Black Widow – Black Widow (1970)
Black Widow / Black Widow
Black Widowの1970年作『Black Widow』は、イギリスのロック・バンドによる2作目のアルバム。プロッグ・ロックの文脈に置かれる作品で、バンドの初期像をつかむうえでも重要な1枚として見ていける内容だ。
作品の位置づけ
Black Widowは、もともとPesky Gee!の流れから1969年に結成されたバンドで、初期からオカルトやサタニックなイメージを打ち出していたグループとして知られる。そうした外側のイメージだけでなく、音の面でも同時代のハード・ロックやプログレッシブ・ロックの流れとつながる要素がある。
この『Black Widow』は、そのバンドにとって2作目のアルバム。デビュー作で示した方向を受けて、よりバンドの輪郭を追いやすい時期の記録といえる。
サウンドの印象
ジャンル表記はロック、スタイルはプログ・ロック。リズムは直線的に押す場面と、展開を追う場面があり、演奏の組み立てで曲を進めていくタイプの作品として受け取れる。音の質感は、派手に硬質というより、当時の英国ロックらしい演奏感を前に出したもの。雰囲気としては、重さのあるロック・バンドの感触と、構成を練るプログレ寄りの要素が同居している。
同時代のバンドでいえば、Black Sabbathのようなサタニックなイメージと比較されることが多かったグループでもある。ただし、Black Widowはイメージ先行というだけではなく、演奏面でも時代の英国ロックらしい流れの中に位置している。
メンバーと編成
クレジットには Geoff Griffith、Clive Box、Clive Jones、Bob Bond、Jim Gannon、Kip Trevor、Romeo Challenger、John Culley、Kay Garret、Jess Taylor らの名前が並ぶ。複数のメンバーが関わることで、曲ごとの表情に幅が出るタイプのバンド像が見えてくる。
当時の文脈
1970年は、英国ロックがハードな方向へ寄っていく一方で、プログレッシブ・ロックも拡張を続けていた時期。Black Widowはその両方の要素をまたぐ存在として捉えやすい。オカルト的な演出で注目を集めつつ、演奏は当時のロックの文法に沿って組み立てられている、という印象だ。
まとめ
『Black Widow』は、Black Widowの2作目として、バンドの初期像と当時の英国ロックの空気をまとめて感じやすいアルバム。サタニックなイメージで語られることの多いグループだが、作品そのものは1970年のプロッグ・ロックの流れの中で聴ける内容になっている。
トラックリスト
- A1 Tears And Wine
- A2 The Gypsy
- A3 Bridge Passage
- A4 When My Mind Was Young
- A5 The Journey
- B1 Poser
- B2 Mary Clark
- B3 Wait Until Tomorrow
- B4 An Afterthought
- B5 Legend Of Creation