Godiego – 遥かなる走路 (1980)
Godiego『遥かなる走路』について
Godiego(ゴダイゴ)は、1970年代後半から1980年代初頭にかけて、日本のロック・ポップスを代表する存在のひとつとして知られるバンドだ。英語詞を軸にした楽曲、鍵盤を中心にしたアレンジ、そして映像作品との結びつきの強さが特徴で、とくにテレビシリーズMonkeyの音楽で海外でも広く知られるようになった。
『遥かなる走路』は1980年に発表された作品で、『ハルカナルソロウ』のサウンドトラックにあたる。レコードの情報としてはロックとステージ&スクリーンにまたがる内容で、Godiegoらしいシングル向けの曲作りと、映像作品に寄り添う劇伴的な役割が同居している。
作品の位置づけ
1980年という時期のGodiegoは、すでにバンドとしての知名度が高く、テレビや映画との接点も強かった。『遥かなる走路』も、その流れの中にある一枚と見てよさそうだ。単独のアルバムというより、作品世界を支えるための音楽集という性格が強い。
同時代の日本のロックを見ても、映像作品と結びついたサウンドトラックで存在感を示すケースはあったが、Godiegoの場合は英語詞の歌、キーボード主体のバンド・サウンド、整ったコーラスが前面に出る点で少し独特だ。日本のロックでありながら、海外向けの聴感も意識した作りに見える。
サウンドの印象
この作品は、タイトルから受ける印象よりも、実際にはバンドの演奏力と曲の組み立てが目立つタイプの内容だ。ギター、キーボード、ボーカルがそれぞれ役割を分け、展開も比較的わかりやすい。Godiegoの作品に多い、メロディをはっきり聴かせる作りがここでも軸になっている。
Glamの要素については、きらびやかな音色や見せ方の中に少し出る。とはいえ、派手さだけを押し出す感じではなく、劇伴として場面を支える実用性のある音作りが中心だ。
メンバー
- Takami Asano
- Tommy Snyder
- Steve Fox
- Mickie Yoshino
- Yukihide Takekawa
- Ryoji Asano
- Yoji Yoshizawa
この編成を見ると、Godiegoの核となる演奏陣がそろっており、バンドとしてのまとまりがそのまま作品に反映されていることがわかる。とくにミッキー吉野の鍵盤、武川雅寛ではなく武川祐吉のボーカルというより、Godiegoらしいアンサンブルの中で曲が組み上がる感触が強い。
関連する文脈
Godiegoを語るうえでは、やはりMonkeyでの国際的な認知が大きい。そのイメージが強い一方で、この『遥かなる走路』のような日本国内の映像作品向け音楽も、バンドの活動を支える重要な側面だった。ヒット曲を前面に出すアルバムというより、作品全体でバンドの機能性を見せるタイプの一枚だ。
同じ時代の日本のポップ・ロックに目を向けると、サウンドトラックでもバンド性を保つ作りは珍しくない。ただ、Godiegoの場合は英語詞、コーラスワーク、鍵盤の存在感が前に出るため、一般的な歌謡サントラとは少し距離がある。そこがこのバンドの個性でもある。
まとめ
『遥かなる走路』は、1980年のGodiegoが映像作品に向けて残したサウンドトラック作品だ。バンドの演奏、メロディの明快さ、スクリーン向けの機能性がまとまった内容で、Godiegoの活動の広がりを示す一枚として捉えやすい。
アルバム単体で聴いても、当時の日本のロックが持っていた国際性と、テレビ・映画との近さが見えてくる作品だ。
トラックリスト
- A1 – After The Rain
- A2 – The Times
- A3 – After The Rain
- B1 – New York, New York
- B2 – Wheels
- B3 – A Moment
- B4 – On And Off
- B5 – In Time