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The Neutrons – Black Hole Star (1974)

The Neutrons『Black Hole Star』について

The Neutronsは、1970年代前半に活動したイギリスのプログレッシブ・ロック・バンドで、ウェールズのサイケデリック・バンドから派生したグループとして知られている。キーボードとシンセサイザーを軸にした編成で、1973年から1975年にかけて活動した。『Black Hole Star』は、その流れの中で制作された作品で、録音は1973年11月と1974年4月に行われている。

作品の位置づけ

このアルバムは、The Neutronsの活動時期に近いタイミングでまとまった音源として捉えやすい。メンバーはDave Charles、Phil Ryan、Will Youatt、Caromay Dixon。バンドの中心にあるのは、ギター主体のロックというよりも、鍵盤の動きとシンセの質感を前に出した作りで、70年代前半の英国プログレの文脈に置きやすい一枚だ。

同時代の流れでいうと、派手な技巧を前面に出すタイプというより、音の重なりや展開をじっくり聴かせる系統に近い。ウェールズ出身の周辺バンドともつながる背景があり、英国プログレの中でもローカルな色合いを持つ作品として見ていける。

盤について

ここでの盤は1977年リリースのUS盤。作品自体のオリジナルは1974年で、録音時期も1973年末から1974年春にまたがっている。リリース時期の差があるので、作品としては1974年の制作物、手元の盤としては1977年のUS盤、という整理がしやすい。

付属のUnited Artistsのインナー・スリーブにはクレジットが印刷されていたとされる。こうした当時のUS盤らしい仕様も、コレクション面ではわかりやすい要素だ。

音の印象

実際の聴感としては、キーボードの存在感が強く、アンサンブルの中で音色の切り替えが目立つタイプのプログレ盤という印象になりやすい。リズム隊が前に出る場面と、鍵盤が曲の輪郭を作る場面の切り替えがあり、派手な一発よりも、曲ごとの構成で聴かせる作りだ。

メロディは、ロックの分かりやすさを残しつつ、展開の組み替えで聴かせる方向。ロック、プログレ、シンセ主体のアレンジが好きな人なら、70年代前半の空気がそのまま感じ取れる内容になっている。

同時代とのつながり

The Neutronsは、英国プログレの中でも、ウェールズのサイケデリック・ロックの流れを引き継いだバンドとして見ると整理しやすい。巨大なコンセプト作品よりも、バンドの編成と鍵盤の使い方で個性を出すタイプで、同時代のプログレ勢の中でも少しローカルな響きを持つ。

この作品を通して見ると、The Neutronsは短い活動期間の中で、鍵盤主体のプログレを形にしたグループとして位置づけられる。1974年のオリジナル作品として、70年代英国ロックの一断面を示す一枚だ。

トラックリスト

  • A1 – Living In The World Today (6:11)
  • A2 – Feel (3:10)
  • A3 – Mermaid And Chips (4:50)
  • A4 – Dangerous Decisions (6:05)
  • B1 – Doom City (Scrinos’ Revenge) (4:00)
  • B2 – Dance Of The Psychedelic Lounge Lizards (3:20)
  • B3 – Going To India (5:03)
  • B4 – Snow Covered Eyes (4:31)

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2026.07.29
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