Keith Noble – Mr. Compromise (1970)
Keith Noble「Mr. Compromise」について
Keith NobleのソロLP「Mr. Compromise」は、1970年に登場した作品。英国出身のシンガー/ソングライターによる一枚で、彼のキャリアをたどるうえで重要な位置づけの作品として知られている。リリース国はスペインで、2024年盤としても出ている。
作品の輪郭
ジャンルはロック、スタイルはサイケデリック・ロックとフォーク・ロック。ギターを軸にした楽曲展開に、当時らしいざらついた質感や、少し浮遊感のある空気が重なるタイプの内容として受け取れそうだ。リズムは派手に前へ出るというより、曲の流れを支える形で置かれている印象。
フォーク寄りの素朴さと、サイケデリックな色合いが同居するあたりも、この時代の英国系シンガー/ソングライター作品を思わせるところ。派手な装飾より、曲そのものの輪郭で聴かせるタイプの一枚といえる。
Keith Nobleという人物像
Keith Nobleは、キャリア初期にブルース・バンドで活動し、その後はソングライターとしても知られる存在。とくに「A Summer Song」の共作者として名前が挙がることが多い。そちらは別アーティストのヒット曲として広く知られている。
その流れのなかで現れたソロLPが「Mr. Compromise」。単なる関連作というより、彼自身の歌声と作曲感覚を前面に出した作品として見られることが多い一枚だろう。
同時代の文脈
1970年前後の英国周辺では、フォーク・ロックとサイケデリック・ロックが近い距離で共存していた。Keith Nobleのこの作品も、その時代の空気を共有するタイトルとして置けそうだ。バンド色の強いロックと、ソングライター作品としての繊細さのあいだにある感触。
派手なヒット作というより、アーティストの経歴と作品の質感がつながって見えるタイプのレコード。そうした意味で、「A Summer Song」の作者としての顔と、ソロ作家としての顔をつなぐ一枚として捉えられる。
ポイント
- Keith Nobleによる1970年のソロLP
- ロックを基盤にしたサイケデリック・ロック/フォーク・ロック作品
- ギター主体の構成と、当時らしい質感が軸
- 「A Summer Song」の共作者として知られる人物のソロ作
トラックリスト
- A1 Mr. Compromise (3:28)
- A2 Narcissus (3:53)
- A3 Secretary Jane (4:07)
- A4 Red-Current Tide (1:57)
- A5 Up And Down Way (Of It All) (3:43)
- A6 Only When I Laugh (2:53)
- B1 Dandelions Have Their Day (4:52)
- B2 Weather (7:01)
- B3 King Of The Icemen (5:40)
- B4 Ashes And SIlver (5:29)