Data – Elegant Machinery (1985)

Data『Elegant Machinery』について

『Elegant Machinery』は、UKのエレクトロニック・ユニット、Dataによる1985年の作品。Georg Kajanusを中心に、Simon Boswell、Henry Marsh、そしてFrankie Boulter、Phil Boulterらが関わったグループで、ソングライティングとシンセサイザー主体のアレンジが前面に出た一枚になっている。

Dataの背景を見ると、Georg Kajanusは1960年代後半にEclectionに参加し、その後1970年代前半にSailorを結成した人物。その流れの先で、1980〜81年にDataとして別の電子的な方向へ進んだ、という位置づけが見えてくる。フォークロックやポップ寄りの経歴を持ちながら、80年代のシンセポップ文脈に接続しているのが面白いところだ。

サウンドの印象

ジャンルはElectronic、スタイルはSynth-pop。打ち込みやシンセの質感が軸にあり、メロディをはっきり聴かせるタイプの作りが想像しやすい。80年代中盤らしい機械的な輪郭と、ポップソングとしてのまとまりが同居するタイプの作品として捉えられる。

同時代の文脈で見ると、Depeche ModeやYazoo、Pet Shop Boysのようなシンセポップの流れと並べて語られることがありそうだが、Dataはよりメンバーの来歴がユニークで、ポップと電子音楽の接点を探るような立ち位置にある。

作品の位置づけ

1985年というオリジナル年のリリースで、Dataにとってはグループの方向性がまとまった時期の記録といえる。Georg Kajanusのそれまでのキャリアを踏まえると、Sailor以降の活動の中で、よりシンセ主体の表現へ振れた一枚として見えてくる。

大きなヒット曲については、この作品単体で広く知られる代表曲が前面に出るタイプというより、アルバム全体の構成で聴かれる印象が強い。曲ごとの細かな情報よりも、80年代のシンセポップらしい制作感や、メンバーの異なる経歴が交差する点に耳が向く作品だ。

Dataのプロフィールをたどると

  • Georg KajanusはNorwegian出身
  • 1968年からEclectionに参加
  • 1970年代前半にSailorを結成
  • その後、Dataで電子的なポップ表現へ
  • 1990年代後半にはSailorへ戻り、ライブ活動にも関わる

『Elegant Machinery』は、そうしたキャリアの流れの中で、80年代の電子音楽とポップの接点を示す作品として置いておける一枚。UKリリースの1985年作として、シンセポップの時代感をそのまま映した記録になっている。

トラックリスト

  • A1 Stop (3:43)
  • A2 Ricocheted Love (3:36)
  • A3 Burning (3:21)
  • A4 Over 21 (2:55)
  • A5 Hooked-Up (3:27)
  • B1 Playing (3:02)
  • B2 In Blue (3:24)
  • B3 Cubismo (3:44)
  • B4 D.J. (3:33)
  • B5 Blow (4:48)

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2026.05.27