Spock’s Beard – The Oblivion Particle (2015)

Spock’s Beard『The Oblivion Particle』

Spock’s Beardの『The Oblivion Particle』は、2015年に発表されたプログレッシブ・ロック作品。アメリカ・ロサンゼルスで1992年に結成されたバンドで、シンフォニック・プログレの系譜にあるグループとして知られている。ここでは、2015年作としての本編に対して、2022年盤が存在する形だ。

バンドの輪郭と作品の位置づけ

Spock’s Beardは、Neal Morse時代からNick D’Virgilio、Dave Meros、Alan Morse、Ryo Okumoto、Ted Leonard、Jimmy Keeganといったメンバーを軸に活動してきた。『The Oblivion Particle』の時点では、Ted Leonardがリード・ヴォーカルを担い、Ryo Okumotoのキーボード、Alan Morseのギター、Dave Merosのベースがバンドの核を作っている。シンフォニックな組み立てと、演奏の積み重ねで曲を展開していくスタイルが、この作品でも前面に出ている。

バンドのディスコグラフィーの中では、長い曲構成とアンサンブル重視の作りがはっきり出た時期の1枚として捉えやすい。Neal Morse在籍期の流れを引き継ぎつつ、Ted Leonard体制のバンドとしての輪郭が見えやすい作品でもある。

サウンドの特徴

サウンドは、ギター、キーボード、ベース、ドラムが細かく絡む作り。リフやメロディを積み上げながら、曲の中で場面が切り替わっていくタイプのプログレッシブ・ロックだ。派手な一発というより、パートごとの構成やアレンジの流れで聴かせる印象が強い。シンフォニック・プログの文脈にあるが、演奏の輪郭は比較的はっきりしていて、各パートの役割が追いやすい。

同時代のプログレッシブ・ロックの中では、Transatlantic、Kansas、Yes、Genesis系の文脈と並べて語られることもあるバンドだが、Spock’s Beardはその中でも、コーラスワークと長尺構成、そしてバンド演奏のまとまりに重心が置かれている。

収録内容と補足

この作品には、Mediabook版およびUS盤にボーナストラック「Iron Man」が収録されている。盤ごとの差がある作品として見ておくと整理しやすい。

  • アーティスト: Spock’s Beard
  • タイトル: The Oblivion Particle
  • オリジナル・リリース年: 2015
  • 盤のリリース年: 2022
  • ジャンル: Rock
  • スタイル: Prog Rock
  • ボーナストラック: 「Iron Man」

まとめ

『The Oblivion Particle』は、Spock’s Beardらしい組曲的な展開と、メンバーそれぞれの演奏が噛み合う構成が見どころの2015年作。シンフォニック・プログレの流れを受け継ぐバンドの現在地を示す1枚として、作品全体の組み立てに耳が向く内容だ。

トラックリスト

  • A1 Tides Of Time (7:47)
  • A2 Minion (6:54)
  • B1 Hell’s Not Enough (6:25)
  • B2 Bennett Built A Time Machine (6:53)
  • B3 Get Out While You Can (4:58)
  • C1 A Better Way To Fly (9:00)
  • C2 The Center Line (7:08)
  • D1 To Be Free Again (10:24)
  • D2 Disappear (6:41)

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