Severed Heads – Ear Bitten (2024)
Severed Heads『Ear Bitten』について
『Ear Bitten』は、オーストラリア出身の電子音楽グループ、Severed Headsによる2024年リリースの作品。Severed Headsは1979年にシドニーで始動し、テープループ、ノイズ性の強いシンセサイザー、非調和な音源を使った初期の実験性で知られる一方、その後は4/4のリズムやメロディ、ダンスミュージックの要素も取り込み、インダストリアル、EBM、シンセポップの境界をまたぐような作風へ進んだグループである。
サウンドの印象
この作品も、ジャンル表記どおり電子音楽を軸に、実験性、アンビエント、インダストリアルの要素が並ぶ内容。硬質なビート感や機械的なテクスチャー、音の断片を組み合わせるような構成が想像しやすい。Severed Headsらしい、整いすぎない電子音の扱いが作品の核にあるグループといえる。
Severed Headsの文脈の中で
Severed Headsは、初期のインダストリアル寄りの時期から、のちにはポップ寄りのリズムや旋律を取り込んだことで、同時代の実験音楽やクラブ・ミュージックの間を行き来する存在として語られてきた。Tom Ellardを中心に展開してきたこのグループにとって、『Ear Bitten』は、そうした長い活動の流れを踏まえた2024年時点の新しい一枚として位置づけられる。
関連する代表曲と背景
バンド史の中では、1984年にチャート入りした「Dead Eyes Opened」が代表的な楽曲として知られている。Nettwerk RecordsやVolition Recordsとの契約を経て、映像作品も含めたマルチメディア的な展開を行っていた時期の印象も強い。音だけでなく、映像やライブ演出を含めた表現の広がりも、Severed Headsの特徴のひとつである。
まとめ
『Ear Bitten』は、Severed Headsの実験的な電子音楽の系譜に連なる2024年作。インダストリアル、アンビエント、エクスペリメンタルの要素を抱えながら、長年の活動で培われた音の組み立て方が見える作品として捉えられる。
トラックリスト
- A1 All Rights Resevered
- A2 God Factory
- A3 Hawaii / Torso / 97 Cigarettes
- A4 Acid Fur
- A5 Dance
- A6 New York Is A Lonely Town
- A7 (This Track Doesn’t Exist)
- B1 Much About Bones
- B2 Scat
- B3 Pander To The Natives
- B4 For Garry 5
- B5 The Monkey Is Safe
- B6 1-2-3 A Baby Buggy
- C1 Walking Best Friend
- C2 Untitled 1
- C3 Untitled 2
- C4 Now This Is God’s Son 1
- C5 Acid Fur (Demo)
- C6 Now This Is God’s Son 2
- C7 Hello Donald, Merry Christmas
- C8 Pinstripe Bus
- D1 The Man Of My Dreams