L. Howard Hughes – West Of The Pecos (1986)
L. Howard Hughes「West Of The Pecos」
「West Of The Pecos」は、UK出身のL. Howard Hughesによる1986年のロック作品。ニュー・ウェイヴとインディー・ロックの要素を軸にした一枚で、当時のUKシーンらしい乾いた質感と、軽く前のめりに進むリズム感が印象に残るタイトルだ。
作品の輪郭
1980年代半ばのUKロックには、ポストパンク以後の流れを受けた、硬質さとメロディのバランスを探る動きが多く見られる。この作品もその文脈の中で捉えやすい。ギターの輪郭を前に出しつつ、過剰に装飾しない録音の雰囲気があり、曲の構造を追いやすい作りになっている。
ニュー・ウェイヴ寄りの整理されたビート感と、インディー・ロックらしい素朴な鳴りの両方が感じられるところがポイント。音の抜け方は比較的ストレートで、派手な演出よりも、バンドの動きそのものを聴かせるタイプの作品として受け取れる。
1986年という位置づけ
1986年という時期は、UKのロックやオルタナティブ周辺で、シンプルな編成のまま個性を出す作品が増えていた頃でもある。「West Of The Pecos」も、その流れの中に置くと輪郭が見えやすい。ニュー・ウェイヴの整った感触と、インディー・ロックの手触りが交わる、当時らしい一作という印象。
サウンドの印象
- リズムは前進感のある組み立て
- ギターは輪郭重視の鳴り
- 録音は比較的ドライな質感
- 派手さよりも曲の運びを見せる作り
ひとことで
「West Of The Pecos」は、1986年のUKロックの空気をそのまま切り取ったような、ニュー・ウェイヴとインディー・ロックの接点にある作品。情報を追うより先に、まず音の運びと質感で輪郭をつかみたくなるタイプのレコードだ。
トラックリスト
- A West Of The Pecos (Tom Mix)
- B1 The Westerner
- B2 Council Houses
関連動画
2026.05.15