Morse Code – La Marche Des Hommes (1975)
Morse Code 『La Marche Des Hommes』(1975)
カナダ・ケベック州出身のプログレッシブ・ロック・バンド、Morse Codeが1975年に発表した作品。バンドは1967年に別名義で活動を始め、その後にMorse Code Transmissionを経て、最終的にMorse Code名義へ落ち着いた。フランス語圏カナダのロック史の中で、70年代前半のプログレ文脈にしっかり置かれるグループだ。
本作『La Marche Des Hommes』は、そうした流れの中で出た1975年作。録音は1975年5月から6月にかけて、Son Québec Inc.スタジオで行われている。収録内容は、歌詞入りの片面インサート付きという、当時のプログレ作品らしい体裁も持つ。
作品の位置づけ
Morse Codeは、キーボードとリード・ヴォーカルを務めるChristian Simardを中心に、演奏面でも多人数編成で知られる。提示されているメンバーには、Daniel Lemay、Michel Vallée、Raymond Roy、Yves Boisvert、Marc Leach、Jean Ravel、Jocelyn Julien、Bernie Tapin、Gilles Simard、Mario Langis、Gilles Beaudoinが並ぶ。編成の厚さは、そのままプログレッシブ・ロックの作りに結びついていそうな顔ぶれだ。
1970年代半ばのカナダ・プログレは、英語圏ではRushやFM、フランス語圏ではQuébecの独自シーンが存在感を持っていた時期で、このバンドもその一角にある。Morse Codeは、同時代の長尺構成や鍵盤主体のアンサンブルを扱うバンド群と並べて語られることがありそうだ。
聴きどころ
実際の音像としては、プログレ作品らしく、楽曲展開の切り替えや、鍵盤とバンド全体の動きの組み合わせが軸になっているタイプのアルバムとして捉えられる。Christian Simardのキーボードと歌が中心に置かれている点も、この時代のプログレらしい輪郭だ。
タイトル曲の「La Marche Des Hommes」は、作品全体の顔として受け止められやすい曲名で、アルバムのテーマ性を代表する位置にあると思われる。ヒット曲として広く知られたシングルの情報は見当たらず、アルバム単位で聴かれる性格が強い。
作品の特徴
- 1975年のカナダ産プログレッシブ・ロック
- フランス語圏ケベックのバンドによる作品
- Son Québec Inc.スタジオ録音
- 歌詞入りの片面インサート付き
- 鍵盤とヴォーカルを軸にした編成
同時代の文脈
この時期のプログレは、英米の有名バンドだけでなく、各地域のローカルシーンで独自に発展していた。Morse Codeも、その流れの中で、フランス語圏カナダのロック表現を担ったグループとして見ることができる。英語圏の大型バンドとは違う言語環境の中で、作品の組み立てや歌の置き方にも地域性が出やすい時代だった。
『La Marche Des Hommes』は、そうした70年代中盤の空気をそのまま閉じ込めた一枚として、Morse Codeの活動を追ううえで押さえておきたい作品だ。
トラックリスト
- A1 – La Marche Des Hommes (11:14)
- A2 – Le Pays D’Or (3:16)
- A3 – La Cérémonie De Minuit (5:00)
- B1 – Cocktail (3:25)
- B2 – Une Goutte De Pluie (3:23)
- B3 – Qu’est-ce Que T’as Compris? (5:29)
- B4 – Problème (2:05)