Fonográf – Útközben (1978)
Fonográf『Útközben』について
『Útközben』は、ハンガリーのカントリー・ロック・バンド、Fonográfが1978年に発表した作品。バンドは1973年結成、1985年に解散しており、このアルバムはその活動期の中盤にあたる1枚になる。メンバーにはLevente Szörényi、János Bródy、László Tolcsvay、Szabolcs Szörényi、Mihály Móricz、Oszkár Némethらが名を連ね、ギター、スティールギター、キーボード、ベース、ドラムを軸にした編成になっている。
作品の位置づけ
Fonográfはハンガリーのロック史の中でも、カントリー・ロックとプログレッシブ・ロックの要素をあわせ持つグループとして知られる存在。『Útközben』は、そうしたバンドの持ち味が前面に出た時期の作品として捉えやすい。ジャンル表記はRock、スタイルはProg Rockとなっており、フォーク寄りの質感とロックの構成感が同居するタイプのアルバムとして見ることができる。
サウンドの印象
この作品では、スティールギターを含む編成が示す通り、アメリカン・カントリー・ロックの手触りを土台にしつつ、楽曲展開にはプログレッシブ・ロックらしい組み立てが感じられる。派手な技巧を押し出すというより、歌とアンサンブルの流れを重視した作りに見える。ギター、キーボード、コーラスの配置がはっきりしていて、バンドとしてのまとまりが伝わる内容。
同時代の文脈
1970年代後半の東欧ロックでは、英米のロックを参照しながらも、各国の言語や民謡的な感覚を取り込んだバンドが少なくない。Fonográfもその流れの中で、ロック、カントリー、プログレの要素を自国語の歌に落とし込んだグループとして位置づけられる。比較の軸としては、同時代のフォーク・ロックやプログレ系バンドと並べて語られることが多いタイプの音像。
メンバー構成
- Levente Szörényi – Guitar, Vocals
- János Bródy – Steelguitar, Vocals
- László Tolcsvay – Keyboards, Vocals
- Szabolcs Szörényi – Bass, Vocals
- Mihály Móricz – Guitar
- Oszkár Németh – Drums
まとめ
『Útközben』は、Fonográfというバンドの持つカントリー・ロック的な骨格と、プログレッシブ・ロック寄りの構成感が見えやすい1978年作。ハンガリーのロック史をたどるうえでも、バンドの活動期を映す一枚として確認しやすい作品になっている。
トラックリスト
- A1 1978
- A2 Király Nagy Ági
- A3 Mosolyod Vigasztal
- A4 Ez Már Így Szokás
- A5 Útközben
- B1 Elvesztett Illúziók
- B2 Menjünk Gyerekek
- B3 Hunyd Le A Szemed
- B4 Ha Szerelem Kell
- B5 Gondolj Néha Rám