Roy C. Hammond – Sex And Soul (1973)

Roy C. Hammond『Sex And Soul』について

Roy C. Hammondは、アメリカのソウル歌手/ソングライターとして知られる人物で、1950年代後半から活動を始めたシンガーだ。ニューヨークへ移ってから音楽活動を広げ、グループ活動やソロ作を通して、70年代のソウル/ファンクの流れの中で存在感を示していく。1970年代にはThe Honey Drippersの発掘にも関わっていて、彼らの「Impeach The President」は後年のサンプリングでもよく知られる曲になった。

『Sex And Soul』は1973年にオリジナルが出た作品で、この日本盤は1975年のリリースになる。タイトルどおり、R&B寄りのソウルを軸にしたアルバムとして受け止めやすい一枚で、Roy C. Hammondの作家性と歌い回しを確認できる作品という位置づけになりそうだ。

作品の位置づけ

Roy C. Hammondは、後年の大きなヒットやサンプリングで名前が広く知られる一方で、70年代ソウルの現場でしっかり曲を作り、歌っていたタイプのアーティストだ。この『Sex And Soul』も、その時期の彼の活動をたどるうえで外せないアルバムのひとつとして見られる。

同時代のソウル作品と比べると、派手なポップ・ヒットに寄せるというより、歌と演奏の間合いを軸にした作りの中で聴かせる側面が強い。派手な看板曲で押すというより、アルバム全体で雰囲気を組み立てるソウル盤として捉えられる。

1975年の日本盤として

今回の盤は1975年の日本盤で、オリジナルの1973年盤から少し時間を置いての紹介になる。日本盤として流通したことで、当時の国内のソウル/ファンク好きの耳にも届いた可能性がある一枚だ。

なお、ここで扱う作品は1973年のオリジナル作として見るのが自然で、日本盤の年はあくまで盤のリリース年として押さえておくのがよさそうだ。

関連する話題

Roy C. Hammondを語るうえでは、やはりThe Honey Drippersと「Impeach The President」の話が欠かせない。この曲は政治的メッセージを持つ楽曲として知られるだけでなく、後年のヒップホップで何度も使われたことで、ソウル史だけでなくサンプリング文化の文脈でも重要な位置を占める。

その意味で、『Sex And Soul』はRoy C. Hammondという人物を、単なる一発ヒットの持ち主ではなく、歌う人であり、作る人であり、シーンの流れに関わった人として見る手がかりになる作品といえる。

まとめ

『Sex And Soul』は、Roy C. Hammondの1970年代前半のソウル作品を知るうえで押さえておきたい一枚だ。1973年のオリジナル、1975年の日本盤という流れで、当時のソウルの空気を日本で受け止めた盤としても興味深い。派手さよりも、ソウル・シンガーとしての立ち位置や時代感を確認するアルバムとして見ておくと、Roy C. Hammondの全体像がつかみやすい。

トラックリスト

  • A1 – Don’t Blame The Man (3:15)
  • A2 – Got To Get Enough (Of Your Sweet Love Stuff) (2:46)
  • A3 – I’m Falling In Love Again (4:09)
  • A4 – I Found A Man In My Bed (2:38)
  • A5 – Those Days Are Gone (3:03)
  • A6 – She Kept On Walkin’ (3:29)
  • B1 – I Wasn’t There (But I Can Feel The Pain) (3:29)
  • B2 – I’m Gonna Love Somebody Else’s Woman (Somebody’s Lovin’ Mine) (3:10)
  • B3 – I’ll Never Leave You Lonely (3:33)
  • B4 – Open Letter To The President (3:09)
  • B5 – I’m Bustin’ My Rocks (Working On The Chain Gang) (2:32)
  • B6 – Back Into My Arms (3:03)

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2026.09.20
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