The Pineapple Thief – Nothing But The Truth (2021)
The Pineapple Thief『Nothing But The Truth』について
The Pineapple Thiefは、Bruce Soordを中心に活動してきたイギリス発のプログレッシブ・ロック・プロジェクトとして知られている。『Nothing But The Truth』は2021年の作品で、同年にドイツでリリースされたレコードだ。バンド編成での演奏を軸にしながら、楽曲の輪郭をはっきり見せるタイプの作品として捉えやすい一枚。
作品の位置づけ
The Pineapple Thiefは、1999年にBruce Soordの音楽的な構想から始まり、その後はライブ・バンドとしても活動を広げてきた。メンバーにはGavin HarrisonやSteve Kitchなど、プログレッシブ・ロックの文脈で知られる名前が並ぶ。『Nothing But The Truth』も、そうした流れの中にある作品で、バンドとしてのまとまりと作曲面の整理された印象が前に出るタイトルといえる。
サウンドの印象
ジャンルはRock、スタイルはProg Rock。リズムは細かく刻むというより、曲の流れを支える形で組まれていく場面が多く、ドラムとベースの動きが骨格になるタイプの聴こえ方が想像しやすい。ギターとキーボードは音数を詰め込みすぎず、空間を残した配置になりやすく、録音全体も輪郭を見せる方向の仕上がりとして受け取れる。
派手な展開だけで押すというより、パートごとのバランスや、フレーズのつなぎ方に耳が向く作り。プログレッシブ・ロックの中でも、複雑さと聴きやすさの境目を行き来するような立ち位置に見える。
アーティストの文脈
The Pineapple Thiefは、同時代のプログレッシブ・ロック勢の中でも、演奏技術を前面に出すだけでなく、曲の流れや歌の存在感を重視するバンドとして語られることが多い。Porcupine TreeやKing Crimson周辺の流れを思わせる場面もありつつ、より内省的な構成に寄る場面もある。そのあたりが、この作品にもつながっている印象だ。
リリース情報
- アーティスト: The Pineapple Thief
- タイトル: Nothing But The Truth
- リリース年: 2021年
- リリース国: Germany
- ジャンル: Rock
- スタイル: Prog Rock
2021年のThe Pineapple Thiefを知るうえで、作品の輪郭をつかみやすい一枚。
トラックリスト
- A1 Versions Of The Truth
- A2 In Exile
- A3 Warm Seas
- A4 Our Mire
- B1 Build A World
- B2 Demons
- B3 Driving Like Maniacs
- B4 Someone Pull Me Out
- B5 Uncovering Your Tracks
- C1 Break It All
- C2 White Mist
- C3 Out Of Line
- C4 Wretched Soul
- D1 Far Below
- D2 Threatening War
- D3 The Swell
- D4 The Final Thing On My Mind