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Glenn Frey – No Fun Aloud (1982)

Glenn Frey「No Fun Aloud」について

Glenn Freyのソロ作として1982年に出た「No Fun Aloud」は、Eaglesの中心メンバーとして知られる彼が、バンドとは少し違う角度で自分の歌をまとめたアルバムだ。アメリカのロック/ポップの流れの中で、メロディの立て方とラジオ向きの曲作りが前に出た作品として位置づけやすい。

Freyは1948年、ミシガン州デトロイト生まれ。Eaglesの創設メンバーでもあり、この時期のソロ活動は、バンドの看板を背負いながらも個人名義でどこまで自分の色を出せるか、という流れの中にある。1982年という年は、70年代型のウエストコースト・ロックが80年代の制作感覚へ移っていく時期でもあり、この盤にもその空気が反映されている。

作品の輪郭

収録曲は、ロックとポップのあいだを行く作りで、歌ものとしての聴きやすさが軸になっている。スタイル表記としてはPop Rock、Rock & Roll。派手な実験性よりも、曲のフックや演奏のまとまりを重視したアルバムと見てよさそうだ。

録音はロサンゼルスのWilder Bros. StudiosとRudy Records、アラバマ州シェフィールドのMuscle Shoals Sound、マイアミのBayshore Recording Studiosで行われている。複数のスタジオを使っている点からも、曲ごとに音の表情を整えながら作り込んだ様子がうかがえる。

シングルと代表曲

アルバムからは「The One You Love」が知られている。Glenn Freyのソロ作の中でも特に広く認識されている曲で、Eagles時代の流れを受けつつ、ソロ名義らしい親密さを持ったナンバーとして語られることが多い。アルバム全体の印象をつかむ入口にもなっている。

音の印象

実際の聴感としては、Freyの声の輪郭がはっきりしていて、曲の中心がずれにくい。バンドの一員として鳴っていた時とは違い、歌い出しからフレーズの運びまで、本人の個性が前に出る作りだ。ギター、キーボード、コーラスが過度に主張しすぎず、歌を支える配置になっている。

派手な展開より、テンポのよい流れと、耳に残るサビの置き方が印象に残るタイプ。70年代後半のアメリカン・ロックの延長線上にありながら、80年代初頭の軽い空気も入っている。

同時代とのつながり

この時期のGlenn Freyは、Eaglesのメンバーとしてのイメージが強い一方で、ソロではより直接的なポップ・ロックの作法を使っている。The Eaglesの延長として聴ける部分はあるが、曲のまとまりやラジオ感覚は、ソロ作品ならではの進め方にも見える。ウエストコースト系の耳なじみのよさを持ちながら、AOR寄りの整った質感とも近い。

盤について

このUS盤は、ランアウトの刻印に「SP」が入るプレスとして知られている。付属として歌詞とクレジットのインナー・スリーブが付く仕様だ。1982年のオリジナル時点の作品として扱える内容で、当時のソロ・ロック盤らしいパッケージになっている。

まとめ

「No Fun Aloud」は、Glenn FreyがEaglesの外側で自分の歌を整理した1982年のソロアルバムだ。ロックとポップの中間にある曲作り、代表曲「The One You Love」、複数拠点での録音など、80年代初頭のアメリカン・ロックの空気が素直に入った一枚として見てよさそうだ。

トラックリスト

  • A1 – I Found Somebody (3:50)
  • A2 – The One You Love (4:35)
  • A3 – Partytown (2:50)
  • A4 – I Volunteer (4:00)
  • A5 – I’ve Been Born Again (4:26)
  • B1 – Sea Cruise (2:35)
  • B2 – That Girl (3:39)
  • B3 – All Those Lies (4:42)
  • B4 – She Can’t Let Go (3:13)
  • B5 – Don’t Give Up (4:54)

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2026.08.07
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