Karat – Über Sieben Brücken (1979)
Karat『Über Sieben Brücken』
『Über Sieben Brücken』は、旧東ドイツのロック・バンド、Karatによる1979年の作品。ポップ・ロックを軸にした作りで、バンドの代表的な時期を示すアルバムのひとつとして知られている。
作品の位置づけ
Karatは1975年に活動を始めたバンドで、東ドイツのロック・シーンを語るうえでよく名前が挙がる存在だ。本作は、そうしたバンドの初期から中期にかけての流れの中に置ける作品で、のちに広く知られることになる楽曲「Über sieben Brücken musst du gehn」を含む時期のアルバムとしても重要だ。
サウンドの印象
内容は、ロックの骨格にメロディをしっかり乗せた作り。ギター、キーボード、ボーカルの組み合わせが前に出ていて、演奏は比較的端正な印象だ。派手に押し切るタイプというより、曲そのものの流れを大事にした組み立てで、当時の東欧ロックらしい整った質感がある。
代表曲について
この作品を語るうえでは、やはり「Über sieben Brücken musst du gehn」が中心になる。Karatを代表する楽曲として扱われることが多く、アルバム全体の印象を決める核にもなっている。タイトル曲としての存在感が強く、バンドのメロディ志向をはっきり示す1曲だ。
メンバーと編成
- Claudius Dreilich: Vocals
- Bernd Römer: Guitar
- Martin Becker: Keyboards
この時期のKaratは、ボーカル、ギター、キーボードを軸にした編成で、バンドとしてのまとまりが感じられる。過去のメンバーには Herbert Dreilich や Ulrich “Ed” Swillms など、後年まで名前が残る重要人物も多い。
同時代の文脈
1970年代後半のドイツ語圏ロックの中でも、Karatは英米ロックの影響を受けつつ、独自の歌ものとして整理された音作りを進めていたバンドといえる。ハードに寄せるというより、ポップ・ロックの形で曲を立てる方向性で、同時代のプログレッシブな要素を残すバンドと比べても、聴き口は比較的明快だ。
盤について
この盤は1983年のリリース。オリジナルの1979年盤から少し時間を置いた形で流通したもので、Karatの初期作品を追ううえでのひとつの版として見られることが多い。
東ドイツのロック史の中で、Karatがどのようにメロディとバンド・サウンドを結びつけていたかを示す、そういう位置の1枚だ。
トラックリスト
- A1 Introduktion (1:23)
- A2 He Mama (3:20)
- A3 Blues (2:42)
- A4 Wilder Mohn (4:10)
- A5 Musik Zu Einem Nicht Existierenden Film (2:50)
- A6 Auf Den Meeren (6:00)
- A7 Das Was Ich Will (1:00)
- B1 Gewitterregen (4:20)
- B2 Albatros (8:15)
- B3 Wenn Das Schweigen Bricht (5:10)
- B4 Über Sieben Brücken Mußt Du Gehn (3:10)