Fred Katz – The Little Shop Of Horrors (1984)
Fred Katz『The Little Shop Of Horrors』について
Fred Katzによる『The Little Shop Of Horrors』は、1984年にUSでリリースされたサウンドトラック作品。ジャズを軸にしながら、Stage & Screenの文脈でも語られる一枚で、作曲家、チェロ奏者、ピアニストとして知られるKatzの仕事がまとまっている。
作品の位置づけ
Fred Katzは、クラシックの教育を受けたうえでジャズや映像音楽の分野でも活動した人物で、Chico Hamilton Quintetでの演奏や作曲でも知られる。そうした経歴を踏まえると、この作品も単なる伴奏音楽というより、室内楽的な感覚とジャズの要素が交差するタイプのサウンドとして捉えやすい。
『The Little Shop Of Horrors』というタイトルは、同名作品に結びつくサウンドトラックとして位置づけられ、1984年のリリース当時の映画・舞台系音源の流れの中に置ける内容。Fred Katzのディスコグラフィーの中でも、作曲家としての側面が前面に出るタイトルと言えそうだ。
サウンドの印象
音の中心にあるのは、ジャズの編成感と映像作品向けの書法。チェロを含む弦の響きや、楽曲ごとの場面展開が想像しやすい作りで、いわゆるストレートなジャズ盤とは少し違う手触りがある。Stage & Screenの作品らしく、曲ごとのキャラクターが立ちやすいタイプのアルバムだ。
同時代の文脈
Fred Katzは、Chico Hamilton周辺の仕事でも知られていて、1950年代のクールな室内楽ジャズや、映画音楽的なアプローチと近い感覚を持つアーティストとして見られることが多い。そうした文脈の中では、ジャズ・コンボの即興性と、作曲家としての構成力の両方が意識される存在。
ひとこと
『The Little Shop Of Horrors』は、Fred Katzのクラシカルな素養とジャズの語法が、映像作品のための音楽としてまとまった一枚。1984年という時代のサウンドトラックらしい雰囲気の中に、Katzらしい書法が見える作品だ。
トラックリスト
- A1 The Little Shop Of Horrors (Main Title) (2:30)
- A2 Music For Old Invalids (1:58)
- A3 Sick Room Serenade (2:11)
- A4 Moonlight On Skid Row (1:58)
- A5 Feed Me! (0:45)
- A6 Another Drop (0:17)
- A7 Looking For Food (1:02)
- A8 The Passionate People Eater (3:38)
- A9 Feed Me More! (1:39)
- A10 Fancy Schmancy Dinner Music (2:31)
- B1 The Krelboined Bop (2:00)
- B2 Fooooood! (1:32)
- B3 Unpleasant Surprise (1:01)
- B4 How’s The Rain On The Rhubarb? (2:34)
- B5 In Memory Of Luther Burbank (2:44)
- B6 Schmendrick Theme (0:32)
- B7 Blink, Blink (1:19)
- B8 Shut Up And Bring On The Food! (1:13)
- B9 Babysitting For Junior (0:46)
- B10 Sexy Audrey Senior (0:56)
- B11 Exciting Chase Sequence (2:23)
- B12 Full Bloom (0:26)
- B13 I Didn’t Mean It (The End) (0:17)