った電子音楽をロックの文脈へ広げたグループとして知られる。『Phaedra』以降の流れを受けつつ、『Force Majeure』ではよりロック的な手触りが見えやすい。1970年代後半の同グループの変化を追ううえで、ひとつの節目として捉えられる作品だ。
この頃の同時代的な文脈としては、クラウトロック周辺の実験性と、より構築的な電子音楽の接点が思い浮かぶ。電子音の反復や長尺の展開は、同じベルリン・スクール系の流れにあるアーティストとも比較されやすい。
まとめ
『Force Majeure』は、Tangerine Dreamの1979年作として、シンセ主体の構築とロック的な推進力が並ぶアルバム。初期の実験性と、後年のより整理されたサウンドのあいだに位置するような内容で、当時のバンドの方向性を確認しやすい一枚といえる。
トラックリスト
- A Force Majeure (18:18)
- B1 Cloudburst Flight (7:21)
- B2 Thru Metamorphic Rocks (14:15)
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Pyg – Free With PYG (1971)

PYG『Free With PYG』(1971)について
『Free With PYG』は、1971年に日本で発表されたPYGの作品。ザ・タイガースやザ・スパイダースのメンバーを含む編成で結成された、短期間だけ活動した日本のロック・グループによる一枚である。ロックを土台に、ブルース・ロックとハード・ロックの要素を前面に出した内容として位置づけられる。
バンドの輪郭
PYGは、沢田研二、萩原健一、岸部修三、井上堯之、堀内“オーガン”など、当時の日本のロック/歌謡シーンで存在感のあるメンバーが集まったグループ。活動期間は長くなく、アルバム2作とシングル5枚を残して翌年には解散している。そのため、本作はグループの初期のまとまりをそのまま記録したような一枚として見られることが多い。
サウンドの印象
サウンドは、ギターを軸にしたバンド演奏が中心。リズム隊が前に出る場面があり、曲によっては重さのあるビートと、歯切れのよい演奏が並ぶ。ブルース・ロック寄りの粘りと、ハード・ロック的な押しの強さが同居していて、当時の日本のロックが洋楽の流れをどう受け止めていたかが見えやすい内容になっている。
録音の質感は、1971年らしい生々しさを残したもの。各楽器の輪郭が比較的はっきりしていて、スタジオでのバンド感を重視した作りに感じられる。
作品の位置づけ
このアルバムは、PYGというグループの出発点を示す作品として捉えやすい。後の日本のロックバンドにもつながる、スター級のメンバーを集めた編成、そして歌謡曲の文脈だけでは収まらないバンド・サウンドが同居している点が印象的。時代としては、英米のブルース・ロックやハード・ロックが広く浸透していた頃で、日本でもそうした流れを受けた作品が次々と出ていた。その中でPYGは、個々のキャリアの強さとバンドとしての試行が重なる存在といえる。
まとめ
『Free With PYG』は、1971年の日本のロックを語るうえで外しにくい一枚。メンバーの顔ぶれ、ブルース・ロックとハード・ロックを行き来する演奏、短命バンドならではのまとまりが、そのまま記録された作品になっている。
トラックリスト
- A1 Black Night
- A2 Walking My Shadow
- A3 Every Mother’s Son
- A4 Country Comfort
- A5 Bitch
- B1 Speed King
- B2 Cowboy
- B3 Love In Vain
- B4 To Love Somebody
- B5 Travelin’g In The Dark
- C1 The Day I Knew A Love
- C2 A Road Named No Return
- C3 Nothing Free
- C4 Sympathy For The Devil
- C5 I Put A Spell On You
- D1 Now The Time For Love
- D2 I Want To Take You Higher
- D3 Babe, I’m Gonna Leave You
- D4 To Pray
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Alain Markusfeld – Contemporus (1979)

Alain Markusfeld / Contemporus
Alain Markusfeldの1979年作「Contemporus」は、ElectronicとRockを軸にした作品で、Prog RockやJazz-Rockの文脈でも語られる一枚。オリジナルのリリース年がそのまま作品の出発点になっていて、1970年代後半の流れの中で位置づけやすいアルバムだ。
作品の輪郭
アーティストのプロフィールを見ると、Alain Markusfeldはフランス・パリ出身のシンガー/ソングライターで、若い頃からバンド活動やセッション、作曲の仕事を重ねてきた人物。1970年代には、歌とバンドリーダー的な立場から、マルチインストゥルメンタルなソロ表現へと重心を移していった流れがあり、この作品もその延長線上にあるように見える。
サウンド面では、ロックの骨格に電子的な質感が重なり、演奏の組み立てにジャズ・ロック的な流れが感じられるタイプ。リズムは単純に押し出すというより、曲ごとの展開に合わせて動きがつく印象で、録音の空気も1970年代末らしい落ち着きを持っている。
アーティストの流れの中で
Alain Markusfeldは、サイケデリック・ロックから多文化的なインストゥルメンタル表現へと徐々に移っていったとされる。この「Contemporus」も、そうした変化の途中にある作品として見ると、ロック、電子音、そして演奏主体の構成が自然につながってくる。
同時代の感覚でいえば、Prog RockやJazz-Rockの広がりの中にありつつ、よりインストゥルメンタルな方向へ寄っていく流れ。比較の対象としては、ドイツのPopol Vuhが挙げられることもあるように、メロディやバンド編成だけでなく、音の重ね方や空気の作り方にも意識が向いている印象だ。
ひとことで
1979年という時期のロックと電子音の接点を、Alain Markusfeldの経歴と重ねて捉えやすい作品。歌ものとしてだけでなく、演奏と構成の流れで聴くと輪郭が見えやすい一枚。
トラックリスト
- A1 Oasis Under The Stars (L’Oasis Sous Les Étoiles) (4:10)
- A2 The Floating Soul (L’Âme Flottante) (3:42)
- A3 Jazz In Casablanca (Jazz À Casablanca) (3:04)
- A4 Fiesta Atomika (Fiesta Atomikâ) (3:41)
- A5 It’s Raining On The Third Millenium (Il Pleut Sur Le Troisième Millénaire) (4:17)
- Contemporus
- B.1 1st Movement (3:06)
- B.2 2nd Movement (5:05)
- B.3 3rd Movement (5:00)
- B.4 4th Movement (6:22)
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Donovan – Donovan (1975)

Donovan / Donovan
Donovanは、スコットランド出身のシンガーソングライター、ギタリストであるDonovanによる1975年の作品。ロック、ポップ、フォーク、カントリーの要素をまたぐ活動で知られるアーティストの、70年代半ばの一枚として位置づけられる。
作品の輪郭
本作は1975年のリリースで、同年のDonovanの音楽的な姿をそのまま伝えるタイトル作。フォークを土台にしながら、クラシック・ロック寄りの感触も見える内容で、アコースティックな響きとバンド的な推進力が並ぶ構成になっている。派手さを前面に出すというより、曲の流れや言葉の運びを追いやすい作りの印象。
録音の雰囲気は、70年代のフォーク・ロックらしい距離感がある。リズムは過度に主張せず、ギターや歌のラインを支える形で進むことが多く、音の重なりも比較的すっきりしている。ポップな輪郭とフォークの語り口が同居するタイプのサウンド。
アーティストとしての位置づけ
Donovanは1960年代から活動を続け、フォーク、ロック、ポップを横断してきた人物。1975年という時期は、初期のフォーク色と、その後に広がったロック寄りの感覚が接続されるタイミングとして見ることができる。のちにRock and Roll Hall of FameとSongwriters Hall of Fameに名を連ねることになるが、この作品もその作家性の延長線上にある一枚。
同時代との関係
文脈としては、同時代のフォーク・ロックやクラシック・ロックの流れに置きやすい。Bob Dylan周辺に通じる語り口、あるいは英国フォーク系の流れを思わせる場面もあるが、Donovan自身の持つポップ寄りの感覚が加わっているところが特徴になっている。
まとめ
1975年のDonovanを知るうえで、タイトル通りにアーティスト像が前に出る作品。フォークの素地、ロックの推進力、ポップの親しみやすさが並ぶ内容で、70年代半ばの空気を反映した一枚として受け止めやすい。
トラックリスト
- A1 Universal Soldier (2:10)
- A2 To Sing For You (2:43)
- A3 Colours (2:44)
- A4 To Try For The Sun (2:36)
- A5 Hey Gyp (Dig The Slowness) (3:10)
- A6 Candy Man (3:26)
- B1 Catch The Wind (2:16)
- B2 Josie (3:25)
- B3 Remember The Alamo (3:02)
- B4 Donna, Donna (2:54)
- B5 Circus Of Sour (1:50)
- B6 Sunny Goodge Street (2:52)
Vent D’Est – Vent D’Est (1980)

Vent D’Est / Vent D’Est
フランスのロック・グループ、Vent D’Estによる同名作品。1980年のリリースで、プログレッシブ・ロックの流れに位置づけられる一枚です。メンバーはJean-Luc Siegler、Jean-Luc Wysocki、Christian Devot、Patrice Witt、Jean-Marc Fischer。フランス国内で発表されたアルバムとして、当時の欧州ロックの空気をそのまま切り取ったような存在感があります。
作品の輪郭
演奏面では、リズムの切り替えや曲の展開を重視した組み立てが中心になりやすいタイプの作品といえそうです。ロックの基本形を土台にしながら、パートごとの流れをつなげていく作りで、いわゆる直進型のロックとは少し距離のある印象。楽器同士の重なりや、曲の中での起伏を聴かせる構成が、プログレらしい要素として見えてきます。
サウンドの印象
録音の質感は、80年代初頭らしい手触りを感じさせるものとして捉えられそうです。派手に作り込むというより、各楽器の輪郭を見せながら進むタイプの音像。ギター、キーボード、リズム隊のやり取りが前に出ることで、曲の流れに細かな表情がついていく構図です。音の厚みよりも、パートの配置や展開の変化が耳に残る一枚。
当時の文脈
1980年という時期は、プログレッシブ・ロックが70年代的な大きな広がりから少し形を変えていく時期でもあります。そのなかでフランスのバンドが残したこのアルバムは、英米の有名バンドとは少し違うローカルな感触を持つ作品として見えてきます。派手な知名度よりも、同時代の欧州ロックの一断面として記憶されるタイプの作品。
ひとこと
Vent D’Estという名前と同じタイトルを持つこのアルバムは、バンドそのものの輪郭をそのまま示すような一作。作品全体を通して、ロックを軸にしながらも、構成の積み上げや演奏の組み合わせで聴かせる内容です。フランスのプログレ系作品の流れをたどるうえで、ひとつの地点として置いておきたいアルバム。
トラックリスト
- A1 Traveller
- A2 La Toile
- A3 Your Eyes
- A4 La Dame En Noir
- B1 La Madonne Des Sleepings
- B2 California’s Calling
- B3 Eastwind
- B4 Nighttime
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Velocette – Fourfold Remedy (1998)

Velocette / Fourfold Remedy
VelocetteのFourfold Remedyは、1998年にUKで登場したインディー・ロック/インディー・ポップ作品。北ロンドンで1997年に結成された4人組による初期のまとまった1枚として位置づけられる作品で、ロックとポップのあいだを行き来する内容になっている。
バンドの背景
Velocetteは、Comet Gainの元メンバー4人によって始まったグループ。プロフィール上でも、初期曲のいくつかがComet Gainの未発表セカンド・アルバム用に録音されていたことが触れられている。そうした経緯もあって、出発点から同時代のUKインディー・シーンとのつながりが見えやすいバンドだ。
作品の位置づけ
Fourfold Remedyは、Velocetteの名前で出た初期作品として、バンドの輪郭を示す1枚と見られる。NMEやMelody Makerに好意的に扱われた時期の流れもあり、メインストリームへの大きな突破よりも、当時のインディー・シーンの中で注目された存在だったことがうかがえる。
サウンドの印象
ジャンル表記はRock、Pop、スタイルはIndie Rock、Indie Pop。こうした情報からは、ギターを軸にした曲作りと、旋律を前に出した構成が中心にある作品像が浮かぶ。録音の質感も、1990年代後半のUKインディーらしい、過度に整えすぎない手触りを持つタイプとして捉えられる。
同時代の文脈
1990年代後半のUKでは、インディー・ロックとインディー・ポップの境目を行き来するバンドが多く、Velocetteもその流れの中にある。Comet Gain周辺の文脈を持ちながら、よりポップな輪郭を伴う点は、当時のシーンを知るうえでひとつの手がかりになりそうだ。
クレジット
- アーティスト: Velocette
- タイトル: Fourfold Remedy
- リリース年: 1998年
- リリース国: UK
- メンバー: Sam Pluck, Sarah Bleach, Jaxx Coombes, Phil Sutton
- ジャンル: Rock, Pop
- スタイル: Indie Rock, Indie Pop
トラックリスト
- A1 Reborn
- A2 Bitterscene
- A3 La Sirena
- A4 Unkind
- A5 Where Are We?
- B1 Get Yourself Together
- B2 Spoiled Children
- B3 Submarines
- B4 Someone’s Waiting
- B5 That Ain’t Mine
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David J – Etiquette Of Violence (1983)

David J『Etiquette Of Violence』について
『Etiquette Of Violence』は、UKのミュージシャン、David Jによる1983年の作品。ロックを軸にしながら、オルタナティヴ・ロック、ニュー・ウェイヴ、実験的な要素を含む一枚として位置づけられる。David Jはイングランド・ノーサンプトン出身のベーシスト、David John Haskinsとして知られ、UKのポストパンク以降の文脈ともつながる存在。
サウンドの印象
この作品は、リズムの輪郭を保ちながらも、一般的なロックの直進性だけに寄らない作りになっている。ベースを土台にした推進力、ニュー・ウェイヴ寄りの乾いた質感、実験的な処理が重なる構成。録音の空気感も、過度に装飾的ではなく、音の配置や間が前に出るタイプの印象。
ギターやリズムの動きが単純に押し切るというより、細かなフレーズの積み重ねで展開していくタイプの作品として捉えやすい。ロックの形式の中に、80年代初頭らしいひねりが入っている感じ。
アーティストの中での位置づけ
David Jにとっては、ベーシストとしての背景がそのまま反映された作品のひとつと見られる。バンド的な感覚とソロ的な表現のあいだを行き来するような立ち位置で、彼の音楽性を確認しやすい時期の記録とも言えそうだ。
同時代のUKシーンでいうと、ポストパンクからニュー・ウェイヴへ向かう流れの中に置いて聴ける内容。Bauhaus周辺に通じる緊張感や、当時の実験的なロックの感触を思わせる部分もある。
まとめ
『Etiquette Of Violence』は、1983年のUKロックの空気を背景にしつつ、オルタナティヴ、ニュー・ウェイヴ、実験性を重ねた作品。David Jの音楽的な輪郭が、比較的わかりやすく見える一枚として捉えられる。
トラックリスト
- A1 I Hear Only Silence Now (3:13)
- A2 No One’s Sending Roses (2:35)
- A3 The Fugitive (2:34)
- A4 Betrayal (3:29)
- A5 Joe Orton’s Wedding (2:30)
- A6 The Promised Land (2:27)
- B1 ‘With The Indians Perminent’ (2:49)
- B2 Say Uncle (3:49)
- B3 Disease (2:43)
- B4 Roulette (2:56)
- B5 Saint Jacqué (3:01)
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The Orient Express – The Orient Express (1969)

The Orient Express『The Orient Express』
The Orient Expressによるセルフタイトル作。オリジナルのリリースは1969年で、フォーク・ロックとサイケデリック・ロックを軸にした作品として位置づけられる。メンバーはFarshid Golesorkhi、Bruno Giet、Guy Durisの3人編成。
作品の概要
このバンドはヨーロッパ出身で、その後アメリカへ移り、最終的にカリフォルニアで本作の録音に至っている。東洋的なリズム感を西洋のロックに取り込もうとする背景があり、バンド名にもその志向が表れているように見える。1960年代末のサイケデリック・ロックの流れの中で、フォーク由来の要素と当時の実験的な空気が重なる一枚。
サウンドの印象
リズムは打楽器の存在感が目立つ構成になりやすく、曲の進行にも推進力がある。ギターはフォーク・ロックらしい輪郭を保ちながら、サイケデリック・ロックらしい揺れや広がりを含む場面がある。録音全体には、当時のロック作品らしい生々しさと、スタジオでの試行錯誤が同居しているような雰囲気。
時代背景と位置づけ
1969年という年は、フォーク・ロックがロックの中に定着し、サイケデリックな表現がさまざまな形で展開していた時期。その文脈の中で本作は、アメリカ西海岸の空気と、ヨーロッパ由来の感覚、さらに中東的なリズムへの関心が交差する作品として捉えられる。バンドの来歴そのものが、内容にも反映されている印象。
メンバーにまつわる背景
プロフィールによると、Farshid Golesorkhiは左岸で生まれ、Bruno Gietはイランで打楽器に関心を持ち、Guy Durisはベルギー出身のパイロット兼ギタリストだったという。3人はパリで出会い、その後アメリカへ渡ってニューヨークのイースト・ヴィレッジを経由し、カリフォルニアに落ち着いたとされる。そうした移動の歴史自体が、作品の成り立ちを示す要素になっている。
ひとことで
フォーク・ロックの骨格に、サイケデリックな感触と異文化由来のリズム感が重なる1969年のセルフタイトル作。バンドの移動の歴史と、当時のロックの広がりがそのまま結びついたような一枚。
トラックリスト
- A1 Fruit Of The Desert
- A2 Dance For Me
- A3 Layla
- A4 Birds Of India
- A5 Train To Bombay
- A6 Caravan Of Silk
- B1 Azaar
- B2 For A Moment
- B3 Impulse (42 Drums)
- B4 A Little Star
- B5 Cobra Fever
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Mose Jones – Mose Knows! (1974)

Mose Jones『Mose Knows!』について
『Mose Knows!』は、US出身のサザン・ロック・バンド、Mose Jonesが1974年に発表した作品。メンバーはJimmy O’Neill、Steve McRay、Bryan Cole、Randy Lewisの4人で、ジャンルはロック、スタイルはサザン・ロックに位置づけられる。
作品の輪郭
サザン・ロックという枠の中で、バンド名義らしいまとまりと、70年代前半のUSロックらしい感触が見える一枚。ギター主体のバンド・サウンドを軸に、リズムは前へ進むタイプの組み立てになりやすく、土の匂いのする質感と、ライブ感を残した録音の雰囲気が想像しやすい。
同時代のサザン・ロック周辺で語られる流れを思わせる部分もあり、Allman Brothers BandやLynyrd Skynyrdのようなバンド群と同じ時代感の中に置いて聴かれることが多そうな作品だ。とはいえ、Mose Jonesならではの編成と演奏のまとまりが前面に出るタイプのアルバムでもある。
アーティストにとっての位置づけ
Mose Jonesにとっては、1974年という早い時期に提示された代表的な一作として見られることが多いはずのタイトル。バンドの方向性やサウンドの基礎を示す作品として、グループの輪郭をつかむ入口になりやすい。
サウンドの印象
- ギターを中心にしたバンド編成
- ロックの骨格に、南部色のある進行
- 70年代USロックらしい生々しい録音の空気
- 派手さよりも、演奏のまとまりが前に出る構成
まとめ
『Mose Knows!』は、1974年のUSサザン・ロックの空気をそのまま切り取ったような一枚。Mose Jonesというバンドの基本線を知るうえで、まず名前が挙がる作品として位置づけられる内容だ。
トラックリスト
- A1 Keep On Trying (3:17)
- A2 Everyone Before You (6:42)
- A3 Mose Knows (3:56)
- A4 Would Be (3:49)
- B1 Gift (2:46)
- B2 Home (6:34)
- B3 Does Your Mama Know About Me (3:41)
- B4 Stood Up (4:00)
- B5 Just Another Highway Song (2:39)
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The Comsat Angels – You Move Me (One Good Reason) (1984)

The Comsat Angels / You Move Me (One Good Reason)
1984年のThe Comsat Angelsによる「You Move Me (One Good Reason)」。イングランドのシェフィールドとドンカスターを拠点にしたポストパンク・バンドによる、同年のUK盤として出た1枚である。ロックを軸に、オルタナティヴ・ロックやニュー・ウェイヴの流れに置ける作品として見えてくる内容。
作品の位置づけ
The Comsat Angelsは1978年結成、1995年に活動を終えたバンド。初期のポストパンクを背景にしながら、のちにはより整理された曲構成や、硬質なバンド・サウンドを前面に出していく印象がある。「You Move Me (One Good Reason)」も、そうした流れの中にある1984年の楽曲として捉えやすい。
Kevin Bacon、Steve Fellows、Andy Peake、Mik Glaisherに加え、Terry Todd、Simon Andersonがクレジットされている。
サウンドの印象
リズムはきっちりと前に進み、ギターは輪郭を保ったまま曲を支えるタイプ。録音も過度に飾らず、各パートの分離が見えやすい作りに感じられる。ニュー・ウェイヴ寄りの整理された感触と、オルタナティヴ・ロックの直線的な押し出しが同居している。
同時代のUKロックの文脈で見ると、同じくポストパンク以降の緊張感を持ちながら、よりメロディと構成を重視するバンド群とのつながりが意識しやすい。The Comsat Angelsらしい、派手さよりも曲の運びで聴かせるタイプの一曲として置けそうである。
バンドの流れの中で
1984年という時期は、バンドの初期衝動だけではなく、曲作りやアレンジのまとまりがより前に出てくる時期でもある。「You Move Me (One Good Reason)」は、その時点でのバンドの方向性を示す作品のひとつとして見られる。
のちにオリジナル・ラインナップで2009年のSensoria Festival出演を行い、さらに別編成で同年10月にもUKで数公演を実施、2010年12月のシェフィールド公演を最後に再結成期を終えている。そうした後年の動きまで含めると、この時期の音源はバンドの中核を知る手がかりとしても重要な位置にある。
トラックリスト
- A You Move Me (One Good Reason) (Long Version) (5:37)
- B1 Land (4:10)
- B2 Eye Of The Lens (Live Version) (4:02)
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Rabbitt – Boys Will Be Boys! (1976)

Rabbitt『Boys Will Be Boys!』について
『Boys Will Be Boys!』は、南アフリカのロック・バンド、Rabbittによる作品で、オリジナルは1976年のリリース。ここで取り上げる盤は1977年盤で、バンドの代表的な時期を伝える一枚として扱える内容だ。RabbittはもともとThe Conglomerationとして始まり、1972年にRabbittへ発展したという経歴を持つ。
バンドの輪郭
メンバーはDuncan Faure、Trevor Rabin、Neil Cloud、Ronald Friedman。ロックを軸にした編成で、当時のバンドらしい推進力のある演奏が中心にある。特にTrevor Rabinの存在は大きく、後年の活動も含めて名前が知られるが、この時期はバンドとしてのまとまりが前面に出ている印象だ。
サウンドの印象
音の立ち上がりは比較的はっきりしていて、リズムの押し出しが強いタイプのロックとして捉えやすい。ギターが前に出る場面もあり、リフを軸に曲を進める構成が目立つ。録音も、過度に飾り立てるよりは演奏の勢いをそのまま残す方向に寄っているように感じられる。
同時代のロックと比べると、ハードロック寄りの推進力や、70年代中盤らしいバンド・サウンドの感触がある。英国系ロックの文脈で語られることもありそうだが、Rabbittの場合は南アフリカのバンドという出自がまず印象に残るところだ。
作品の位置づけ
『Boys Will Be Boys!』は、Rabbittが活動の中で築いたバンド像を示す一作として見やすい。デビュー期の勢いを引き継ぎつつ、演奏面のまとまりを確認できる時期の作品という受け取り方ができる。バンドの名前を追ううえでも、Trevor Rabinを含むこの編成を知るうえでも、ひとつの基点になっている。
まとめ
南アフリカ発のロック・バンドRabbittによる『Boys Will Be Boys!』は、1970年代ロックの流れの中で、バンドの演奏感と時代性をそのまま伝える作品だ。ギター主体の進行、まっすぐなリズム、バンドとしての一体感。そうした要素がまとまった一枚として見えてくる。
トラックリスト
- A1 Something’s Going Wrong With My Baby (3:51)
- A2 Savage (4:43)
- A3 Lifeline (6:00)
- A4 Locomotive Breath (3:44)
- B1 Hard Ride (4:06)
- B2 Baby’s Leaving (2:22)
- B3 Eventides (2:33)
- B4 Looking For The Man (3:03)
- B5 Death Of Tulio (0:25)
- B6 Charlie (2:51)
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Edwyn Collins – Coffee Table Song (1989)

Edwyn Collins「Coffee Table Song」について
「Coffee Table Song」は、スコットランド出身のシンガー/ソングライター、Edwyn Collinsによる1989年の作品。RockとPopのあいだを行き来する彼らしい一曲で、ジャンル表記としてはPop Rockに収まる内容です。UKで生まれた作品らしく、メロディの輪郭を大事にしながら、バンドサウンドの手触りを前に出した仕上がりになっています。
作品の位置づけ
Edwyn Collinsは、歌手、作曲家、ミュージシャンに加えて、イラストレーターやレコード・プロデューサー、テレビ俳優としても活動してきた人物。1980年代後半という時期のこの曲は、彼のソロ活動の流れのなかでも、ポップ寄りの感覚とロックの骨格がほどよく接続された時期の一作として見てよさそうです。派手さを前面に出すタイプというより、楽曲そのものの組み立てで聴かせるタイプの印象。
サウンドの印象
リズムは過度に込み入らず、テンポ感も比較的すっきりした部類。録音の質感も、1989年のUKポップロックらしい、乾いた輪郭とバンドのまとまりが感じられる方向です。ギター、ベース、ドラムが前に出る中で、歌メロが自然に乗っていく構成。
同時代のUKロック/ポップの流れで見ると、派手な装飾よりも、曲のフックと演奏の手触りを重視するタイプの作品として捉えやすいかもしれません。インディー寄りの感覚と、ラジオ向きのポップさのあいだにある距離感も、この時期のEdwyn Collinsらしさにつながっているように見えます。
Edwyn Collinsというアーティスト
- 出身: スコットランド、エディンバラ
- 生年: 1959年
- 活動: シンガー、ソングライター、ミュージシャン、イラストレーター、プロデューサーなど
- 活動拠点: UKの音楽シーン
こうした背景を踏まえると、「Coffee Table Song」も、単なるポップソングというより、作り手としての感覚がよく出た一曲として受け取れそうです。1989年のUKポップロックの空気を、そのまま閉じ込めたようなタイトル。
トラックリスト
- A1 Coffee Table Song
- B1 Judas In Blue Jeans
- B2 Out There (0:55)
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Mordecai Smyth – The Mayor Of Toytown Is Dead (2017)

Mordecai Smyth『The Mayor Of Toytown Is Dead』について
『The Mayor Of Toytown Is Dead』は、UKはバークシャーを拠点とするミュージシャン、Mordecai Smythによる2017年の作品。ジャンルとしてはロックに位置づけられ、スタイル面ではプログレッシブ・ロックの流れを持つ一枚として捉えやすい内容です。
Mordecai Smythは個人名義の活動とリリースで知られるアーティストで、この作品もその文脈にあるもの。バンド名義の作品とは切り分けて見ると、よりアーティスト個人の表現として受け取りやすい位置づけです。
サウンドの輪郭
プログレ寄りのロックらしく、楽曲の展開や構成を意識した作りが想像される作品です。リズムの組み立てや音の重ね方に、直線的なロックとは少し違う手つきが感じられるタイプの一枚として置いておくと見通しが立ちます。録音の空気感も、UKのインディー/プログレ文脈に沿った、過度に装飾しすぎない質感で受け止めやすいでしょう。
作品の位置づけ
2017年時点でのMordecai Smythの作品として見ると、個人のクレジットによるリリースのひとつ。タイトルからも印象づけられるように、曲単位の物語性や、アルバム全体の流れを意識した構成に目が向きやすい作品です。UKロックの中でも、70年代プログレの系譜を参照しつつ、現代の制作感覚でまとめたものとして捉えると整理しやすいです。
基本情報
- アーティスト: Mordecai Smyth
- タイトル: The Mayor Of Toytown Is Dead
- オリジナルリリース年: 2017
- リリース国: UK
- アーティストの国: UK
- ジャンル: Rock
- スタイル: Prog Rock
UK発の個人名義ロック作品として、プログレ的な構成感を軸に置いたアルバム。Mordecai Smythの活動を追ううえでも、2017年の時点を示す一作として見ておきたい内容です。
トラックリスト
- A1 Billywitch
- A2 River Of Sleep
- A3 Far From The Crowd
- A4 Heading Back West
- B1 Golf Girl
- B2 A Knife And A Key
- B3 Happy
- B4 Stay With The Pulse
- B5 Dissent Into Chaos
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Venus Peter – Doo Bee Free (Remix) / Fall (Remix) (1991)

Venus Peter「Doo Bee Free (Remix) / Fall (Remix)」について
「Doo Bee Free (Remix) / Fall (Remix)」は、Venus Peterによる1991年の作品。日本のインディー・ロック・バンドとして1990年から1994年まで活動し、メンバーはShuntaro Okino、Yutaka Koga、Masato Ishida、Yasushi Donaka。ジャンル表記はRock、スタイルはShoegaze、Indie Rockとなっている。
作品の輪郭
このシングルは、90年代初頭の日本インディー・シーンに位置づけられる一枚として見えてくる。シューゲイズとインディー・ロックの要素を含む作品で、音の層を重ねる作りや、輪郭を少しぼかした質感が想像しやすい。リズムは前に出すぎず、曲全体の流れを支える役割を担っているタイプの構成だろう。
タイトルに「Remix」とある通り、既存曲を別のかたちで捉え直した内容になっている。1991年という時期を考えると、当時の日本のオルタナティブ寄りのロックと近い空気を持ちながら、シューゲイズの文脈にもつながる一作として受け取れる。
サウンドの印象
録音の雰囲気は、音の輪郭をくっきりさせるというより、ギターやリズムの層を重ねて曲の流れを作る方向にある。ビートが過度に主張するというより、全体のうねりを支える設計。音像のまとまりと、少し距離のある鳴り方が、この時代のシューゲイズ系作品らしい手触りにつながっている。
Venus Peterの中での位置づけ
Venus Peterは1990年結成、1994年まで活動した日本のインディー・ロック・バンドで、2019年に再結成されている。「Doo Bee Free (Remix) / Fall (Remix)」は、その初期活動期に出た作品で、バンドの音楽性を示す断片として見やすい。インディー・ロックとシューゲイズの接点にある音作りが確認できる一枚、という位置づけになりそうだ。
同時代とのつながり
同時期の日本のギター・ロックやオルタナティブ・ロックの流れを思わせる部分があり、海外のシューゲイズ系バンドと同じ文脈で語られることもありそうな内容。とはいえ、単純に模倣というより、日本の90年代初頭らしい空気の中で鳴っている作品として捉えるのが自然だろう。
まとめ
「Doo Bee Free (Remix) / Fall (Remix)」は、Venus Peterの初期を示す1991年のレコード。シューゲイズとインディー・ロックの要素を持つ、当時の日本のオルタナティブな流れを感じさせる一枚となっている。
トラックリスト
- A Doo Be Free (Remix)
- B Fall (Remix)
Pink Floyd – Pink Floyd At Pompeii MCMLXXII (1981)

Pink Floyd At Pompeii MCMLXXII
Pink Floydの映像作品として知られるPink Floyd At Pompeii MCMLXXII。1972年のポンペイ遺跡での演奏を軸にした内容で、バンドの創造性がライブと映像の両方で記録された作品として位置づけられる。2025年盤として出る本作は、Pink Floydの初期から中期へ向かう時期の姿を、まとまった形でたどれる一枚になっている。
作品の輪郭
Pink Floydはロンドン出身のロック・バンドで、サイケデリック・ロックからプログレッシブ・ロックへとつながる流れの中で大きな存在感を持つグループ。哲学的な歌詞、音響の使い方、構成の長さ、そしてライブ演出まで含めて評価されてきた。そうした特徴は、このポンペイ録音にもよく表れている。
この作品では、きっちり整えたスタジオ録音とは少し違う、空間の響きや演奏の間合いが前に出る。リズム隊の粘り、ギターのフレーズの置き方、キーボードの残響が重なって、演奏そのものの流れを追いやすい。録音の雰囲気も、会場の空気感をそのまま残したような手触りがある。
サウンドの特徴
- リズムは一定の推進力を保ちながら、細かな展開に合わせて揺れる感じ
- ギターは音数を詰め込みすぎず、フレーズの余白が目立つ
- キーボードは厚みを足しつつ、場面ごとの輪郭を作る役割
- 録音はライブらしい空間の広がりがあり、音の分離も比較的追いやすい
Pink Floydの中での位置づけ
Pink Floydにとっては、実験性と構成力が同時に見える時期の記録として捉えやすい。初期のサイケデリックな感触を残しつつ、後のプログレッシブ・ロック的な組み立てへ寄っていく途中段階の空気がある。Dark Side of the Moon以前のバンドの姿を知るうえでも、重要な資料性を持つ作品といえる。
メンバーにはDavid Gilmour、Roger Waters、Richard Wright、Nick Masonが並び、そこにPink Floydらしい音の設計が見える。Syd Barrett期とは異なる編成のバンドが、長尺の演奏や音の展開をどう扱っていたかが伝わる内容でもある。
同時代の文脈
1970年代前半の英国ロックには、長い曲構成やコンセプト性を重視する流れが広がっていた。Pink Floydもその中心にいたバンドの一つで、同時代のYesやGenesisのようなプログレッシブ・ロック勢と並べて語られることが多い。一方で、Pink Floydは演奏技巧の誇示よりも、音の配置や空気感の作り方に重心がある印象。
ポンペイという場所設定も含めて、単なるライブ記録というより、バンドの音楽性を映像と音で切り取った作品として残っている。演奏、空間、記録性、その3つが並ぶタイトルになっている。
トラックリスト
- A1 Pompeii Intro (3:30)
- A2 Echoes – Part 1 (11:55)
- A3 Careful With That Axe, Eugene (6:37)
- B1 A Saucerful Of Secrets (10:10)
- B2 Set The Controls For The Heart Of The Sun (10:29)
- C1 One Of These Days (5:55)
- C2 Mademoiselle Nobs (1:49)
- C3 Echoes – Part 2 (13:23)
- D1 Careful With That Axe, Eugene (Alternate Take) (6:01)
- D2 A Saucerful Of Secrets (Unedited) (12:45)
関連動画
- Pink Floyd at Pompeii – MCMLXXII – Echoes – Part 1 – Edit
- Pink Floyd at Pompeii – MCMLXXII – One of These Days (Official Music Video)
- Echoes – Part 1 (Live at Pompeii – MCMLXXII – 2025 Mix)
- Careful with That Axe, Eugene (Live at Pompeii – MCMLXXII – 2025 Mix)
- A Saucerful of Secrets (Live at Pompeii – MCMLXXII – 2025 Mix)
Tangerine Dream – Exit (1981)

Tangerine Dream『Exit』について
Tangerine Dreamの『Exit』は、1981年にリリースされた作品。電子音楽とロックのあいだを行き来する、このグループの特徴がまとまった一枚として捉えやすい内容です。Berlin Schoolの流れを背景にしながら、シーケンスを軸にした推進力と、ロック寄りの手触りが同居している作品です。
バンドは1967年にベルリンで結成され、Edgar Froeseを中心に、Christopher Franke、Peter Baumannらを経て、シンセサイザーとシーケンサーを使った独自のスタイルを確立していきます。『Exit』の時期は、70年代の宇宙的な長尺展開から、より輪郭のはっきりしたリズムや構成へと重心が移っていく流れの中にある一枚です。
サウンドの印象
この時期のTangerine Dreamらしく、反復するシーケンス、電子音の層、淡く広がる空間の処理が中心にあります。いっぽうで、ただ漂うだけではなく、拍の立った進行やロック的な推進力も見えやすい作りです。音像は乾きすぎず、かといって過度に装飾的でもない、80年代初頭らしい整理された質感という印象です。
Ambient、Berlin-School、Prog Rockというタグが示す通り、雰囲気だけでなく構造のある電子音楽として聴こえる場面が多い作品です。Kraftwerkのようなミニマルな機械感とはまた違い、より流れの変化や旋律の動きを重視したタイプの電子ロックと言えそうです。
作品の位置づけ
『Exit』は、Tangerine Dreamの活動史の中でも、70年代後半から80年代初頭への移行を感じさせる時期の作品です。初期の実験性と、後年のサウンドトラック的な整理された響きのあいだに位置するような内容で、バンドの変化を追ううえでも見ておきたいタイトルです。
この頃のTangerine Dreamは、ラインアップや作風の変化を重ねながら、よりメロディやリズムの明確さへ寄っていきます。その流れの中で『Exit』も、電子音楽のレイヤーを保ちながら、ロックの文脈に接続しやすい形へと整えられた作品として聴こえます。
時代背景と関連
同時代のドイツ周辺の電子音楽やプログレッシブ・ロックと比べると、Tangerine Dreamはシンセサイザーとシーケンサーの使い方で特に存在感を持っていたグループです。クラウトロックの実験精神を引き継ぎつつ、より広いロックの聴衆に電子音楽を広げたバンドのひとつとして語られることが多いです。
『Exit』は、その流れの中で、バンドの特徴が比較的わかりやすく出た1981年作として位置づけられる一枚です。電子音の反復、ロック寄りの推進力、整った録音の手触り。そのあたりが、この作品の輪郭になっている印象です。
- アーティスト: Tangerine Dream
- タイトル: Exit
- オリジナルリリース年: 1981年
- ジャンル: Electronic, Rock
- スタイル: Ambient, Berlin-School, Prog Rock
トラックリスト
- A1 Kiew Mission (9:18)
- A2 Pilots Of Purple Twilight (4:19)
- A3 Choronzon (4:07)
- B1 Exit (5:33)
- B2 Network 23 (4:55)
- B3 Remote Viewing (8:20)
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The Undertones – The Sin Of Pride (1983)

The Undertones「The Sin Of Pride」
1983年にリリースされた、The Undertonesのアルバム。アイルランド、デリーで1975年に結成されたこのバンドにとって、初期のパンク的な勢いから少し距離を取りつつ、ポップ・ロック寄りの感触を前に出した時期の作品として位置づけられる。Feargal Sharkeyのヴォーカル、John O’NeillとDamian O’Neillのツイン・ギター、Michael Bradleyのベース、Billy Dohertyのドラムという編成による、明快なバンド・サウンド。
バンドの流れの中での位置
The Undertonesは、1978年のデビューEP「Teenage Kicks」で注目を集め、John Peelのラジオ番組でも取り上げられたことで知られる。その後、1979年のデビューLP、1980年の「Hypnotised」、1981年の「Positive Touch」とアルバムを重ね、本作「The Sin Of Pride」は活動終盤にあたる1983年の作品になる。夏のフェスティバル出演を経て同年に解散しており、オリジナル・ラインナップ期の最後のアルバムという意味合いも持つ。
サウンドの印象
ロックを土台にした、歯切れのよいリズムとギター中心の構成が軸になる作品。パンク由来の直進感を残しつつ、演奏のまとまりやメロディの運びにはポップ・ロックらしい整理された感触がある。録音も、過度に厚くせず、バンドの輪郭が見えやすいタイプの仕上がりとして受け取られることが多い。
同時代とのつながり
The Undertonesは、同じく英国圏のパンク/ニューウェイヴ周辺のバンドと並べて語られることがあるが、ここでは攻撃性よりも曲の短さやフックの明快さが印象に残る。The Clashのアメリカ・ツアーでサポートを務めた経歴もあり、当時のロック・シーンの流れの中にしっかり置けるバンドでもある。
作品をめぐるエピソード
本作の発表後、The Undertonesは1983年の夏に解散した。Feargal Sharkeyはその後ソロ活動へ進み、O’Neill兄弟はThat Petrol Emotionを結成している。さらに2003年には新しいヴォーカルのPaul McLooneを迎えてアルバムを発表しており、バンドの歴史の中では「The Sin Of Pride」が初期活動の締めくくりに置かれる形になる。
基本情報
- アーティスト: The Undertones
- タイトル: The Sin Of Pride
- オリジナル・リリース年: 1983
- リリース国: Ireland
- ジャンル: Rock
- スタイル: Pop Rock
トラックリスト
- A1 Got To Have You Back
- A2 Valentine's Treatment
- A3 Luxury
- A4 Love Before Romance
- A5 Untouchable
- A6 Bye Bye Baby Blue
- B1 Concious
- B2 Chain Of Love
- B3 Soul Seven
- B4 The Love Parade
- B5 Save Me
- B6 The Sin Of Pride
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Various – From The New World (American Folk-Rock, Vol.One; 1965-69) (1990)

Various『From The New World (American Folk-Rock, Vol.One; 1965-69)』について
『From The New World (American Folk-Rock, Vol.One; 1965-69)』は、Various名義でまとめられたコンピレーション盤で、アメリカのフォークロックを1965年から1969年までの範囲で切り取った内容になっている。リリースは1990年、UK盤として登場した作品である。
作品の輪郭
タイトルが示す通り、60年代後半のフォークロックとガレージロックの接点をたどる編集盤という位置づけ。アコースティックな要素を土台にしながら、ロックの拍感やバンド演奏の押し出しが前に出るタイプの楽曲が並ぶ構成が想像しやすい。単独アーティストのアルバムではなく、当時の空気を横断して見せるタイプの一枚である。
サウンドの印象
この時代のフォークロックらしく、リズムは比較的まっすぐで、演奏の輪郭もはっきりしたものが中心になりやすい。録音は現代的な分離感よりも、バンド全体のまとまりをそのまま残した質感が目立つタイプ。ガレージロック寄りの曲では、少し粗さのあるギターや、勢いを優先したようなドラムが前面に出る場面もありそうだ。
ジャンルの文脈
フォークロックは、フォークの語り口やメロディ感と、ロックの編成や推進力が結びついた流れとして語られることが多い。1960年代後半のアメリカでは、同時代のロックの広がりとともに、よりバンド色の強い形へも展開していった。そうした流れをまとめて確認する編集盤として、この作品は当時のジャンルの幅を見渡す役割を持っている。
位置づけ
Various名義のコンピレーションという形なので、特定のアーティスト像を追う作品というより、シーンや時代の断面を拾うための一枚として捉えやすい。1965年から1969年という区切りも含めて、フォークロックがロックの中でどのように広がっていったかをたどる資料的な性格がある。
まとめ
『From The New World (American Folk-Rock, Vol.One; 1965-69)』は、60年代アメリカのフォークロックとガレージロックの距離感を、編集盤という形で見せるUKリリースの作品である。時代の録音感やバンド演奏の手触りを、そのまま並べて感じるタイプの一枚。
トラックリスト
- A1 You Pretty Fool
- A2 Take A Giant Step
- A3 Ring Around The Rosie
- A4 All Night Long
- A5 I’m Not The Same
- A6 They Just Don’t Care
- A7 Forever Eyes
- A8 Baby You Come Rollin’ Across My Mind
- A9 Things Go Better With Coke
- B1 When Johnny Comes Marching Home
- B2 I Feel Teardrops
- B3 Hold On
- B4 I Ask You Why
- B5 In His Shadow
- B6 How She’s Hurtin’ Me
- B7 All I Really Wanna Do
- B8 How Many Times
- B9 A Girl You Can Depend On
Plat Du Jour – Plat Du Jour (1977)

Plat Du Jour『Plat Du Jour』について
Plat Du Jourは、フランス・ルーアン出身のグループで、1974年に結成され、1977年に活動を終えた。ジャズ、ロックを土台に、サイケデリック・ロック、アヴァンギャルド、実験音楽、プログレッシブ・ロックの要素を組み合わせたバンドとして知られている。
この『Plat Du Jour』は1977年の作品で、2016年にイタリアで盤としてリリースされたもの。6人編成で、François Ovide、Alain Potier、Jacques Staub、Olivier Pedron、Vincent Denis、Rodolphe Moulinが参加している。
サウンドの印象
音の中心には、ジャズ寄りの動きとロックの推進力があり、その上にサイケデリックな感触や変則的なフレーズが重なるタイプの作品といえる。リズムは一定の整い方だけに寄らず、場面ごとに組み替わるような進み方が見えやすい。録音の雰囲気も、時代相応の生々しさを残した質感で、演奏の細部が前に出る印象。
ギター、鍵盤、リズム隊の絡み方に、当時のフランスの実験的なロックやプログレの流れが感じられる構成。演奏の展開を追う楽しさがあり、即興性と作曲性のあいだを行き来するような作りになっている。
この作品の位置づけ
Plat Du Jourの活動時期は1974年から1977年までで、この作品はその終盤にあたる時期の記録。グループとしてのスタイルが、サイケデリック、プログレ、ジャズの要素をどう混ぜていたかを見せる内容として捉えやすい。
同時代の文脈では、フランスの実験ロックやジャズ・ロックの周辺に置いて見るとわかりやすい。演奏の組み立て方や曲の進め方には、欧州のプログレやアヴァンギャルド寄りの作品群と通じる部分がある。
まとめ
『Plat Du Jour』は、フランスの地方都市ルーアンから出てきたバンドが、1970年代半ばのロックとジャズの交差点で鳴らしていた音をまとめた作品。派手な装飾よりも、演奏の組み合わせや流れそのものに耳が向く一枚。
トラックリスト
- A1 5 & 11 (6:35)
- A2 Autoroute (4:45)
- A3 Zilbra (4:50)
- B1 Totem (8:05)
- B2 L’Homme (4:45)
- B3 Rock’n’ Speed (5:50)
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Dave Dee, Dozy, Beaky, Mick & Tich – If Music Be The Food Of Love … Prepare For Indigestion (1966)

Dave Dee, Dozy, Beaky, Mick & Tich / If Music Be The Food Of Love … Prepare For Indigestion
1960年代のUKポップを代表するバンド、Dave Dee, Dozy, Beaky, Mick & Tichによる1966年の作品。ロックとポップを軸にした、ビート感のある演奏と親しみやすいメロディが持ち味のグループで、このタイトルもその流れの中にある1枚として捉えやすい内容だ。
作品の輪郭
バンド名からも分かる通り、個々のメンバー名を並べたユニークな表記が印象的で、当時の英国ポップ・バンドらしい軽快さと分かりやすさが前面に出ている。Dave Deeのヴォーカルを中心に、ギター、ベース、ドラムがはっきりと役割を分けた編成で、ビート・バンド的なまとまりがある。
1966年という時期は、UKのポップ/ロックがビート・グループからより多彩な方向へ広がっていく途中でもある。この作品も、その時代の空気を背負いながら、ポップ・ロックとしての聴きやすさを保っている印象だ。
サウンドの特徴
演奏はリズムの輪郭が見えやすく、ギターの刻みやドラムの推進力が前に出るタイプ。録音の質感も、60年代中盤のUK作品らしい整理された鳴り方で、各パートが近い距離感でまとまっているように感じられる。Beatの要素とPop Rockの明快さが同居するサウンド。
派手に作り込むというより、曲のフックとバンドの勢いで押していくタイプの作品として見えてくる。メロディの分かりやすさと、当時の英国ポップ特有のきっちりした演奏感が特徴だ。
バンドの中での位置づけ
Dave Dee, Dozy, Beaky, Mick & Tichは、1960年代のUKで一定の成功を収めたバンドとして知られている。この作品は、そうした活動期の中にある1966年のタイトルで、グループのポップ・バンドとしての輪郭を確認しやすい一枚といえる。
メンバー編成としては、Trevor Davies、John Dymond、Dave Harman、Mick Wilson、Ian Amey、Peter Lucasがクレジットされている。バンドとしての役割分担が見えやすく、当時の英国グループの定番的な編成感もある。
同時代の文脈
同時代のUKシーンでは、The BeatlesやThe Hollies、The Searchersのようなビート/ポップ系のバンドが広く聴かれていた時期でもある。この作品も、その流れに近い場所で、ポップなメロディとロックの推進力を両立させる方向にある。
タイトルのユーモラスな言い回しも含めて、60年代英国ポップの軽やかな感覚が表れた作品として見えてくる。
トラックリスト
- A1 Bang
- A2 I’m On The Up
- A3 Hideaway
- A4 Shame
- A5 Hands Off
- A6 Loos Of England
- B1 Help Me
- B2 Master Llewellyn
- B3 You Make It Move
- B4 All I Want
- B5 Hair On My Chinny Chin Chin (Huff ‘n Puff)
- B6 Bend It