The Snake Corps – Flesh On Flesh (1985)

The Snake Corps『Flesh On Flesh』
UKのThe Snake Corpsが1985年に発表したアルバム。前身となるSad Lovers And Giantsの解散後、Tristan Garel-FunkとNigel Pollardを中心に結成され、より硬質なサウンドを目指していたバンドの初期像が見える作品として位置づけられる。
作品の輪郭
ジャンル表記はAlternative Rock、New Wave、Goth Rock。全体としては、ニューウェーブの冷えた感触に、ゴシック寄りの陰影とロックの直線的な推進力が重なるタイプの音像。録音は派手に装飾するというより、リズム隊の存在感とギターの輪郭を前に出した作りに聴こえる。
ビートは比較的タイトで、低音は粘りを残しつつも重すぎない印象。ギターは空間を広く使うというより、鋭いフレーズや反復で曲を押していく場面が目立つ。ヴォーカルも、感情を大きく振り切るというより、やや抑制した温度で楽曲の緊張感を保っている。
バンドの中での位置づけ
この『Flesh On Flesh』は、バンドの出発点にあたる作品。後に編成の変化やキーボードの導入を経て音の幅を広げていくThe Snake Corpsだが、この時点では、より硬い質感とシンプルなバンド・サウンドを軸にしていたことがうかがえる。
Sad Lovers And Giantsの流れを引きながらも、別の方向へ踏み出そうとする初期の試みとして見ると、バンドの輪郭がつかみやすい一枚。UKのポストパンク以後の流れ、ニューウェーブからゴシック・ロックへと接続していく時代感の中に置くと、その立ち位置も見えやすい。
ひとことで言うと
硬質なギター、抑えた熱量、陰影のあるニューウェーブ/ゴシック寄りのロック。The Snake Corpsの初期の方向性をそのまま示すアルバム。
トラックリスト
- Suicide
- A1 Victory Parade (4:09)
- A2 Animals All (3:38)
- A3 Save My Heart (3:54)
- A4 Man In The Mirror (3:36)
- A5 Miracle (3:42)
- Homicide
- B1 Science Kills (5:06)
- B2 Another Monday (4:18)
- B3 Look East For Eden (4:06)
- B4 House Of Man (4:17)
- B5 Flesh On Flesh (1:54)