Zopp – Dominion (2023)
Zopp『Dominion』について
『Dominion』は、UKのプログレッシブ・ロック・プロジェクト、Zoppによる2023年作。中心にいるのは作曲家でマルチ・インストゥルメンタリストのRyan Stevensonで、Andy Tillison(The Tangent)やドラマーのAndrea Moneta(Leviathan)らとのコラボレーションでも知られるユニットだ。カンタベリー・シーンの流れを引きながら、ジャズとロックを行き来する構成が骨格になっている。
作品の輪郭
本作は、ジャズ・ロックの運動感と、プログレッシブ・ロックの組曲的な展開が重なる作品として捉えやすい。演奏はリズムの切り替えやパートの積み重ねが目立つタイプで、アンサンブルの細部を追う面白さがある。派手なフックを前面に出すというより、曲全体の流れと構成で聴かせる作り。
サウンドの質感としては、楽器同士の距離感が近く、即興性と緻密さが同居する印象。キーボード、ギター、ベース、ドラムの動きが絡み合い、ロックの推進力の上にジャズ由来のフレーズが乗る場面もある。実験的な要素も含みつつ、極端に崩すというよりは、構築されたアレンジの中で揺らぎを作る方向にある。
Zoppというプロジェクトの位置づけ
ZoppはRyan Stevensonを軸にしたプロジェクトで、カンタベリー・シーンや英国プログレの文脈に置くと見通しがつきやすい。Andy Tillisonの参加もあって、The Tangent周辺の現代プログレ的な手触りとの接点も感じられる。70年代のジャズ・ロックやプログレの語法を参照しながら、現在の録音感と編曲でまとめた作品、と言えそうだ。
参加メンバー
- Andrea Moneta
- Ryan Stevenson
- Ashley Raynor
- Richard Lucas
補足
オリジナルのリリースは2023年、盤としてのリリースも2023年。アーティスト関連情報はBandcampでも確認できる。曲単位の代表的なヒット曲については、この作品情報からは特定しにくいが、アルバム全体を通して聴くタイプの構成になっている。
関連サイト: https://zopp.bandcamp.com/
トラックリスト
- A1 Amor Fati (2:10)
- A2 You (10:56)
- A3 Bushnell Keeler (5:06)
- A4 Uppmärksamhet (3:13)
- B5 Reality Tunnels (4:11)
- B6 Wetiko Approaching (1:59)
- B7 Toxicity (14:21)