Sloche – Stadacone (1976)
Sloche『Stadacone』について
Slocheは、カナダ・ケベック州のプログレッシブ・ロック/フュージョン・バンド。『Stadacone』は1976年に発表された作品で、ジャズとロックを行き来する構成と、変拍子を含む演奏で知られるグループの代表的な一枚として語られることが多い。
メンバーはAndré Roberge、Martin Murray、Réjean Yacola、Pierre Hébert、Caroll Bérard、Gilles Chiasson。ギター、キーボード、ベース、ドラムを軸にしたアンサンブルで、プログレッシブ・ロックの組曲的な展開と、フュージョン寄りの機動力をあわせ持つ作りになっている。
サウンドの特徴
この作品の軸は、複雑なリズムと流れるような演奏の組み合わせにある。ロックの推進力を持ちながら、ジャズ由来の間合いや即興性が入り、楽曲は細かく展開していく。シンセサイザーや鍵盤の使い方も印象的で、音の重なりがはっきりした質感になっている。
全体としては、70年代中期のカナダ産プログレらしい作り。同時代のフレンチ・カナディアン圏のプログレや、ジャズ・ロック寄りのバンドと並べて語られることがある。音の密度は高めだが、演奏の輪郭は比較的くっきりしている。
作品の位置づけ
Slocheはケベックのプログレ・シーンの中で名前が挙がるグループのひとつで、『Stadacone』はその活動を知るうえで重要な作品とされることが多い。バンドのプロフィールにある通り、プログレッシブ・ロックとフュージョンの接点に立つバンド像が、そのまま出た内容と見てよさそうだ。
同時代との関係
1970年代のカナダでは、英語圏・フランス語圏それぞれで個性的なプログレ/フュージョン系バンドが活動していた。Slocheもその流れの中にあり、技巧的な演奏、長めの構成、ジャズ寄りのリズム感といった要素で、当時のプログレ・ファンの文脈に置かれることが多い。
盤について
ここで扱う盤は2019年リリースのもの。オリジナルの1976年作を後年にあらためて聴ける形にしたアイテムとして位置づけられる。
まとめ
『Stadacone』は、Slocheというケベックのプログレ/フュージョン・バンドの性格がよく見える一枚。ジャズとロックの接点、複雑な展開、70年代カナダ産らしい演奏主導の作りが、作品全体を形づくっている。
トラックリスト
- A1 Stadaconé (10:10)
- A2 Le Cosmophile (5:36)
- A3 Il Faut Sauver Barbara (4:13)
- B1 Ad Hoc (4:30)
- B2 La “Baloune” De Varenkurtel Au Zythogala (4:55)
- B3 Isacaaron (Ou Le Démon Des Choses Sexuelles) (11:18)