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Morrissey Mullen – Happy Hour (1988)

Morrissey Mullen『Happy Hour』について

『Happy Hour』は、UKのジャズ・ユニット、Morrissey Mullenが1988年に発表した作品である。メンバーはDick Morrissey、Jim Mullen、John Moleの3人。タイトルどおり軽やかな印象を持つが、内容はContemporary Jazzを軸に、FusionやJazz-Funkの要素を含む、80年代後半らしい都会的なジャズ作品として位置づけられる。

Morrissey Mullenは、サックス奏者Dick MorrisseyとギタリストJim Mullenを中心としたユニットで、UKジャズ/フュージョンの文脈では知られた存在である。派手な技巧の誇示よりも、演奏の間合いやアンサンブルのまとまりに重心があるタイプで、この作品でもその方向性が見えやすい。

作品の輪郭

1988年のUK盤で、レーベル表記には「Made in U.K.」とある。収録曲はすべてKeeper Of The Garden Music Ltd.による出版で、一部のみCongress Music Ltd.の表記が入る。こうしたクレジットからも、当時のUKジャズ作品としてきちんと作り込まれた一枚であることがうかがえる。

サウンド面では、ジャズの即興性を保ちながら、リズムの置き方やグルーヴの作り方にフュージョン寄りの整理された感触がある。Jazz-Funkの文脈にある作品として、ビートの輪郭がはっきりしている点が印象に残りやすい。サックスとギターの掛け合いを軸に、ベースが全体を支える構成も、この編成ならではの聴きどころである。

アーティストの位置づけ

Morrissey Mullenは、英国ジャズの中でも、ソウルやファンクの感触を取り込んだ側にいるユニットとして見られることが多い。『Happy Hour』も、その流れの中で理解しやすい作品で、いわゆるアメリカ西海岸系のフュージョンとは少し違う、UKらしい実務的な演奏感がある。

同時代の文脈でいえば、ジャズの枠を広げていったUKのフュージョン/クロスオーバー作品群と並べて語られやすいタイプである。演奏の熱量を前に出すというより、楽曲の構造とリズムの流れを整えたつくり。こうした方向性は、当時のジャズ・ファンク作品の中でも特徴が出やすい。

聴きどころ

  • サックスとギターの役割分担
  • フュージョン寄りの整ったアレンジ
  • ジャズ・ファンクらしい明確なグルーヴ
  • 80年代UKジャズらしい端正な音像

実際に耳を通すと、派手な展開で押すというより、各パートの噛み合いで聴かせる場面が多いタイプの作品と受け取れる。フレーズの置き方やリズムの粘りに、このユニットらしい手触りが出ている。

まとめ

『Happy Hour』は、Morrissey Mullenの1988年作として、UKジャズ/フュージョン/ジャズ・ファンクの交差点に置きやすい一枚である。Dick Morrisseyの管楽器とJim Mullenのギターを中心に、John Moleのベースが支える編成。80年代後半のコンテンポラリー・ジャズを、UKの視点でまとめた作品として見えてくる。

トラックリスト

  • A1 – Other Streams
  • A2 – Singing In The Acid Rain
  • A3 – Where?
  • A4 – Blueprint
  • B1 – Happy Hour
  • B2 – E-Scape
  • B3 – That’s Jazz
  • B4 – Watch This Space
2026.09.17
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