Passport – Garden Of Eden (1979)
Passport「Garden Of Eden」について
「Garden Of Eden」は、ドイツのジャズ・フュージョン・バンド、Passportの1979年作。Klaus Doldingerを中心に1970年に結成され、Passport名義では1971年から活動してきたグループの、70年代後半の一枚にあたる作品だ。ジャンルとしてはJazzを軸に、Fusion、Jazz-Funk、Prog Rockの要素が重なる内容。
Passportというバンドの位置づけ
Passportは、Klaus Doldingerのサックスを核に、編成やメンバーを変えながら活動してきたユニットとして知られている。ジャズの即興性を保ちながら、ロック寄りの推進力やファンクのリズム感を取り込んでいく流れが、このバンドの持ち味として見えやすい。1979年の「Garden Of Eden」も、その延長線上に置ける作品といえそうだ。
サウンドの輪郭
この時期のPassportらしく、演奏の軸は明確なビートと電気的な質感にある。ジャズのフレーズが前に出つつ、リズム隊は一定の推進力を保ち、曲によってはジャズ・ファンク寄りの粘りも感じられる。そこにプログレッシブ・ロック由来の展開感が重なる場面もあり、単純にジャズの枠だけでは収まりにくい作り。
音の印象としては、70年代後半のフュージョンらしい、楽器同士の密度が高いアンサンブル。サックス、キーボード、ベース、ドラムがそれぞれ役割を持ちながら進んでいくタイプで、リズムの組み立てが聴きどころになりやすい。
時代背景とジャンルの文脈
1979年は、ジャズ・フュージョンが広く定着していた時期でもある。Passportのように、ヨーロッパ発のジャズ・ロック/フュージョンを展開するバンドは、同時代のWeather ReportやReturn to Forever、Mahavishnu Orchestra周辺の流れと並べて語られることが多い。もっとロック寄りの感触では、ジャズとプログレをまたぐ作品群との共通点も見えやすい。
参加メンバーについて
クレジットにはKlaus Doldingerをはじめ、Udo Lindenberg、Alphonse Mouzon、Curt Cress、Wolfgang Haffner、Kristian Schultze、Patrick Scales、Peter O’Maraら、多くの名前が並ぶ。Passportが時期ごとに柔軟な編成でサウンドを組み立ててきたことを示す顔ぶれだ。
作品としての見どころ
「Garden Of Eden」は、Passportのフュージョン路線がはっきり見える1979年のアルバムとして捉えやすい一枚。ジャズの演奏力、ファンクのリズム、ロックの推進力が重なった作品で、バンドの70年代後半の姿を確認できる内容になっている。
トラックリスト
- A1 Big Bang (3:53)
- Garden Of Eden
- A3 Snake (4:49)
- B1 Gates Of Paradise (3:47)
- B2 Dreamware (5:00)
- B3 Good Earth Smile (5:04)
- B4 Children’s Dance (3:39)