IF – IF 2 (1970)

IF『IF 2』について

『IF 2』は、英国のジャズロック/プログレッシブロック・バンド、IFが1970年に発表した作品だ。バンドは1969年に結成され、ジャズの即興性とロックの推進力をつないだサウンドで知られる。この2作目にあたる本作でも、その路線がはっきりと出ている。

編成には、Terry Smith、Dave Quincy、Dick Morrissey、John Mealing、Cliff Davies、Dennis Elliott らが名を連ねている。ホーンや鍵盤を含む厚みのあるアンサンブルが特徴で、演奏の密度が高いタイプのジャズロック作品として捉えやすい一枚だ。

サウンドの印象

サウンドは、ロックのリズムの上にジャズ由来のフレーズやソロが乗る作りで、楽器同士の受け渡しが多い。ギター、サックス、キーボードが前に出たり引いたりしながら進む構成で、演奏の流れそのものを聴かせる内容といえる。派手な装飾よりも、アンサンブルの動きと演奏の積み上げが中心だ。

同時代の英国ジャズロックの流れの中では、ColosseumやSoft Machine、Nucleus などと並べて語られることがある。IFもその文脈にあるバンドで、ロック寄りの推進力とジャズ寄りの展開を両方持つ点が見どころになっている。

作品の位置づけ

『IF 2』は、バンド初期の活動期に出たアルバムのひとつで、IFの基本的なスタイルを確認しやすい作品だ。のちにバンドは1975年に解散するが、後年の再評価や再発を通じて名前が知られるようになった。そうした意味では、バンドの核となる時期を示す記録のひとつとして見られる。

曲について

収録曲の中で広く知られた代表曲が特に前面に出るタイプというより、アルバム全体の流れで聴かせる構成に重きが置かれている。各曲でメンバーの演奏が入れ替わりながら進み、ジャズロックらしい緊張感が続く。

まとめ

『IF 2』は、1970年当時の英国ジャズロックの空気をそのまま映したような一枚だ。ロックの骨格にジャズの要素を組み込み、演奏の応酬で引っ張っていく作りが印象に残る。IFというバンドの輪郭をつかむうえで、わかりやすい位置にある作品といえる。

トラックリスト

  • A1 Your City Is Falling (5:04)
  • A2 Sunday Sad (8:18)
  • A3 Tarmac T. Pirate And The Lonesome Nymphoniac (5:12)
  • B1 I Couldn’t Write And Tell You (8:23)
  • B2 Shadows And Echos (4:24)
  • B3 A Song For Elsa, Three Days Before Her 25th Birthday (5:11)

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2026.06.11