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The Golden Cups – The Golden Cups Album = ザ・ゴールデン・カップス・アルバム (1968)

ザ・ゴールデン・カップスの1968年作『The Golden Cups Album = ザ・ゴールデン・カップス・アルバム』

ザ・ゴールデン・カップスは、1966年に横浜で結成された日本のグループ・サウンズ/ロック・バンドである。英米のロック、ブルース、ソウルを広く取り込みながら活動し、1960年代後半の日本のロック史の中でも、早い段階でバンド・サウンドを前面に出した存在として知られる。
この『The Golden Cups Album = ザ・ゴールデン・カップス・アルバム』は、1968年3月10日にオリジナル・リリースされた作品で、当時のバンドの勢いをそのまま記録したような一枚として位置づけられる。

作品の輪郭

本作は、グループ・サウンズの文脈にありながら、単なる流行歌バンドの枠には収まらない内容である。演奏の芯には、英米のロックやブルース、ソウルを吸収したバンド・グルーヴがあり、そこに当時の日本のGSらしい色合いが重なる。
日本のロックがまだ整理される前の時期の作品だけに、楽曲の作りや演奏の進め方にも、当時ならではの直接さが感じられる。

メンバーには、Mickie Yoshino、Dave Hirao、Eddie Ban、Kenneth Ito、Masayoshi Kabe、Mamoru Manu、Ai Takano、John Yamazaki の名前が並ぶ。バンドの顔ぶれからもわかるように、当時の日本のポップス界における“洋楽志向”が強く出たグループであり、ステージ・ネームを含めた見せ方も時代性をよく反映している。

サウンドと聴きどころ

この時期のザ・ゴールデン・カップスは、オリジナル曲だけでなくカバー・レパートリーでも評価されるバンドで、本作でもその持ち味が出ていると考えられる。英米のロック・バンドに近い編成感、リズムの前に出る演奏、歌とバンドが一体で進む感触が、このグループの大きな特徴である。
同時代の日本のGSの中でも、ザ・スパイダースのようなポップ寄りの色合いとは少し違い、よりロック・バンドとしての輪郭がはっきりしている印象を受ける。

また、ザ・ゴールデン・カップスは後年の日本のロック史を語るうえで、ブルースやハードなロック感覚を早くから示した存在としても語られる。本作も、その流れの中で聴かれることが多い一枚である。

1968年という時代の中で

1968年は、日本のロックがGSから次の段階へ移っていく入口のような時期である。テレビやアイドル的な人気と結びついたGSが広がる一方で、バンドそのものの演奏力や洋楽との距離感が、少しずつ重要になっていく。本作は、その変化の途中にある記録として見ることができる。
横浜で生まれたバンドが、英米の曲を自分たちの言葉と演奏で鳴らす。その姿が、1960年代末の日本の空気と重なる。

再発盤について

今回の盤は1981年リリースのものだが、作品そのものは1968年作である。オリジナル盤から時間を置いた再発という扱いになるため、レコードとしては当時の初出盤とは別の流通形態のものになる。
内容面はオリジナル作品を伝えるものとして聴ける一方、盤の年代は1981年である点に注意したい。

まとめ

『The Golden Cups Album = ザ・ゴールデン・カップス・アルバム』は、ザ・ゴールデン・カップスの初期の姿を知るうえで重要な作品である。グループ・サウンズ、ガレージ・ロック、ビート、サイケデリック・ロックといった要素が重なり合う時代の空気の中で、日本のバンドがどこまでロック・バンドとして鳴り得たか、その輪郭を示す一枚だといえる。

トラックリスト

  • A1 – いとしのジザベル (3:02)
  • A2 – A Whiter Shade Of Pale (3:57)
  • A3 – Got My Mojo Working (3:26)
  • A4 – Unchained Melody (3:23)
  • A5 – I’m Your Puppet (3:16)
  • A6 – Hey Joe (5:39)
  • B1 – 銀色のグラス [Love Is My Life] (2:41)
  • B2 – My Girl (3:27)
  • B3 – I Feel Good (I Got You) (3:00)
  • B4 – Searchin’ For My Love (2:41)
  • B5 – LSDブルーズ [LSD Blues] (4:49)
  • B6 – Do You Know I Love You (2:29)
  • B7 – 陽にまた昇る (2:10)

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2026.08.17
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