Máquina – Why? (1970)
Máquina「Why?」について
「Why?」は、スペイン・バルセロナのバンド、Máquina!のデビューLPとして知られる作品で、オリジナルは1970年のリリース。スペイン・ロック史の中でも早い時期に登場した、アンダーグラウンド色の強い一枚として位置づけられている。ジャンルはロック、スタイルとしてはサイケデリック・ロックとプログレッシブ・ロックの要素が見える内容。
バンドの背景
Máquina!は、Jordi Batiste、Enric Herrera、Lluís “Luigi” Cabanach、Santiago “Jackie” García Cortésらによって結成された。もともとはSisaのバック・バンドとして始まり、1969年初頭には最初のシングルも残している。フランコ政権下のスペインで、こうしたアンダーグラウンド・ロックを早い段階で録音していたグループとしても知られる。
作品の特徴
「Why?」は、ハモンド・オルガンを軸にした演奏が印象的な作品で、ギターが前に出る場面も多い。リズムは勢いがあり、音の質感はやや粗さを残しつつも、演奏の推進力がはっきりしている。サイケデリックな展開と、プログレ寄りの構成感が同居するあたりが、このバンドらしいところ。
同時代のスペインのロック・シーンでは、Máquina!はかなり先鋭的な存在だったようで、同じくバルセロナ圏のTapimanが「Don’t Ask Why」で応答したというエピソードも残っている。音楽的なやり取りまで含めて、当時の空気が伝わる話だ。
アルバムの位置づけ
この作品は、Máquina!の初期を代表する一枚であり、スペインのロック史の中でも重要なタイトルとして扱われている。「The Croissant album」という呼び名でも知られ、ジャケットの印象的なアートワークも含めて語られることが多い。サルバドール・ダリが評価した、というエピソードも付いている。
メンバーと編成
この時期のMáquina!は、複数の編成変化を経ているが、「Why?」の時代は、オルガン、ベース、ギター、ドラムを軸にした5人編成の時期として捉えられることが多い。演奏の中心にキーボードがある点も、サウンドの輪郭を決めている。
- Jordi Batiste
- Enric Herrera
- Lluís Cabanach
- Santiago García Cortés
- J. M. Vilaseca
- Salvador Font
- Emili Baleriola
- Josep Maria Paris
- Peter Rohr
- Hubert Grillberger
- Carles Benavent
- Ramon Mora
- Teddy Raster
まとめ
「Why?」は、スペインのロックがまだ強い制約の中にあった時代に、ハモンド・オルガンとギターを前面に出して存在感を示したアルバム。サイケデリック・ロックの色合いと、プログレッシブ・ロック的な構成感、その両方が見える一枚として記憶されている。
トラックリスト
- A1 I Believe (4:11)
- A2 Why (1ª Parte) (11:52)
- B1 Why (2ª Parte) (12:58)
- B2 Let Me Be Born (3:03)