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Uriah Heep – Salisbury (1971)

Uriah Heep『Salisbury』について

Uriah Heepの『Salisbury』は、1971年に発表された2作目のスタジオ・アルバムである。イギリスのロンドンで1969年に結成されたこのバンドは、ハードロックを軸にしながら、プログレッシブ・ロックの要素も早い時期から取り込んでいたことで知られる。中心人物のひとりであるギタリストのMick Boxは、バンドの初期から在籍しているメンバーであり、Uriah Heepという名前はチャールズ・ディケンズ『David Copperfield』の登場人物に由来する。

本作は、その初期Uriah Heepの特徴がはっきり出た一枚として見てよさそうだ。バンドの重いギター・リフ、オルガンを含む鍵盤の使い方、そして長尺曲を軸にした構成が目立つ。ハードロックの推進力と、組曲的な展開を持つプログレ寄りの感覚が同居しているあたりが、この時期のUriah Heepらしさにつながっている。

作品の位置づけ

『Salisbury』は、デビュー作に続く2枚目という位置づけのアルバムで、バンドが単なるハードロック・バンドにとどまらないことを示した作品として語られることが多い。特にタイトル曲「Salisbury」は、バンドの代表的な長編曲として知られる。ロック・バンドの編成にブラス・アレンジを取り入れた大きな構成で、当時のUKロックの広がりを感じさせる内容になっている。

同時代の文脈で見ると、Deep PurpleやLed Zeppelinのような重いロックの流れと、YesやKing Crimsonに代表されるプログレッシブ・ロックの流れのあいだに位置するような印象がある。Uriah Heepはその両方を強く意識するタイプのバンドのひとつで、このアルバムでもその輪郭が見えやすい。

収録曲の聴きどころ

アルバムの核はやはりタイトル曲「Salisbury」。こちらはアルバム後半を大きく占める長尺ナンバーで、静かな始まりから大きく展開していく構成が特徴的だ。バンドの演奏だけで押し切るというより、アレンジ全体で曲を作っていくタイプの楽曲で、Uriah Heepの中でも印象に残りやすい一曲である。

一方で、アルバム全体にはハードロックらしい直進性を持つ曲も置かれていて、重さと構成美のバランスが取られている。派手さだけで進む作品ではなく、曲ごとの役割がはっきりしているところが、この時期のアルバムらしいまとまりにつながっている。

1979年盤について

ここで扱っているのは日本で1979年に出た盤で、オリジナルの1971年盤とは発売時期が異なる。クレジットには「Manufactured by Toshiba EMI, Ltd., Japan」とあり、日本国内で製造された盤であることがわかる。録音はロンドンのLandsdowne Studiosで1970年10月から11月にかけて行われており、作品としては1971年のアルバムとして把握するのが自然である。

再発盤として見ると、作品そのものの内容はオリジナルの時代背景を持ったままだが、日本盤ならではの製造クレジットや盤の流通背景が加わる点が特徴になる。コレクションの文脈では、こうした国内盤の存在も一つの見どころである。

まとめ

『Salisbury』は、Uriah Heepが初期に持っていたハードロックの厚みと、プログレッシブな構成力を同時に示したアルバムである。バンドの代表作として挙げられることの多いタイトル曲を含み、1970年代初頭の英国ロックの空気をそのまま閉じ込めたような一枚、と言えそうだ。

トラックリスト

  • A1 – Bird Of Prey (4:05)
  • A2 – The Park (5:38)
  • A3 – Time To Live (4:02)
  • A4 – Lady In Black (4:33)
  • B1 – High Priestess (3:39)
  • B2 – Salisbury (16:22)

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2026.08.05
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