Echo & The Bunnymen – Ocean Rain = オーシャン・レイン (1984)
Echo & The Bunnymen「Ocean Rain = オーシャン・レイン」
Echo & The Bunnymenの4作目にあたるアルバムで、1984年5月に発表された作品です。1978年にリヴァプールで結成されたバンドで、イアン・マッカロクのヴォーカルとギター、ウィル・サージェントのギター、レス・パティンソンのベース、そしてのちに加わったピート・デ・フレイタスのドラムを軸に活動してきました。ニュー・ウェイヴ期のUKロックを代表するグループのひとつとして語られることの多いバンドです。
作品の位置づけ
「Ocean Rain」は、バンドのキャリアの中でも重要な節目に置かれるアルバムです。4作目という段階で、初期の緊張感を保ちながらも、曲づくりやアレンジの幅を広げていった時期の作品として受け取られています。ギターを中心にしたロックの骨格に、弦楽器の響きやスタジオでの音の重なりが加わり、タイトルどおりの水気を感じる質感がある一枚です。
サウンドの印象
ジャンル表記はロック、スタイルはニュー・ウェイヴ。リズムは整っていて、演奏は輪郭がはっきりしている一方で、音像には奥行きがあるタイプです。明るく押し出すというより、低音域とギターの反復で曲を進めていく場面が目立ちます。イアン・マッカロクの歌も、言葉を前に出すというより、曲全体の流れの中で存在感を作るタイプに聞こえます。
同時代とのつながり
1980年代前半のUKロック/ニュー・ウェイヴの文脈で見ると、同じ時代のバンド群と並べて語られることが多い作品です。ポストパンク以後の流れを引き継ぎながら、よりメロディと空間のあるサウンドへ向かった時期の記録でもあります。リヴァプール出身という点でも、当時の英国ロック・シーンの中で独自の存在感を示していたバンドです。
代表曲として知られる曲
この時期の代表曲としては「The Killing Moon」が広く知られています。アルバムを象徴する楽曲のひとつで、バンドの持つメロディ感と、やや硬質なバンド・サウンドの組み合わせがよく出ている曲です。作品全体の印象をつかむ入口としても挙げられることが多いです。
日本盤について
ここで紹介しているのは1984年の日本盤です。オリジナルの発表年と同じ1984年に出た盤で、当時の空気感をそのまま追うような位置づけの一枚です。Echo & The Bunnymenの1980年代前半の流れを確認するうえで、重要なタイトルのひとつといえます。
トラックリスト
- A1 Silver = シルヴァー (3:19)
- A2 Nocturnal Me = ノックターナル・ミー (4:57)
- A3 Crystal Days = クリスタル・デイ (2:24)
- A4 The Yo Yo Man = ヨーヨー・マン (3:10)
- A5 Thorn Of Crowns = ソーン・オブ・クラウン (4:50)
- B1 The Killing Moon = キリング・ムーン (5:45)
- B2 Seven Seas = セヴン・シーズ (3:18)
- B3 My Kingdom = マイ・キングダム (4:04)
- B4 Ocean Rain = オーシャン・レイン (5:09)