The Smiths – Meat Is Murder (1985)
The Smiths『Meat Is Murder』について
The Smithsの『Meat Is Murder』は、1985年に発表された2作目のスタジオ・アルバムだ。英マンチェスター出身の4人組による作品で、Morrisseyの歌詞とJohnny Marrのギターを軸に、1980年代の英国インディー・ロックを代表する一枚として知られている。
この盤は2009年のUS盤リイシュー。オリジナルの1985年盤をもとにした再発で、180グラム盤、両面に歌詞とクレジットを載せた特製ダストカバー付きという仕様になっている。録音はLiverpoolのAmazon StudiosとSurreyのRidge Farm、ミックスは1984年冬のロンドン、Island Studiosで行われた。
作品の位置づけ
The Smithsにとって『Meat Is Murder』は、デビュー作に続いてバンドの方向性をはっきり示したアルバムだ。デビュー盤で見えたバンドの輪郭を、そのまま次の段階へ進めた印象が強い。Morrisseyの言葉選びはこの時点でかなり明確で、日常の感情、社会への視線、身体性のあるテーマが並ぶ。
タイトル曲「Meat Is Murder」は、バンド名義の作品の中でも特にメッセージ性が前面に出た曲としてよく知られている。アルバム全体の中で、The Smithsが単なるギターポップの枠に収まりきらない存在として受け止められる理由のひとつでもある。
サウンドと聴きどころ
Johnny Marrのギターは、この時期のThe Smithsらしく、コード感と細かなフレーズの組み合わせが目立つ。Mike JoyceとAndy Rourkeのリズム隊は、派手に前へ出るというより、曲の流れを崩さずに支える役回りだ。そこにMorrisseyの歌が乗ることで、軽い音数でも曲の輪郭がはっきりする作りになっている。
実際に聴くと、音の密度は高いのに、演奏の見通しは悪くない。ギターの刻み、ベースの動き、歌の間の取り方が分離して聞こえやすく、各曲の構造が追いやすい盤だ。
代表曲
- 「The Headmaster Ritual」: アルバム冒頭を飾る曲で、緊張感のあるギターと歌の組み合わせが印象に残る。
- 「How Soon Is Now?」: The Smithsを代表する楽曲のひとつ。後年も繰り返し参照されることの多い曲で、アルバムの存在感を大きくしている。
- 「Well I Wonder」: 歌と演奏の距離感が近く、内省的な流れが出やすい曲。
- 「That Joke Isn’t Funny Anymore」: 作品後半の中でもよく知られる曲で、感情の置き方がはっきりしている。
ジャケットについて
ジャケットに使われた人物は、1967年9月21日に南ベトナムのダナンで撮影されたMarine Corporal Michael Wynnだとされている。元のヘルメットには「Make War Not Love」と書かれていたが、アルバム用の画像では文字が差し替えられている。戦争写真を引用したこのジャケットは、タイトルとあわせて作品の主題を強く印象づけるものになっている。
同時代との関係
1980年代前半の英国インディー・シーンでは、The SmithsはThe CureやNew Orderと並んで語られることが多い。もっとも、The Smithsはシンセ主体の方向よりも、ギターの組み立てと歌詞の語り口で独自の立ち位置を作ったバンドだ。後のオルタナティブ・ロックやインディー・ロックにも影響が広がっていくタイプの作品でもある。
2009年US再発盤として
この2009年US再発盤は、オリジナルの1985年盤を現在のフォーマットで手に取りやすくしたものだ。180グラム盤という点に加え、歌詞とクレジットをまとめたダストカバーが付くことで、当時の作品情報に触れやすい構成になっている。レーベル表記には1985年の著作権・原盤情報が残っており、作品自体はあくまで1985年作として扱うのが自然だ。
まとめ
『Meat Is Murder』は、The Smithsの初期像をはっきり示すアルバムだ。Morrisseyの主題の置き方、Marrのギターの組み方、バンド全体の空気感がまとまっていて、1980年代英国ロックの中でも特徴のある一枚として位置づけられている。
トラックリスト
- A1 – The Headmaster Ritual (4:52)
- A2 – Rusholme Ruffians (4:20)
- A3 – I Want The One I Can’t Have (3:14)
- A4 – What She Said (2:42)
- A5 – That Joke Isn’t Funny Anymore (4:58)
- B1 – Nowhere Fast (2:37)
- B2 – Well I Wonder (4:00)
- B3 – Barbarism Begins At Home (6:57)
- B4 – Meat Is Murder (6:07)
関連動画
- Barbarism Begins at Home (2011 Remaster)
- Meat Is Murder (2011 Remaster)
- What She Said (2011 Remaster)
- Rusholme Ruffians (2011 Remaster)
- The Smiths – The Headmaster Ritual (Official Audio)
- The Smiths – I Want The One I Can’t Have (Official Audio)
- The Smiths – That Joke Isn’t Funny Anymore (Official Audio)
- The Smiths – How Soon Is Now? (Official Music Video)
- The Smiths – Nowhere Fast (Official Audio)
- The Smiths – Well I Wonder (Official Audio)
The Wood Children – Sweets For The Blind (1990)
The Wood Children – Sweets For The Blind(1990)
London出身のインディー・ロック・グループ、The Wood Childrenによる作品が、Sweets For The Blind。1990年のUK盤で、同年のオリジナル・リリースとして扱われる一枚です。メンバーはPaul Wigens、Andy Shelley、Richard Wilhelm、Nick Stockman、Richard Kirklandの5人編成。ロックの中でも、当時のUKインディー・シーンに連なる作品として見ると分かりやすいタイトルです。
作品の位置づけ
リリースノートによると、Side 1はRaezor Recording、Side 2はRMSとLocoで録音されており、別セッションをまたいでまとめられた構成です。また、Taken from the Demon LP/CD Shopaholic とあるため、この盤はそのアルバム由来の音源を切り出した内容として理解できる。シングルやEP的な役割を持つリリースだった可能性が高いです。
The Wood Childrenはロンドンのインディー・ロック・グループとして記録されており、90年前後のUKらしいギター主体のバンド群の中に置いて考えやすい存在です。同時代には、The Wedding Present、Ride、The Pale Saints、The House of Loveなど、ロックの枠内でインディー色の強いバンドが多く活動していた時期で、この作品もその文脈で捉えられます。
音像とクレジットから見えること
実際の音を前提にすると、録音場所がサイドごとに異なることから、曲ごとに質感やまとまりに差が出ている可能性があります。ただし、ここでは断定はしない。少なくとも、スタジオで整えた一枚というより、複数の現場で作られた素材をまとめた印象のあるクレジットです。
ジャンル表記はRock、スタイルはIndie Rock。派手な装飾よりも、バンドの演奏、曲の輪郭、メロディの運びを軸にした作品として見るのが自然です。UKインディーの文脈では、荒さと整ったポップ感のあいだを行くバンドも多く、この作品もそうした流れの中で受け止められていたかもしれません。
代表曲や話題性について
この作品について、広く知られたヒット曲や定番曲として特記できる情報は見当たりません。作品単位で追うタイプの盤で、バンドの活動時期やアルバム周辺の記録をたどるうえで意味を持つ一枚と言えそうです。
まとめ
Sweets For The Blindは、1990年のロンドン産インディー・ロックを、その時代のUKらしい手触りの中で記録した作品。Shopaholic由来の音源をベースに、複数のレコーディング・セッションを束ねた構成が特徴です。The Wood Childrenというバンドの輪郭を知るうえで、アルバム単体というよりシーンの一断面として見えてくる一枚です。
トラックリスト
- A1 – Sweets For The Blind (3:04)
- A2 – Sin Like A King (3:50)
- B1 – Mannipple (4:25)
- B2 – Fine By Me (3:34)
WIZRD – Seasons (2022)
WIZRD『Seasons』について
ノルウェーのプログレッシブ・ロック・バンド、WIZRDによる『Seasons』は、2022年に登場した作品です。ジャンル表記としてはジャズとロックが置かれ、スタイルにはプログ・ロック、インディー・ロック、ジャズ・ロックの要素が並びます。バンドの基本軸はプログレッシブ・ロックにありつつ、そこへジャズ由来の展開や、インディー・ロック寄りの感触が重なる構成と見てよさそうです。
サウンドの印象
この作品は、ロックの推進力を保ちながら、ジャズ・ロックらしいリズムの動きや、曲の流れを追う楽しさが感じられるタイプの内容と考えられます。演奏の切り替わりや楽曲の展開を軸に聴かせる、プログレ系らしい作りが想像しやすい一枚です。インディー・ロックの要素も含まれているため、過度に大仰な組み立てというより、バンドとしてのまとまりや楽曲単位の聴きやすさも意識されている印象です。
位置づけと文脈
WIZRDはノルウェー発のバンドで、プログレッシブ・ロックを土台にジャズ・ロックやインディー・ロックへも触れるグループとして紹介されています。『Seasons』は、そのバンド像を示す作品として2022年に出たタイトルで、同国のプログレ系や、ジャズの要素を取り込むロックの流れの中で捉えやすい内容です。北欧のロック/プログレ文脈にある作品として見ると整理しやすいでしょう。
まとめ
『Seasons』は、WIZRDというノルウェーのバンドが持つ、プログレッシブ・ロックを軸にした音作りを確認しやすい一枚です。ジャズ・ロック的なリズム感、インディー・ロック寄りの距離感、そしてロックとしての推進力が重なる作品として、2022年のリリース作らしい位置に置ける内容です。
トラックリスト
- A1 Lessons
- A2 Free Will
- A3 Spitfire
- A4 All Is As It Should Be
- B1 Show Me What You Got
- B2 Fire & Water
- B3 Divine
- B4 When You Call
関連動画
Communions – Communions EP (2015)
Communions「Communions EP」について
Communionsは、コペンハーゲンのMayhemというスタジオ兼ライブスペースを拠点に活動していた若い4人組。IceageやLowerと同じ環境から出てきたバンドとして紹介されることが多く、2015年に登場したこの「Communions EP」は、その初期像をつかむうえで分かりやすい作品だ。
ジャンルはRock、スタイルはIndie Rock。音の輪郭は比較的はっきりしていて、ギターの鳴りとリズムの推進力で進むタイプのEPに見える。勢いだけで押し切るというより、メロディと音の硬さが並ぶような作りで、同時代の北欧インディーやポストパンク周辺の空気も感じさせる。
作品の位置づけ
このEPは、Communionsというバンドの名前を最初に広く印象づけた時期のリリースとして捉えやすい。2015年の作品として、のちの活動へつながる出発点のひとつと言える。
メンバーはJacob Van Deurs Formann、Mads Rehof、Martin Rehof、Frederik Lind Köppenの4人。バンドの成り立ちとしては、コペンハーゲンの新しいパンク、インダストリアル、シンセ系の動きと近い場所にいたことがプロフィールからもわかる。
サウンドの印象
このEPでは、インディーロックらしい軽快さの中に、やや硬質な質感がある。ギターは前に出て、演奏はきっちりまとまっていて、都会的な冷たさと若いバンドらしい直進感が同居しているように聴こえる。
IceageやLowerと同じ街の空気を共有しているという背景を踏まえると、単なるギターポップではなく、コペンハーゲンの地下シーンに接続した作品として見ることもできる。
関連情報
- アーティスト名: Communions
- タイトル: Communions EP
- オリジナルリリース年: 2015年
- ジャンル: Rock
- スタイル: Indie Rock
公式サイトやBandcamp、Facebook、Twitterも公開されていて、バンドの動きはそちらから追えるようになっている。2015年時点のCommunionsを知る入口として、このEPはそのまま置いておきやすい一枚だ。
トラックリスト
- A1 Forget It’s A Dream
- A2 Out Of My World
- B1 Restless Hours
- B2 Summer’s Oath
- B3 Wherever
関連動画
Flesh For Lulu – Big Fun City (1985)
Flesh For Lulu「Big Fun City」について
Flesh For Luluは、ロンドンのブリクストンで結成されたロック・バンドで、1982年から1992年にかけて活動したグループだ。
「Big Fun City」は1985年の作品で、1986年に盤としてリリースされている。
イギリスのオルタナティブ・ロック、ニュー・ウェイヴ、インディー・ロックの流れに位置する一枚として見ていくと、バンドの輪郭がつかみやすい。
サウンドの印象
この時期のFlesh For Luluは、ギター中心のロックを軸にしながら、ニュー・ウェイヴ由来の乾いた質感や、オルタナティブ寄りの直線的な推進力を持つバンドとして語られることが多い。
「Big Fun City」も、そうした流れの中で、硬質なギターと前に出るリズム、都市的な空気感を感じさせる作品として捉えられる。
作品の位置づけ
Flesh For Luluは、Nick Marsh、Derek Greening、Kev Mills、Rocco Barker、James Mitchell、Mark Bishop、Glen Bishop、Hasse Perssonといったメンバー名が挙がるバンドで、80年代の英国ロックの文脈に置くと見えやすい。
「Big Fun City」は、アーティストの活動初期から中期にかけての時代感を伝える作品で、後の展開につながるバンドの基本的なスタイルを確認できる一枚という位置づけになっている。
同時代の文脈
80年代中盤の英国では、ポスト・パンク以後の感覚を引き継いだバンドが、ニュー・ウェイヴやインディー・ロックの中で独自の音を作っていた。
Flesh For Luluもその流れにあり、同時代のバンドと比べると、ストレートなロック感と都会的な冷たさの両方を持つタイプとして受け取られることがある。
代表曲について
Flesh For Luluには後年に知られる曲もあるが、「Big Fun City」については作品全体の流れで聴かれることが多い。
バンドの初期の輪郭を知るうえで、曲単位だけでなくアルバム全体のまとまりが重要な一枚だ。
まとめ
「Big Fun City」は、1985年のFlesh For Luluを映すロック作品で、1986年に盤として流通した。
英国のオルタナティブ・ロック、ニュー・ウェイヴ、インディー・ロックの交差点にあるような内容で、バンドの活動初期の空気をそのまま感じやすいタイトルだ。
トラックリスト
- A1 Baby Hurricane (3:13)
- A2 Cat Burglar (2:59)
- A3 Let Go (3:00)
- A4 Vaguely Human (3:22)
- A5 Rent Boy (4:39)
- B1 Golden Handshake Girl (4:04)
- B2 In Your Smile (3:06)
- B3 Blue (3:29)
- B4 Landromat Kat (2:16)
- B5 Just One Second (3:07)
関連動画
Bobby Scarlet – White Pearl (1988)
Bobby Scarlet『White Pearl』について
Bobby Scarletの『White Pearl』は、1988年にUKでリリースされた作品。アーティストはイングランド、ウェスト・サセックス州クロウリー出身の1980年代インディー・ロック・バンドで、後にバンドの中心メンバーがSpitfireへつながっていく。ジャンルはRock / Pop、スタイルはIndie Rock、Indie Popに位置づけられる一枚だ。
サウンドの印象
インディー・ロックとインディー・ポップのあいだにある作品として整理すると分かりやすい。ギター主体のバンド・サウンドを軸にしつつ、ポップ寄りのメロディー感も持つタイプで、1980年代後半のUKインディーらしい手触りがある。派手さを前面に出すというより、バンドとしてのまとまりや曲の輪郭で聴かせるタイプの作品だ。
作品の位置づけ
1988年という時期は、UKインディーがさまざまな方向へ広がっていた時代。Bobby Scarletの『White Pearl』も、その流れの中にある作品として見てよさそうだ。メンバーはJeff Pitcher、Chris Window、Nick Pitcherの3人編成。バンドの核が後にSpitfireへつながるという点も、この時期のローカルなインディー・シーンの流れを感じさせる。
同時代とのつながり
音の方向性としては、当時のUKインディー・ポップやインディー・ロックの文脈に置ける。メロディー重視のバンド群や、ギターの質感を生かしたシンプルな編成の作品と並べて語られることが多そうなタイプだ。ロックとポップの中間にあるバランス感が、この作品の特徴になっている。
まとめ
『White Pearl』は、1980年代後半のUKインディー・シーンを背景にしたBobby Scarletの作品。Crawley出身のバンドによる、ギター中心のインディー・ロック/インディー・ポップという立ち位置がはっきりした一枚だ。派手な装飾よりも、当時のバンドらしいまとまりと曲調で成り立つ作品として記録されている。
トラックリスト
- A1 White Pearl
- A2 Mosquito
- B1 Jessica Jayne
- B2 I’ve Been Insulted By More Texans Than Anyone Else In The World
Microdisney – Crooked Mile (1987)
Microdisney『Crooked Mile』について
Microdisneyの『Crooked Mile』は、1987年にUKでリリースされた作品。
アイルランド出身のバンドとして知られるMicrodisneyが、80年代後半のインディー・ロックの流れの中で残した一枚として位置づけられる。
バンドの背景
Microdisneyは、コークを拠点にした初期メンバーの活動から始まったバンドで、Cathal CoughlanとSean O’Haganを中心に知られている。
もともとはConstant Remindersという名前で活動していた時期があり、その後Micro Disney、Micro-Disneyを経て、Microdisneyへと表記が定着していった。
初期にはポストパンクやファンクの要素を含む編成で活動し、のちにメンバーを絞りながら、よりソングライティングを前面に出した形へ移っていく。
John Peelの番組で紹介された初期のデュオ期を経て、バンドとしての認知が広がっていった流れも、このグループの特徴のひとつ。
『Crooked Mile』の位置づけ
1987年作の本作は、Microdisneyの活動が進んだ時期の作品で、バンドの持つメロディ感と、ひねりのある楽曲構成が前に出る時期の一枚として見られる。
同時代のUKインディー・ロック、あるいはポストパンク以後の流れにある作品で、The SmithsやThe Go-Betweens周辺の文脈と並べて語られることもありそうな立ち位置だ。
サウンドは、ギター中心の編成を軸にしながら、軽い乾きと硬さを伴った質感。
派手さよりも、言葉の運びや曲の組み立てに耳が向きやすいタイプで、ロックの形式の中に細かな引っかかりを置いていく作りに感じられる。
曲と聴きどころ
Microdisneyは、シングル曲や代表曲の印象で語られることが多いバンドだが、『Crooked Mile』でも、そのソングライティングの手つきが作品全体の軸になっている。
Cathal Coughlanの書く歌詞と、Sean O’Haganの音楽的な感覚が合わさることで、単純なギターロックとは少し違う輪郭が出ている。
バンドの来歴を踏まえると、初期のパンク寄りの動きから、より洗練されたインディー・ロックへ移っていく途中の流れがこの時期の作品にもつながっているように見える。
結果として、Microdisneyのディスコグラフィーの中でも、80年代後半の到達点のひとつとして捉えやすいタイトルだ。
関連情報
- アーティスト: Microdisney
- タイトル: Crooked Mile
- リリース年: 1987年
- リリース国: UK
- ジャンル: Rock
- スタイル: Indie Rock
Microdisneyの歩みを追うと、コークのローカルなバンド活動から始まり、インディー・ロックの文脈で存在感を強めていった流れが見えてくる。
『Crooked Mile』は、その流れの中にある1987年の一枚として、バンドの輪郭を知るうえで重要な作品のひとつと言えそうだ。
トラックリスト
- A1 Town To Town
- A2 Angels
- A3 Our Children
- A4 Mrs. Simpson
- A5 Hey Hey Sam
- A6 Give Me All Of Your Clothes
- B1 Armadillo Man
- B2 Bullwhip Road
- B3 And He Descended Into Hell
- B4 Rack
- B5 Big Sleeping House
- B6 People Just Want To Dream
関連動画
The Bathers – Unusual Places To Die (1987)
The Bathers『Unusual Places To Die』(1987)
『Unusual Places To Die』は、スコットランド・グラスゴーで結成されたThe Bathersによる1987年の作品。Friends Again解散後に動き出したバンドで、実質的にはシンガーソングライター、Chris Thomsonのためのユニットとして知られている。UKのロック/ポップの流れの中にありながら、アコースティックな手触りとインディー・ロック寄りの感覚を持つ1枚。
バンドの位置づけ
The Bathersは、1985年にグラスゴーで始動したスコットランドのチェンバー・ポップ・バンド。メンバーにはJames Locke、Callum McNair、Chris Thomson、Fermina Haze、Hazel Morrison、Sam Loup、Greer Kitsonが名を連ねる。Chris Thomsonを中心に据えた形で活動しており、この時期の作品は、その作家性を前面に出したものとして捉えやすい。
サウンドの印象
ジャンル表記はRock、Pop、スタイルはAcoustic、Indie Rock。大きく派手に押し出すタイプというより、楽器の鳴りや歌の輪郭を丁寧に聴かせる方向の作品として受け取れそうだ。チェンバー・ポップ由来の編成感を背景にしつつ、UKインディーらしい距離感も感じられる内容。
同時代のUKインディーや、Friends Again周辺の流れを思わせる部分もあり、80年代後半のロック/ポップの中で、より室内楽的な組み立てに寄った立ち位置が見えてくる。派手なヒット曲で引っ張るというより、アルバム全体のまとまりで聴かせるタイプの作品といえそうだ。
作品の基本情報
- アーティスト: The Bathers
- タイトル: Unusual Places To Die
- オリジナル・リリース年: 1987
- リリース国: UK
- アーティストの国: UK
- ジャンル: Rock, Pop
- スタイル: Acoustic, Indie Rock
ひとこと
『Unusual Places To Die』は、The Bathersの初期像を示す1987年の作品。Chris Thomsonを軸にしたソングライティングと、アコースティック寄りの質感が印象に残る1枚として、グラスゴー周辺のUKインディー文脈の中で見ていける作品だ。
トラックリスト
- A1 Perpetual Adoration (3:30)
- A2 Latta’s Dream (3:15)
- A3 Fancy Dress (4:17)
- A4 Time Regained (7:00)
- B1 Take Me Back To The Brooklands (5:20)
- B2 Candide (4:00)
- B3 Juju Peach (2:58)
- B4 Unusual Places To Drive (1:43)
- B5 Isn’t She Shining (3:00)
- B6 Fortuny (2:00)
関連動画
That Petrol Emotion – End Of The Millennium Psychosis Blues (1988)
That Petrol Emotion「End Of The Millennium Psychosis Blues」
「End Of The Millennium Psychosis Blues」は、UKのバンド、That Petrol Emotionが1988年に発表した作品だ。Northern Irish出身のメンバーを中心に、ロンドンを拠点に活動したこのバンドは、The Undertonesの元メンバーであるJohn O’NeillとDamian O’Neillを含む編成で知られている。オルタナティヴ・ロック、ポストパンク、ガレージロック、ダンス・ミュージックの要素を行き来しながら、1985年から1993年にかけてアルバムを残したグループでもある。
作品の位置づけ
この時期のThat Petrol Emotionは、パンクの勢いを引き継ぎつつ、より幅広いロックの文脈へ踏み込んでいった段階にある。1988年という年は、オルタナティヴ・ロックやインディー・ロックがUKのシーンで存在感を強めていた時期でもあり、この作品もその流れの中で捉えやすい1枚だ。
バンドのプロフィールを見ると、The Undertonesのポップ感覚と、より硬質で実験的な方向性が同居しているのが特徴的だ。John O’Neillは1988年までの参加となっており、この時期の編成の変化もバンドの推移を示す要素になっている。
サウンドの印象
ジャンル表記はRock、スタイルはPop Rock、Indie Rock。そこから受ける印象としては、直線的なロックの推進力を持ちながら、メロディの輪郭も意識された作りと考えられる。That Petrol Emotionは一般に、ギター中心のバンド・サウンドに、当時としてはやや先の時代を感じさせるリズム感やサンプリングの感覚を持ち込んだグループとして語られることが多い。
大きく派手に押し出すタイプというより、緊張感のある演奏と、ロックの骨格を保ったままの変化が見えるタイプの作品として聴かれやすいだろう。タイトルにある「Psychosis Blues」という語感も、当時のバンドの持つ切迫感や、単純なポップさだけでは終わらない空気を連想させる。
同時代とのつながり
That Petrol Emotionは、The Undertonesの流れを受けつつも、そのままのポップ・パンク路線にとどまらなかった点が面白い。1980年代後半のUKインディーやオルタナティヴの文脈では、ギターバンドがファンク、ダンス、ポストパンクの感触を取り込んでいく動きがあり、このバンドもその周辺に置いて見やすい。
比較の軸としては、同じくパンク以後の感覚を引き継ぎながら、より実験的な方向へ広げたUKのバンド群が思い浮かぶ。That Petrol Emotionは、その中でもメロディとアンサンブルの両方を保ちながら進んだグループとして位置づけられるだろう。
まとめ
「End Of The Millennium Psychosis Blues」は、That Petrol Emotionの1988年時点の輪郭をつかみやすい作品だ。The Undertonesの出自を持つバンドが、インディー・ロックやポストパンクの流れを吸収しながら、自分たちのロックを組み立てていった過程が見える。1980年代後半のUKシーンを追ううえでも、ひとつのポイントになるタイトルと言えそうだ。
トラックリスト
- A1 Sooner Or Later
- A2 Every Little Bit
- A3 Cellophane
- A4 Candy Love Satellite
- A5 Here It Is… Take It!
- A6 The Price Of My Soul
- B1 Groove Check
- B2 The Bottom Line
- B3 Tension
- B4 Tired Shattered Man
- B5 Goggle Box
- B6 Under The Sky
関連動画
Friends – Far And Away (1987)
Friends『Far And Away』について
Friendsは、1986年初頭にイングランドのストックトン=オン=ティーズでWilliam Jonesを中心に結成されたUKのバンドである。『Far And Away』は1987年に発表された作品で、ジャンルはRock、Pop、スタイルとしてはIndie Rockに位置づけられる。
作品の位置づけ
バンドの初期を示す1枚として見ると、Friendsという名前の輪郭が見えやすい作品である。UKインディーの流れの中に置くと、派手さよりもバンドのまとまりや曲の運びを重視したタイプの録音として捉えやすい。
サウンドの印象
ギターを軸にしたバンドサウンド、ロックの推進力とポップ寄りの曲作りが同居する構成。リズムは前へ進む感触があり、音の質感はインディーらしく過度に磨き込まれすぎない方向性がうかがえる。メロディを中心に置きつつ、演奏のまとまりで聴かせるタイプの作品と言えそうだ。
同時代とのつながり
1980年代後半のUKインディー・ロックは、ギターバンドの動きが活発だった時期である。Friendsの『Far And Away』も、その文脈の中で語りやすい。The Smiths以降のUKギターバンドの流れや、同時代のインディー・ポップ/ロックの感触と並べて見ると、作品の立ち位置がつかみやすい。
メンバー
- Greg Bone
- Edwin Pearson
- William Jones
- Bruce Pearson
- Chris Wood
まとめ
『Far And Away』は、Friendsの初期の姿を伝える1987年のUKインディー作品である。ロックとポップの要素を土台にしたバンドサウンド、そして当時のUKインディーらしい距離感が特徴として挙げやすい1枚。
トラックリスト
- A1 Far And Away
- A2 Burning Bridges
- B1 Over And Over
- B2 The End Of The Affair
関連動画
The Chesterf!elds – Kettle (1987)
The Chesterf!elds「Kettle」について
The Chesterf!eldsは、1984年にイングランド・サマセット州イーヴィルで結成されたグループで、1987年に「Kettle」を発表している。ロックとポップを土台にした、インディー・ロック/インディー・ポップ寄りの作品として位置づけられる。
作品の輪郭
「Kettle」は、バンドの持つメロディ重視の感覚と、ギター中心の軽快なバンド・サウンドが見えやすい一枚。リズムは大きく押し出しすぎず、曲の流れに合わせて前へ進むタイプで、音の質感も比較的すっきりしている印象がある。
派手な装飾よりも、歌と演奏の組み合わせで聴かせるタイプの作品として捉えやすい。インディー・ポップの明るさと、インディー・ロックの骨組みが同居しているような内容。
アーティストの中での位置づけ
The Chesterf!eldsは1980年代半ばから後半にかけて活動したグループで、「Kettle」はその活動期の流れの中にある作品。バンドの初期から中期にかけての空気感を伝えるタイトルとして見てよさそうだ。
1980年代の英国インディー・シーンでは、The SmithsやThe Wedding Presentのような、ギター主体でメロディを大事にするバンドが並んでいた時期でもあり、The Chesterf!eldsもその文脈で語られることがある。とはいえ、音づくりはあくまでこのバンド独自のものとして受け取れる。
クレジットと関連情報
- アーティスト: The Chesterf!elds
- タイトル: Kettle
- オリジナル・リリース年: 1987年
- ジャンル: Rock, Pop
- スタイル: Indie Rock, Indie Pop
- アーティストの活動開始: 1984年
- 活動終了: 1989年
- 再結成: 2016年
まとめ
「Kettle」は、1980年代の英国インディー・ロック/インディー・ポップの流れの中に置ける作品。ギターを軸にしたバンド・サウンドと、メロディを前に出す作りが要点になりそうだ。The Chesterf!eldsの活動期を知るうえでも、ひとつの手がかりになるタイトル。
トラックリスト
- A1 Nose Out Of Joint
- A2 Ask Johnny Dee
- A3 Two Girls And A Treehouse
- A4 Shame About The Rain
- A5 Everything A Boy Could Ever Need
- A6 Kiss Me Stupid
- B1 Thumb
- B2 Storm Nelson
- B3 Holiday Hymn
- B4 Oh Mr. Wilson!
- B5 The Boy Who Sold His Suitcase
- B6 Completely & Utterly
関連動画
Abecedarians – Eureka (1986)
Abecedarians「Eureka」について
Abecedariansは、1980年代半ばから後半にかけて活動したロサンゼルスの3人組。
Chris Manecke、Kevin Dolan、John Blakeによる編成で、ギター、ドラム、ベースに加えてシンセサイザーを取り入れた、リヴァーブの深いポストパンクを鳴らしていたバンドだ。
「Eureka」は1986年の作品として知られる1枚。
Rockを軸に、Alternative Rock、Indie Rock、Post-Punkの要素が重なる内容で、当時のUSオルタナティブ周辺の空気も感じさせる盤になっている。
サウンドの特徴
この作品の印象をひとことで言うなら、ギターの残響とシンセの質感が前に出たポストパンク寄りのサウンド。
リズムは硬質で、ベースとドラムが土台を作り、その上にエコーのかかったギターと鍵盤が重なる構成だ。
音の隙間を残しながら進むタイプで、勢いだけで押し切るというより、空間の広がりを持たせた作りになっている。
ボーカルも楽器の一部として溶け込む場面が多く、全体としては派手さよりも輪郭のはっきりした質感が印象に残る。
同時代のポストパンクや、80年代USインディーの流れの中で捉えやすいタイプの作品だ。
アーティストの位置づけ
Abecedariansは、ロサンゼルス発のバンドとして、80年代のオルタナティブ/ポストパンクの文脈に位置づけられる存在。
Factory Records系の流れを思わせる乾いた感触や、UKポストパンクとの接点を感じさせる面もあるが、根っこはUSのインディー/オルタナティブ側にある。
「Eureka」は、そうしたバンドの持ち味がまとまった作品として見られる1枚。
活動期の中盤から後半にかけての空気を映す記録としても、位置づけやすい。
関連する文脈
比較の手がかりとしては、同時代のポストパンク、シンセを取り込んだオルタナティブ、そしてUSインディーの初期的な動きが挙げやすい。
音の作り方としては、リヴァーブを効かせたギターや、冷たさを含んだシンセの使い方に特徴がある。
派手なヒット曲を前面に押し出すタイプの作品というより、バンドの音像そのものを追う楽しみがある一枚。
Abecedariansのサウンドを知るうえで、輪郭をつかみやすいタイトルだ。
クレジット
- Artist: Abecedarians
- Title: Eureka
- Original Release Year: 1986
- Format Release Year: 2012
- Country: US
- Members: Chris Manecke, Kevin Dolan, John Blake
トラックリスト
- A1 Ghosts
- A2 Soil
- A3 Beneath The City Of The Hedonistic Bohemians
- B1 I Glide
- B2 Mice & Coconut Tree
- B3 Misery Of Cities
- C1 Smiling Monarchs
- C2 Benway’s Carnival
- C3 Switch
- C4 Other Side Of The Fence
- D1 They Said Tomorrow
- D2 Wildflower
- D3 John’s Pop
- D4 Spaghetti Western
関連動画
The Stars Of Heaven – Sacred Heart Hotel (1986)
The Stars Of Heaven『Sacred Heart Hotel』
『Sacred Heart Hotel』は、アイルランドのザ・スターズ・オブ・ヘヴンが1986年にリリースしたアルバム。翌年以降の動きではなく、この年の作品として位置づけられる1枚で、Rough Tradeからの発表作でもある。メンバーはStephen Ryan、Stan Erraught、Bernard Walsh、Peter O’Sullivanの4人編成。
バンドは1983年に結成され、The ByrdsやGram Parsonsの影響を強く受けたグループとして語られてきた。実際、「The Byrds、Gram Parsons、Velvet Undergroundを一つにまとめたような存在」と評されることもある。そうした背景を踏まえると、このアルバムもギターの鳴りと歌の運びを軸にした、ソフトロック寄りのインディー・ロック作品という印象がつかみやすい。
サウンドの輪郭
ジャンル表記はRock、スタイルはSoft Rock、Indie Rock。リズムは派手に前へ出るタイプではなく、曲の流れを支える役回り。音の質感も、過度に厚くせず、ギターとボーカルの距離感を保った作り。派手な展開よりも、曲の骨格をそのまま聴かせるタイプのアルバムといえる。
ルーツ志向のコード感と、80年代インディーらしい素朴な鳴りが同居している点もこの時代らしいところ。Rough Tradeから出ていることも含め、当時のUKインディーの文脈の中で聴かれる作品だろう。
作品の位置づけ
『Sacred Heart Hotel』は、彼らのRough Trade期を代表するアルバムのひとつ。UK Independent Chartでは11位まで上昇しており、バンドにとっても一定の存在感を示した作品になっている。John Peelの支持を受けていたことも知られていて、BBC Radio 1でのセッションのうち最初のものはこのアルバムにも収録されている。
その後も彼らはシングルやEPを発表し、1988年には2作目『Speak Slowly』をリリースしているので、『Sacred Heart Hotel』は初期の到達点として見やすい1枚。バンドの持っていたルーツ・ロック寄りの感触と、インディー・バンドとしての輪郭が、ここでまとまっている。
関連するエピソード
デビュー・シングル「Clothes of Pride」はHotwireレーベルから出され、John Peelのオンエアを得た。そこからRough Tradeへとつながり、『Sacred Heart Hotel』へ至る流れ。バンドにとっては、ラジオでの支持が作品の広がりにつながった例としても印象的。
また、のちにEverything But the Girlが「Lights Of Tetouan」をカバーしていることでも、バンドの楽曲が後年まで参照されていることがわかる。そうした周辺の動きも含めて、このアルバムは80年代UKインディーの一断面として見えてくる。
クレジット
- アーティスト: The Stars Of Heaven
- タイトル: Sacred Heart Hotel
- リリース年: 1986年
- リリース国: UK
- ジャンル: Rock
- スタイル: Soft Rock, Indie Rock
トラックリスト
- A1 Sacred Heart Hotel (3:39)
- A2 Talk About It Now (2:55)
- A3 Moonstruck (2:46)
- A4 So You Know (3:18)
- B1 You Only Say What Anyone Would Say (3:40)
- B2 Folksong (2:22)
- B3 Man Without A Shadow (2:18)
関連動画
The Telescopes – Celeste (1991)
The Telescopes – Celeste
UKのサイケデリック/スペースロック/ノイズロック系バンド、The Telescopesによる1991年作。インディー・ロックとシューゲイズの流れの中で語られることの多い作品で、バンドの初期像をつかむうえで重要な一枚として見られることが多い。
作品の輪郭
この時期のThe Telescopesは、Stephen Lawrieを中心に編成を変えながら活動していたバンド。Celesteは、UKのインディー/シューゲイズ周辺の空気感と、ノイズを含んだ音作りが重なる時代の作品として位置づけられる。
リズムは前へ押し出すというより、音の層を支える役回りに寄る印象。ギターのざらつきや残響、録音の密度が前面に出やすく、メロディーはその中に埋め込まれるように置かれている。シューゲイズらしい音の重なりと、ノイズロック寄りの圧が同居するタイプの手触り。
サウンドの特徴
- ギターのノイズ感が強め
- 音像は厚く、輪郭はややぼやけた方向
- ビートは過度に主張せず、流れを保つ役割
- メロディーは音の壁の中に配置される印象
同時代のUKシーンでいうと、My Bloody ValentineやRide、Slowdiveあたりと並べて語られる文脈が思い浮かぶ。とはいえ、The Telescopesはよりノイズ寄り、ざらついた質感に寄る場面もあり、単純にシューゲイズの枠だけでは収まりきらない印象もある。
バンドの中での位置づけ
Celesteは、The Telescopesの初期の方向性を示す作品として捉えやすい。後年の活動を知る前段としても、当時のUKオルタナティブ・ロックの空気をまとった記録としても見通しが立つ一枚。
メンバーはStephen Lawrie、Dominic Dillon、David Fitzgerald、Robert Brooks、Joanna Doran、Bridget Hayden、Lorin Halsall、Dan Davis、James Beal、Nick Keech、James Messenger、Byron Jacksonとされる。クレジットの多さも含めて、編成の流動性がうかがえる。
関連情報
- アーティスト: The Telescopes
- タイトル: Celeste
- オリジナルリリース年: 1991
- 国: UK
- ジャンル: Rock
- スタイル: Indie Rock, Shoegaze
UKのインディー・ロック史やシューゲイズ周辺を追うときに、ひとつの流れとして押さえられる作品。音の壁、残響、ノイズの扱いに、その時代ならではの感触が残る。
トラックリスト
- A1 Celeste
- A2 All A Dreams
- B Celestial
関連動画
L. Howard Hughes – West Of The Pecos (1986)
L. Howard Hughes「West Of The Pecos」
「West Of The Pecos」は、UK出身のL. Howard Hughesによる1986年のロック作品。ニュー・ウェイヴとインディー・ロックの要素を軸にした一枚で、当時のUKシーンらしい乾いた質感と、軽く前のめりに進むリズム感が印象に残るタイトルだ。
作品の輪郭
1980年代半ばのUKロックには、ポストパンク以後の流れを受けた、硬質さとメロディのバランスを探る動きが多く見られる。この作品もその文脈の中で捉えやすい。ギターの輪郭を前に出しつつ、過剰に装飾しない録音の雰囲気があり、曲の構造を追いやすい作りになっている。
ニュー・ウェイヴ寄りの整理されたビート感と、インディー・ロックらしい素朴な鳴りの両方が感じられるところがポイント。音の抜け方は比較的ストレートで、派手な演出よりも、バンドの動きそのものを聴かせるタイプの作品として受け取れる。
1986年という位置づけ
1986年という時期は、UKのロックやオルタナティブ周辺で、シンプルな編成のまま個性を出す作品が増えていた頃でもある。「West Of The Pecos」も、その流れの中に置くと輪郭が見えやすい。ニュー・ウェイヴの整った感触と、インディー・ロックの手触りが交わる、当時らしい一作という印象。
サウンドの印象
- リズムは前進感のある組み立て
- ギターは輪郭重視の鳴り
- 録音は比較的ドライな質感
- 派手さよりも曲の運びを見せる作り
ひとことで
「West Of The Pecos」は、1986年のUKロックの空気をそのまま切り取ったような、ニュー・ウェイヴとインディー・ロックの接点にある作品。情報を追うより先に、まず音の運びと質感で輪郭をつかみたくなるタイプのレコードだ。
トラックリスト
- A West Of The Pecos (Tom Mix)
- B1 The Westerner
- B2 Council Houses
関連動画
The Railway Children – Reunion Wilderness (1987)
The Railway Children『Reunion Wilderness』(1987)
UKのインディー・ロック・バンド、The Railway Childrenによる1987年の作品。メンバーはGary Newby、Brian Bateman、Stephen Hull、Guy Keeganの4人編成で、Wigan出身のバンドらしい、当時の英国インディーの流れの中にある一枚として受け取れる内容です。
バンドの立ち位置
The Railway Childrenは1984年に結成され、シングル、アルバムを経て活動を広げていったグループ。80年代後半のUKインディー・ロックの文脈で見ると、ギター主体のバンド・サウンドを軸にしながら、メロディとリズムの組み立てで個性を出していくタイプの存在です。『Reunion Wilderness』は、その初期の流れを示す作品として位置づけられる一枚といえそうです。
サウンドの印象
ジャンル表記はRock、スタイルはIndie Rock。音の輪郭は比較的はっきりしていて、ギターの刻みとベース、ドラムの推進力で曲を前へ進めるタイプの演奏が思い浮かびます。録音も、過度に装飾せず、バンドのまとまりをそのまま捉える方向の雰囲気がありそうです。派手な音作りよりも、曲の進行とフレーズのやり取りで聴かせるタイプの作品。
同時代の空気
1987年のUKインディー・ロックというと、ギターバンドが多く並ぶ時期で、The Railway Childrenもその流れの中にいるバンドです。きらびやかなポップ寄りの感触と、ライブ感のあるバンド演奏、そのあいだを行き来するような立ち位置。Factory系や当時の英国インディー周辺を思わせる文脈で語られることもあるグループです。
作品としての見どころ
『Reunion Wilderness』は、バンドの初期像をそのまま映すような作品として捉えやすいです。Gary Newbyの歌とギターを軸に、Brian Batemanのギター、Stephen Hullのベース、Guy Keeganのドラムが組み合わさる編成。4人の役割が比較的見えやすいバンド・サウンドが中心で、インディー・ロックらしい手触りが残る一枚。
なお、この盤は1987年のオリジナル・リリースとして扱うのが自然な作品です。
トラックリスト
- A1 Another Town (2:55)
- A2 The First Notebook (3:56)
- A3 Railroad Side (3:17)
- A4 Careful (3:52)
- B1 Brighter (4:54)
- B2 Big Hands Of Freedom (3:55)
- B3 Listen On (2:57)
関連動画
The Wild Swans – Young Manhood (1988)

The Wild Swans『Young Manhood』(1988)
The Wild Swansの『Young Manhood』は、1988年にUKでリリースされた作品。RockとPopを基調にしながら、Pop RockやIndie Rockの輪郭も見える一枚で、ポール・シンプソンを中心とした流れをたどるうえでも位置づけがつかみやすいタイトルです。
作品の輪郭
バンドにはPaul Simpsonをはじめ、Ian Broudie、Ian McNabb、Chris Sharrock、Les Pattinsonなど、UKのインディー/ポップ・ロック周辺で知られる名前が並びます。人員の多さもあって、ひとつの固定したバンド像というより、当時のUKシーンの交差点にあるような顔ぶれです。
サウンドは、ギターを軸にしたロックの流れの中に、ポップ寄りの整理された曲調が差し込まれるタイプ。リズムはきっちり前へ進み、録音も過度に装飾されすぎない印象で、80年代後半のUKインディーらしい手触りがうかがえます。派手さよりも、曲の組み立てやアンサンブルの見通しのよさに耳が向きやすい作品です。
アーティストの中での位置づけ
The Wild Swansは、Paul Simpsonの活動を軸に語られることが多いバンドです。『Young Manhood』は、その流れの中で1988年時点のまとまりを示す一作として見やすいタイトルでしょう。作品単体というより、UKインディー/ポップ・ロックの文脈の中で、複数のミュージシャンが関わる形で残された記録という側面もあります。
同時代とのつながり
同時代のUK作品としては、The La’sやThe Lightning Seeds、あるいはEcho & the Bunnymen周辺を思わせる耳もあるかもしれません。とはいえ、ここでは大きくドラマを作るより、メロディとバンドの鳴りをまっすぐに置く感触が中心。インディー・ロックの文脈にありながら、ポップ・ソングとしての整え方も意識された一枚という見方ができそうです。
まとめ
『Young Manhood』は、1988年のUKロック/ポップの空気を映したThe Wild Swansの作品。複数のミュージシャンが関わる編成、ギター中心のバンド・サウンド、そしてインディーとポップの間を行き来する構成が印象に残るタイトルです。
トラックリスト
- A Young Manhood
- B1 Holy, Holy
- B2 The World Of Milk And Blood
関連動画
The Railway Children – Native Place (1990)

The Railway Children『Native Place』について
『Native Place』は、UKのインディー・ロック・バンド、The Railway Childrenが1990年に発表した作品。メンバーはGary Newby、Brian Bateman、Stephen Hull、Guy Keeganの4人で、ギターを軸にした編成によるバンドらしいまとまりがある。Rock、Popの要素を含みつつ、スタイルとしてはIndie Rockに位置づけられる一枚。
バンドは1984年にイギリスのウィガンで結成され、Factory系の流れを経てVirginへ進んだ経歴を持つ。90年代初頭のUKインディー・シーンを背景にしたグループで、この『Native Place』もその時代の空気を感じさせる作品として受け取られている。
サウンドの印象
演奏は、ギターの輪郭をはっきり見せながら、リズム隊が曲の流れを支えるタイプ。派手に押し切るというより、ビートの推進力とメロディの運びで聴かせる作り。録音の質感も、当時のUKインディーらしい、少し乾いた手触りが残る印象。
ロックの骨格の上にポップな感触を重ねたバランスで、同時代のギターバンドの文脈に置いて聴かれることが多そうな一作。The Railway Childrenの中でも、バンドの輪郭が比較的見えやすい時期の作品として捉えられる。
バンドの流れの中で
『Native Place』は、The Railway Childrenにとって90年時点の到達点のひとつ。インディー・ロックの文脈からメジャー・レーベル期へ進んでいく過程の中にあり、バンドの活動史を追ううえでも重要な位置にある。
同時代のUKギターバンドと並べて語られることもありそうな内容で、Factory Records周辺の系譜や、Virgin期のインディー・ポップ/ギターロックの流れを思わせるところもある。
作品の基本情報
- アーティスト: The Railway Children
- タイトル: Native Place
- オリジナルリリース年: 1990年
- 国: UK
- ジャンル: Rock / Pop
- スタイル: Indie Rock
1990年のUKインディー・ロックを軸に、バンドの持ち味を見せる作品として整理できる一枚。
トラックリスト
- A1 Every Beat Of The Heart
- A2 Music Stop
- A3 You’re Young
- A4 Because
- A5 Cotton Counting
- A6 It’s Heaven
- B1 Something So Good
- B2 Collide
- B3 Native Place
- B4 Fall On
- B5 Harbour Force
- B6 Blue Sky
関連動画
Velocette – Fourfold Remedy (1998)

Velocette / Fourfold Remedy
VelocetteのFourfold Remedyは、1998年にUKで登場したインディー・ロック/インディー・ポップ作品。北ロンドンで1997年に結成された4人組による初期のまとまった1枚として位置づけられる作品で、ロックとポップのあいだを行き来する内容になっている。
バンドの背景
Velocetteは、Comet Gainの元メンバー4人によって始まったグループ。プロフィール上でも、初期曲のいくつかがComet Gainの未発表セカンド・アルバム用に録音されていたことが触れられている。そうした経緯もあって、出発点から同時代のUKインディー・シーンとのつながりが見えやすいバンドだ。
作品の位置づけ
Fourfold Remedyは、Velocetteの名前で出た初期作品として、バンドの輪郭を示す1枚と見られる。NMEやMelody Makerに好意的に扱われた時期の流れもあり、メインストリームへの大きな突破よりも、当時のインディー・シーンの中で注目された存在だったことがうかがえる。
サウンドの印象
ジャンル表記はRock、Pop、スタイルはIndie Rock、Indie Pop。こうした情報からは、ギターを軸にした曲作りと、旋律を前に出した構成が中心にある作品像が浮かぶ。録音の質感も、1990年代後半のUKインディーらしい、過度に整えすぎない手触りを持つタイプとして捉えられる。
同時代の文脈
1990年代後半のUKでは、インディー・ロックとインディー・ポップの境目を行き来するバンドが多く、Velocetteもその流れの中にある。Comet Gain周辺の文脈を持ちながら、よりポップな輪郭を伴う点は、当時のシーンを知るうえでひとつの手がかりになりそうだ。
クレジット
- アーティスト: Velocette
- タイトル: Fourfold Remedy
- リリース年: 1998年
- リリース国: UK
- メンバー: Sam Pluck, Sarah Bleach, Jaxx Coombes, Phil Sutton
- ジャンル: Rock, Pop
- スタイル: Indie Rock, Indie Pop
トラックリスト
- A1 Reborn
- A2 Bitterscene
- A3 La Sirena
- A4 Unkind
- A5 Where Are We?
- B1 Get Yourself Together
- B2 Spoiled Children
- B3 Submarines
- B4 Someone’s Waiting
- B5 That Ain’t Mine
関連動画
Venus Peter – Doo Bee Free (Remix) / Fall (Remix) (1991)

Venus Peter「Doo Bee Free (Remix) / Fall (Remix)」について
「Doo Bee Free (Remix) / Fall (Remix)」は、Venus Peterによる1991年の作品。日本のインディー・ロック・バンドとして1990年から1994年まで活動し、メンバーはShuntaro Okino、Yutaka Koga、Masato Ishida、Yasushi Donaka。ジャンル表記はRock、スタイルはShoegaze、Indie Rockとなっている。
作品の輪郭
このシングルは、90年代初頭の日本インディー・シーンに位置づけられる一枚として見えてくる。シューゲイズとインディー・ロックの要素を含む作品で、音の層を重ねる作りや、輪郭を少しぼかした質感が想像しやすい。リズムは前に出すぎず、曲全体の流れを支える役割を担っているタイプの構成だろう。
タイトルに「Remix」とある通り、既存曲を別のかたちで捉え直した内容になっている。1991年という時期を考えると、当時の日本のオルタナティブ寄りのロックと近い空気を持ちながら、シューゲイズの文脈にもつながる一作として受け取れる。
サウンドの印象
録音の雰囲気は、音の輪郭をくっきりさせるというより、ギターやリズムの層を重ねて曲の流れを作る方向にある。ビートが過度に主張するというより、全体のうねりを支える設計。音像のまとまりと、少し距離のある鳴り方が、この時代のシューゲイズ系作品らしい手触りにつながっている。
Venus Peterの中での位置づけ
Venus Peterは1990年結成、1994年まで活動した日本のインディー・ロック・バンドで、2019年に再結成されている。「Doo Bee Free (Remix) / Fall (Remix)」は、その初期活動期に出た作品で、バンドの音楽性を示す断片として見やすい。インディー・ロックとシューゲイズの接点にある音作りが確認できる一枚、という位置づけになりそうだ。
同時代とのつながり
同時期の日本のギター・ロックやオルタナティブ・ロックの流れを思わせる部分があり、海外のシューゲイズ系バンドと同じ文脈で語られることもありそうな内容。とはいえ、単純に模倣というより、日本の90年代初頭らしい空気の中で鳴っている作品として捉えるのが自然だろう。
まとめ
「Doo Bee Free (Remix) / Fall (Remix)」は、Venus Peterの初期を示す1991年のレコード。シューゲイズとインディー・ロックの要素を持つ、当時の日本のオルタナティブな流れを感じさせる一枚となっている。
トラックリスト
- A Doo Be Free (Remix)
- B Fall (Remix)
The House Of Love – Never (1989)

The House Of Love『Never』について
『Never』は、イギリスのインディー・ロック・バンド、The House Of Loveによる1989年の作品。ロンドンで結成されたこのバンドは、ギターを中心にした編成と、Guy Chadwickのソングライティングを軸に活動してきた。インディー・ポップからオルタナティヴ・ロックへつながる流れの中で語られることの多いグループで、この時期のUKロックの空気をそのまま感じさせる一枚でもある。
バンドの初期像とこの時期の位置づけ
結成時のメンバーには、Guy Chadwick、Terry Bickers、Andrea Heukamp、Chris Groothuizen、Pete Evansが名を連ねている。Heukampは1987年に離脱し、その後はカルテットとしてデビュー作を制作した。1989年は、The House Of Loveが初期の形を固めながら、ギターの絡みと曲の輪郭をより明確にしていった時期にあたる。『Never』は、その流れの中で登場した作品として位置づけられる。
サウンドの印象
サウンドは、ギターの重なりを軸にしたインディー・ロック寄りの質感。リズムは大きく前へ出すというより、曲の流れを支える形で置かれている印象がある。録音の雰囲気も、きっちり整えすぎず、バンドの演奏感を残したタイプとして捉えられるだろう。UKの同時代インディー・シーンに見られる、メロディとバンドの鳴りを両立させる作り方の延長線上にある作品、といった見方がしやすい。
1989年のUKインディー・ロックの文脈
1989年のイギリスでは、インディー・ロックやオルタナティヴ・ロックの輪郭が少しずつ広がっていた。The House Of Loveもその文脈の中で語られることが多く、派手な装飾よりも、ギターの層や曲の流れで聴かせるタイプのバンドとして存在感を持っていた。『Never』は、そうした時代の空気を反映するタイトルのひとつとして見ておくとわかりやすい。
関連情報
- アーティスト: The House Of Love
- タイトル: Never
- オリジナル・リリース年: 1989年
- 国: UK
- ジャンル: Rock
- スタイル: Indie Rock
ギター主体の編成、UKインディーの時代感、そして初期バンドの輪郭。『Never』は、そのあたりをまとめて感じられる作品として受け取れそうだ。
トラックリスト
- A Never (4:01)
- B1 Soft As Fire (4:00)
- B2 Safe (5:31)
関連動画
The Railway Children – Recurrence (1988)

The Railway Children『Recurrence』(1988)
英国ウィガン出身のThe Railway Childrenが1988年に発表した作品。メンバーはGary Newby、Brian Bateman、Stephen Hull、Guy Keeganの4人編成で、Pop RockとIndie Rockのあいだを行き来するバンドとして知られる。
作品の輪郭
『Recurrence』は、The Railway Childrenの初期を代表する一枚として位置づけられる作品。ギターを軸にしたバンド・サウンドに、きっちりしたリズム隊が重なる構成で、UKインディーらしい直線的な手触りと、ポップ寄りのまとまりをあわせ持つ内容になっている。
録音の雰囲気は、過度に飾らず、演奏の輪郭が見えやすいタイプ。ドラムとベースが土台を作り、その上でギターが前に出ていく流れが分かりやすい作品という印象になる。
バンドの流れの中で
The Railway Childrenは1984年に結成され、当初はFactory系のレーベルからシングルとアルバムを出したのち、Virginへ移っている。『Recurrence』はその活動期の中で出たタイトルで、バンドの初期の方向性を確認できる一枚と見られる。
1980年代後半のUKロック周辺では、インディー・バンドがポップな感触を取り込みながら、ギター主体のサウンドを洗練させていく流れがあった。その文脈の中で、この作品も比較的すっきりした編成と、メロディを前に置く作りが目につく。
アーティストの背景
- アーティスト名: The Railway Children
- 出身: UK
- メンバー: Gary Newby / Brian Bateman / Stephen Hull / Guy Keegan
- ジャンル: Rock
- スタイル: Pop Rock, Indie Rock
ひとこと
『Recurrence』は、The Railway Childrenの初期らしいギター・バンドの質感と、UKインディーの流れが見えやすい作品。派手な装飾よりも、演奏のまとまりと楽曲の流れで聴かせる一枚という印象が残る。
トラックリスト
- A1 Somewhere South (3:34)
- A2 A Pleasure (4:19)
- A3 Swallowed (3:40)
- A4 Merciless (3:03)
- A5 My Word (3:25)
- B1 In The Meantime (3:48)
- B2 Over & Over (4:03)
- B3 Monica’s Light (3:45)
- B4 Chrysalis (4:28)
- B5 No Great Objections (4:33)
関連動画
Whirlpool Guest House – Pictures On The Pavement (1989)

Whirlpool Guest House『Pictures On The Pavement』
Whirlpool Guest Houseの『Pictures On The Pavement』は、1989年にUKでリリースされたロック/ポップ作品。インディーロックの流れの中に置ける1枚で、当時のUKらしい空気をまとったタイトルになっている。
作品の印象
サウンドは、ギターを軸にしたバンド感のある作りが想像しやすいタイプ。リズムは前に出すぎず、曲の輪郭を保ちながら進む印象で、録音も過度に飾り立てたものというより、演奏のまとまりを見せる方向に寄っていそうだ。ロックの骨格にポップの分かりやすさを重ねた構成、という見方がしやすい。
時代背景と位置づけ
1989年という年は、UKのインディーロックがさまざまな形で広がっていた時期でもある。そうした文脈の中で見ると、『Pictures On The Pavement』は、派手さよりも曲の流れやバンドの手触りを重視する作品として位置づけやすい。アーティスト情報は限られているが、少なくともこの盤は、当時のUKシーンに連なるロック/ポップの一例として捉えられる。
基本情報
- アーティスト: Whirlpool Guest House
- タイトル: Pictures On The Pavement
- オリジナル・リリース年: 1989年
- 盤のリリース年: 1989年
- 国: UK
- ジャンル: Rock, Pop
- スタイル: Indie Rock
トラックリスト
- A1 The Plumber’s Daughter (3:16)
- A2 Oh No (2:05)
- A3 Bag Baby (3:55)
- A4 Salon Land (3:27)
- A5 Deer On The Motorway (3:27)
- B1 Nearly New (4:23)
- B2 Contributory Negligence (3:29)
- B3 Scarecrow (3:21)
- B4 Young Forever (3:35)
- B5 Sometimes I Get So Restless (4:19)
関連動画
Bradford – Adrift Again (1989)

Bradford『Adrift Again』について
Bradfordの『Adrift Again』は、1989年にUKでリリースされた作品です。アーティストはイングランド、ランカシャー州ブラックバーン出身のバンドで、1987年から1991年にかけて活動していたインディー・バンドとして知られています。ロックとポップを土台にした、インディー・ロック/インディー・ポップ寄りの一枚です。
バンドの輪郭
Bradfordは、ボーカルのIan Michael Hodgson、ギターのEwan Butler、キーボードのJohn Baulcombe、ベースのJos Murphy、ドラムのMark Andrew McVitieという編成で始まったバンドです。のちにIanとEwanは2018年にデュオとして再結成し、2020年にはプロデューサーのStephen Streetも加わっています。そうしたバンドの歩みをたどるうえでも、この時期の作品は活動初期の姿を示すものとして位置づけられるはずです。
サウンドの印象
作品全体は、インディー・ロックらしい直線的なバンド演奏を軸にしながら、インディー・ポップの感触も含んだ作りです。ギター、ベース、ドラムの骨格に、キーボードが重なる構成で、リズムは比較的はっきりしているタイプに思えます。録音の雰囲気も、当時のUKインディーらしい素朴さを感じさせる方向のものとして捉えられます。
同時代とのつながり
1989年という時期は、UKのインディー・シーンがさまざまな形に広がっていた頃です。Bradfordのように、ロックの推進力とポップの明快さをあわせ持つバンドは、その流れの中で聴きどころのある存在だったと言えそうです。ブラックバーンという土地柄も含め、ロンドン中心ではないローカルなUKバンドの空気がにじむ作品です。
作品の位置づけ
『Adrift Again』は、Bradfordの初期の輪郭をつかむうえでの一作です。バンド名義の編成が固まっていた時期の音として、のちの再結成やメンバーの変遷を知る前段階にもなる内容です。作品単体で見ても、インディー・ロック/インディー・ポップの文脈に置きやすい、1989年のUK作品です。
関連情報
- アーティスト名: Bradford
- タイトル: Adrift Again
- オリジナルリリース年: 1989年
- リリース国: UK
- ジャンル: Rock, Pop
- スタイル: Indie Rock, Indie Pop
Bradfordの関連情報は、BandcampやSNS、Wikipediaでも確認できるようになっています。活動初期の作品として、『Adrift Again』はバンドの出発点を知る手がかりになる一枚です。
トラックリスト
- A Adrift Again
- B1 The Loss (3:17)
- B2 Tattered, Tangled And Torn