The Big Dish – Satellites (1991)
The Big Dish「Satellites」について
「Satellites」は、スコットランド出身のポップ・ロック・バンド、The Big Dishによる1991年の作品。Airdrieで1983年にSteven Lindsayを中心に結成されたこのバンドは、編成を変えながら活動を続け、1986年から1991年の間に3枚のアルバムを残している。その流れの中で置くと、本作はバンド後期の時期にあたる一枚という見方ができる。
バンドの成り立ちと位置づけ
The Big Dishは、Steven Lindsayを軸にしたUKのポップ・ロック・バンドとして知られる。メンバーにはRaymond Docherty、Brian McFie、Allan Dumbreck、Oreste Gargaroらが名を連ねる。スコットランドのバンドらしい、英国的なメロディ感を持ちながら、ロックの骨格の上にポップな歌心を重ねるタイプのグループとして捉えやすい。
1991年という時期は、UKロックの中でもギター・バンドとポップの境目がよく見える頃。The Big Dishもその文脈に置くと、派手さよりも楽曲の流れや歌の輪郭を前に出すタイプの作品として受け取れる。Prefab SproutやAztec Cameraのような、メロディを重視する英国ポップの系譜と並べて語られることもありそうだ。
サウンドの印象
ジャンル表記はRock、スタイルはPop Rock。そうした情報どおり、ギターを基盤にしながら、曲の構成やフックをしっかり聴かせる作りが想像しやすい。大きく押し出すロックというより、整ったアレンジと歌を中心にした質感。輪郭のはっきりしたサウンド、という言い方が近いかもしれない。
タイトルの「Satellites」も含め、作品全体には距離感のあるイメージが重なりやすい。とはいえ、実際の印象はメロディとバンド演奏のバランスに出るはずで、そこがThe Big Dishらしさとして受け止められるところだろう。
1991年の作品として
本作は1991年のリリース。The Big Dishにとっては、1980年代から続けてきた活動の先にある一枚であり、バンドの音楽性を確認するうえでの節目として見られる作品になっている。アルバム単位で追うと、活動期間の最後に近い時期の記録としても位置づけやすい。
まとめ
「Satellites」は、Scottish pop rockの流れの中で語れるThe Big Dishの1991年作。派手な装飾よりも、メロディ、演奏、曲のまとまりを軸にした一枚として整理しやすい。UKのギター・ポップ/ポップ・ロックの文脈に置くと、バンドの持ち味が見えやすい作品だ。
トラックリスト
- A1 Miss America (3:56)
- A2 State Of The Union (4:31)
- A3 Across The Province (4:40)
- A4 Give Me Some Time (3:15)
- A5 25 Years (4:03)
- B1 Big Town (4:05)
- B2 Shipwrecked (4:52)
- B3 Warning Sign (3:27)
- B4 Bonafide (4:25)
- B5 Learn To Love (4:07)