Haze – Hazecolor-Dia (1971)
Haze『Hazecolor-Dia』
1971年に登場した、スイス・ビール出身のハードロック・バンド、Hazeの作品。メンバーはChristian Scherler(vo)、Heinz Schwab(lead guitar)、Hans-Jürg Frei(guitar, organ)、Dietmar Löw(b)、Kurt Frei(ds)という編成で、ギター、オルガン、リズム隊が前に出る時代感のあるロックを聴かせる一枚だ。
作品の輪郭
本作は、ハードロックを軸にしながら、サイケデリック・ロックやクラウトロックの要素も重なる内容。直線的なリフと、オルガンを含む厚みのある音の重なりが印象に残る。録音も、当時の空気をそのまま閉じ込めたような質感で、演奏の輪郭がはっきり見えるタイプのサウンド。
リズムは重さを保ちつつ進み、ギターは前面に出る場面が多い。そこにオルガンが加わることで、ハードロックだけでは収まらない広がりが生まれている。70年代初頭のヨーロッパ・ロックらしい、演奏中心の構成が軸になっている印象だ。
Hazeというバンドの位置づけ
Hazeは1970年代初頭のスイスのハードロック・バンドとして知られる存在。『Hazecolor-Dia』は、その活動期の流れをつかむうえで手がかりになる作品と見られる。バンド名義の音像からも、当時のハードロック、サイケデリック・ロック、クラウトロックの接点にある空気が感じられる。
同時代の文脈で見ると、重いギターを前面に出すバンドとしては、欧州のハードロック勢や、オルガンを含む展開の多いクラウトロック周辺と並べて語られることがありそうだ。とはいえ、ここではその時代のロックが持っていた実験性と演奏感が、比較的素直な形で表れている。
まとめ
『Hazecolor-Dia』は、1971年のヨーロッパ・ロックの空気をまとった、Hazeの輪郭を伝える一枚。ハードロックを土台に、サイケデリックな揺らぎとクラウトロック的な質感が重なる内容で、バンドの編成や時代背景がそのまま音に出ている作品だ。
トラックリスト
- A1 Peaceful Nonsense (7:18)
- A2 Fast Career (8:34)
- A3 Be Yourself (6:26)
- B1 A Way To Find The Paradise (6:57)
- B2 Decision (10:14)