Various – The Perfumed Garden (1983)
The Perfumed Garden / Various
1983年にUKで登場したコンピレーション作品で、ロックの中でもサイケデリック・ロック、リズム・アンド・ブルース、ビートの流れをまとめて追える一枚。Various名義らしく、単独のアーティスト作品というより、当時の音楽感覚を切り取った編集盤として見えてくる内容だ。
作品の輪郭
収録されるのは、60年代的なビート感やR&Bの推進力、そこにサイケデリック・ロックの色合いが重なるタイプの楽曲群。演奏の芯はリズムの強さにあり、ギターやオルガンの音色が前に出る場面も想像しやすい構成だ。録音の質感も、現代的な整い方というより、当時の空気をそのまま残す方向の印象がある。
位置づけ
1983年という時点で、作品自体はオリジナルの年代感を持ちながら、後年の視点で60年代周辺のUKロックを整理する役割も担う存在。サイケデリック、R&B、ビートの交差点をあらためてたどるうえで、ひとつのまとまりとして機能している。
ジャンルの文脈
雰囲気としては、UKのビート・バンドやサイケデリック・ロックの系譜、さらにR&B色の強いグループが並ぶ場面と重なりやすい。単独のバンド作品ではないぶん、特定の作家性よりも、時代の音の並びや流れが見えやすいタイプのレコードだ。
ひとことで
UK発の編集盤として、ビート、R&B、サイケデリック・ロックの接点をそのまま見せる一枚。個別の物語より、シーンの輪郭が先に立つ内容。
トラックリスト
- A1 Try A Little Sunshine
- A2 You’re Too Much
- A3 Grounded
- A4 The Bird
- A5 Sidney Gill
- A6 No Good Without You Baby
- A7 Reputation
- B1 It’s Shocking What They Call Me
- B2 Doctor, Doctor
- B3 Strange Walking Man
- B4 Nine Til Five
- B5 Floatin’
- B6 Crawdaddy Simone
- B7 Listen To The Sky
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Dave Dee, Dozy, Beaky, Mick & Tich – If Music Be The Food Of Love … Prepare For Indigestion (1966)

Dave Dee, Dozy, Beaky, Mick & Tich / If Music Be The Food Of Love … Prepare For Indigestion
1960年代のUKポップを代表するバンド、Dave Dee, Dozy, Beaky, Mick & Tichによる1966年の作品。ロックとポップを軸にした、ビート感のある演奏と親しみやすいメロディが持ち味のグループで、このタイトルもその流れの中にある1枚として捉えやすい内容だ。
作品の輪郭
バンド名からも分かる通り、個々のメンバー名を並べたユニークな表記が印象的で、当時の英国ポップ・バンドらしい軽快さと分かりやすさが前面に出ている。Dave Deeのヴォーカルを中心に、ギター、ベース、ドラムがはっきりと役割を分けた編成で、ビート・バンド的なまとまりがある。
1966年という時期は、UKのポップ/ロックがビート・グループからより多彩な方向へ広がっていく途中でもある。この作品も、その時代の空気を背負いながら、ポップ・ロックとしての聴きやすさを保っている印象だ。
サウンドの特徴
演奏はリズムの輪郭が見えやすく、ギターの刻みやドラムの推進力が前に出るタイプ。録音の質感も、60年代中盤のUK作品らしい整理された鳴り方で、各パートが近い距離感でまとまっているように感じられる。Beatの要素とPop Rockの明快さが同居するサウンド。
派手に作り込むというより、曲のフックとバンドの勢いで押していくタイプの作品として見えてくる。メロディの分かりやすさと、当時の英国ポップ特有のきっちりした演奏感が特徴だ。
バンドの中での位置づけ
Dave Dee, Dozy, Beaky, Mick & Tichは、1960年代のUKで一定の成功を収めたバンドとして知られている。この作品は、そうした活動期の中にある1966年のタイトルで、グループのポップ・バンドとしての輪郭を確認しやすい一枚といえる。
メンバー編成としては、Trevor Davies、John Dymond、Dave Harman、Mick Wilson、Ian Amey、Peter Lucasがクレジットされている。バンドとしての役割分担が見えやすく、当時の英国グループの定番的な編成感もある。
同時代の文脈
同時代のUKシーンでは、The BeatlesやThe Hollies、The Searchersのようなビート/ポップ系のバンドが広く聴かれていた時期でもある。この作品も、その流れに近い場所で、ポップなメロディとロックの推進力を両立させる方向にある。
タイトルのユーモラスな言い回しも含めて、60年代英国ポップの軽やかな感覚が表れた作品として見えてくる。
トラックリスト
- A1 Bang
- A2 I’m On The Up
- A3 Hideaway
- A4 Shame
- A5 Hands Off
- A6 Loos Of England
- B1 Help Me
- B2 Master Llewellyn
- B3 You Make It Move
- B4 All I Want
- B5 Hair On My Chinny Chin Chin (Huff ‘n Puff)
- B6 Bend It
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Wilde Flowers – The Wilde Flowers (1994)

The Wilde Flowers / Wilde Flowers
Wilde Flowersは、カンタベリー・シーンの源流として語られる英国カンタベリー出身のロック・バンドである。ここで紹介する「The Wilde Flowers」は1994年にオリジナル作品として登場したアルバムで、盤としては2009年にヨーロッパでリリースされたものになる。
バンドの位置づけ
このグループは1964年に結成され、ケヴィン・エアーズ、ブライアン・ホッパー、リチャード・シンクレア、ヒュー・ホッパー、ロバート・ワイアットといった面々が在籍した。活動期間は長くないが、のちにSoft MachineやCaravanへつながるメンバーを多く含んでおり、カンタベリー・シーンの出発点として重要な存在とされている。
サウンドの印象
ジャンルはRock、Pop、スタイルとしてはBlues Rock、Pop Rock、Beat、Garage Rockにまたがる。録音の質感は、後のカンタベリー作品に見られるような洗練よりも、ビート感のあるバンド演奏や、ブルース寄りの素朴な推進力が前に出る方向にある。リズムは直線的で、ギター中心の編成感がはっきりした印象。
同時代の英ロックと並べると、BeatやGarage Rockの要素が見えやすく、のちのSoft MachineやCaravanのような流れを知る上でも、出発点としての輪郭がつかみやすい作品といえる。
メンバー
- Robert Wyatt
- Kevin Ayers
- Hugh Hopper
- Richard Sinclair
- David Sinclair
- Pye Hastings
- Brian Hopper
- Richard Coughlan
- Graham Flight
ひとこと
Wilde Flowersは、単独の代表作というより、後続のバンド群へつながる前史として見られることが多い。カンタベリー・ロックのルーツをたどるうえで、名前の重みがそのまま作品の意味につながっている、そんな一枚である。
トラックリスト
- A1 Impotence (2:09)
- A2 Those Words They Say (2:39)
- A3 Don’t Try To Change Me (2:26)
- A4 Parchman Farm (2:17)
- A5 Almost Grown (2:49)
- A6 She’s Gone (2:13)
- A7 Slow Walkin’ Talk (2:26)
- A8 He’s Bad For You (2:48)
- A9 It’s What I Feel (A Certain Kind) (2:18)
- A10 Never Leave Me (2:35)
- A11 Just Where I Want (2:09)
- B1 Time After Time (2:44)
- B2 No Game When You Lose (2:53)
- B3 Why Do You Care (3:13)
- B4 The Pieman Cometh (3:15)
- B5 Summer Spirit (3:27)
- B6 She Loves To Hurt (3:12)
- B7 The Big Show (4:11)
- B8 Memories (3:03)