Jarka – Morgue O Berenice (1972)

Jarka「Morgue O Berenice」について

Jarkaは、スペインのカタルーニャ地方を背景にしたブルース/フォーク/サイケデリック系のグループで、メンバーには後にジャズ・ピアニストとして知られるJordi Sabatesが参加している。そうした出自をそのまま映すように、この「Morgue O Berenice」も、ジャズ、ロック、フォーク、ワールド・ミュージックの要素が交差する作品として扱われている。オリジナルのリリースは1972年、ここで取り上げる盤は2010年発行の再発盤になる。

作品の位置づけ

Jarkaは、単独の人気曲で広く知られるタイプというより、時代と土地の空気を反映したグループとして捉えられる存在だ。「Morgue O Berenice」は、その活動の中でも、当時のスペインで進んでいた実験性の強いロックや、ジャズ寄りの即興感、フォーク由来の素朴さが同居する一枚として位置づけられるだろう。メンバー構成にはJordi Sabates、Pedro Van Eeckout、Alfonso De Lucas、Danny Somoza、Tom Furgalの名前が並ぶ。

再発盤について

2010年盤は500枚限定のリリースで、Om & Jarkaという27ページのブックレットが付属する。本文はMarc Argenterによるものとされている。また、盤面にはwww.gzdm.czが製造・印刷元として示されている。オリジナル1972年盤と比べると、音源そのものに加えて資料性を補う構成になっている点が、この再発盤の特徴といえる。

音楽的な文脈

1970年代前半のスペインでは、ロック、フォーク、ジャズが近い距離で交わる作品が各地で生まれていた。「Morgue O Berenice」もその流れの中で聴かれる一枚で、自由度の高いジャズ的な展開と、フォーク由来の楽器感や構成意識が同居している。欧米の同時代作品と並べて語るなら、プログレッシブ・ロック周辺の実験性や、アシッド・フォーク、フリー・ジャズの感触が近い文脈として見えてくる。

まとめ

「Morgue O Berenice」は、Jarkaというグループの背景にあるカタルーニャの音楽文化と、1970年代初頭の実験的な空気を伝える作品だ。Jordi Sabatesの存在も含め、後年のジャズ文脈から振り返っても興味深い一枚で、2010年の限定再発盤ではブックレット付きという形でその周辺資料も補われている。

トラックリスト

  • A1 – Superman Fallido (5:48)
  • A2 – Moyenne Girl (4:16)
  • A3 – Occidente (5:45)
  • B1 – Morgue O Berenice (4:45)
  • B2 – Esquizofrenia (5:45)
  • B3 – Duet (3:50)
  • B4 – Woody’s Rag (2:04)

関連動画

2026.09.17
この記事をシェア