• TOP
  • Rock
  • Then Jerico – The Big Area (1989)

Then Jerico – The Big Area (1989)

Then Jerico「The Big Area」について

「The Big Area」は、UKのポップロック・バンド、Then Jericoが1989年に発表したアルバムである。バンドは1983年に結成され、1989年当時はメジャー・シーン寄りの英国ロック/ポップの文脈で活動していた。オリジナル盤はUKリリースで、レーベルはFFRR Records。1988年に書かれ、録音された楽曲を収めた作品として案内されている。

Then Jericoは、Mark Shawを中心に知られるグループで、1980年代後半のUKで展開したギター主体のポップロック・サウンドの一角にある。1980年代の英国ロックでは、シンセやダンスの要素を取り入れたバンドも多かったが、Then Jericoは比較的ストレートなバンド・サウンドと歌を前面に出したタイプとして語られることが多い。

作品の位置づけ

「The Big Area」は、Then Jericoにとって1989年時点のまとまった成果物という位置づけのアルバムである。バンドは1990年にいったん解散するため、結果的にオリジナル活動期の末期に出た作品でもある。その意味では、80年代後半のバンドの到達点を確認する一枚として見られることが多い。

タイトルはスリーブの背やインナー・スリーブでは「The Big Area (Outside)」と表記されている。印刷インナーには全曲の歌詞とクレジットが収録されており、当時のLPらしい作りになっている。

収録曲と知られた楽曲

リリースノートでは、収録曲「Big Area」が映画「Slipstream」に使われたことが明記されている。作品タイトルにも通じるこの曲は、アルバムの中でも特に目に留まりやすい存在で、Then Jericoを代表する楽曲のひとつとして扱われることがある。

曲の長さはこの盤では記載されておらず、クレジット上のタイムはストップウォッチ計測によるものとされている。こうした点も、当時のアナログ盤らしい情報の扱いである。

音の印象

実際に聴くと、ギターを軸にしたロック・バンドの骨格がはっきりしていて、そこにポップ・ソングとしての整理された構成が乗るタイプの作品である。派手な音色を重ねるというより、ボーカル、リフ、リズムの役割分担がわかりやすい作りで、1980年代後半のUKポップロックらしい整え方がある。

同時代の英国バンドの中では、やや都会的な硬さを持つ流れとも、ラジオ向けのポップロックとも接点がある。The CultやThe Alarmのようなギター・バンド、あるいは当時のUKチャート周辺の洗練されたロックと並べて語られることはありそうだが、Then Jericoはその中でも歌の存在感が前に出る印象である。

盤としての特徴

  • 1989年のUK盤
  • Made in England表記
  • FFRR Records Ltd. のクレジット
  • 印刷インナー付き
  • 歌詞とクレジットを掲載

オリジナル盤としては、タイトル表記やインナーの作りを含めて、1989年当時の英国盤LPの仕様がそのまま反映された内容である。再発盤にありがちな追加情報や別ミックスの案内は、この盤の説明上では確認されていない。

まとめ

「The Big Area」は、Then Jericoのオリジナル活動期を代表する1989年のアルバムであり、映画でも使われた「Big Area」を含む一枚である。1980年代後半のUKポップロックの空気を持ちつつ、バンドの輪郭がはっきり出る作品として残っている。

トラックリスト

  • A1 – Big Area (4:46)
  • A2 – What Does It Take? (3:46)
  • A3 – You Ought To Know (4:10)
  • A4 – Song For The Brokenhearted (4:26)
  • A5 – Darkest Hour (4:28)
  • B1 – Reeling (5:36)
  • B2 – Where You Lie (4:52)
  • B3 – Sugar Box (3:42)
  • B4 – Helpless (4:05)

関連動画

2026.09.08
この記事をシェア