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Granada – Valle Del Pas (1978)

Granada『Valle Del Pas』について

『Valle Del Pas』は、スペイン・マドリードのプログレッシブ・ロック・バンド、Granadaが1978年に発表した作品である。録音はマドリードのEstudios Torresで行われ、ゲートフォールド仕様のジャケットでリリースされた。バンド名のGranadaはスペインのロック文脈ではいくつかの系譜があるが、この作品はマドリード拠点のプログレ・バンドによるものとして位置づけられる。

バンドの背景

Granadaは、マドリードで結成されたスペインのプログレッシブ・ロック・バンドとして知られている。メンバーにはJavier Monforte、Carlos Cárcamo、Carlos García Vaso、Antonio S. Rodríguez、Javier Huidobro、Julio Blasco、Joaquín Blanco、Antonio García Oteyza、Juan Bona、Michael Vorteflich、Miguel Angel Bullido、“Chicho” L. Hipólitoらの名前が並ぶ。編成の詳細は時期によって変動した可能性があるが、この作品がバンドの活動の中で1978年時点の到達点のひとつであることは確かである。

1970年代後半のスペインでは、英米のプログレッシブ・ロックの影響を受けつつ、独自の感触を持つバンドが各地で登場していた。Granadaもその流れの中にあるグループとして捉えられる。マドリードという都市圏から出てきたバンドらしく、当時の国内ロックの文脈の中で受け止められていた作品といえる。

作品の位置づけ

『Valle Del Pas』は1978年のオリジナル作品で、Granadaの初期活動を知るうえで重要な一枚である。バンド名の認知度というより、スペイン産プログレの実例として参照されるタイプの作品で、同時代の欧州プログレに通じる構成志向を持つアルバムとして扱われることが多い。

この時期のスペイン・プログレは、長尺曲、組曲的な展開、キーボード主体のアレンジ、ギターとリズム隊の切り替えなど、演奏面の情報量が多い作品が目立つ。Granadaの『Valle Del Pas』も、そうした時代の作法の中で語られることが自然な作品である。

録音と仕様

本作はEstudios Torres, Madridで録音されている。リリース時の仕様としてはゲートフォールド・カバーが採用されており、アナログ盤としての存在感を意識した作りになっている。ジャケットを広げて眺めるタイプの1970年代らしいパッケージで、作品全体の物理的な印象も強い。

聴きどころ

このアルバムの魅力は、スペイン語圏のロックとしての輪郭と、プログレッシブ・ロックとしての構成感が同居している点にある。曲の流れを追っていくと、単なる演奏の巧さだけではなく、場面転換の作り方や楽器同士の受け渡しに1970年代的な手触りが見えてくる。派手なヒット曲で押すタイプというより、アルバム全体で聴かせる性格が強い作品である。

実際に聴くと、音の重ね方や展開の作りに、当時のスペインのロック・シーンらしい素朴さと緊張感が同時に感じられる場面がある。英語圏の有名バンドをなぞるだけではない、ローカルな空気を含んだプログレとして受け止められる一枚である。

同時代の文脈

1978年という年は、プログレッシブ・ロックがすでにピークを過ぎつつあった時期でもある。その中で『Valle Del Pas』のような作品が出ていることは、スペイン国内ではなおプログレ的な表現が機能していたことを示す。英国やイタリアの大物バンドと並べて聴くと、より直接的で土着的な響きが立つこともある。

スペインの70年代ロック全体で見ると、同時代のシーンには手数の多いバンドや、クラシック寄りの構成を持つグループが少なくない。Granadaもその系譜に置くと理解しやすい。国内ロックの中で、プログレの文法を使ってアルバム単位の表現を試みた作品として位置づけられる。

まとめ

Granadaの『Valle Del Pas』は、1978年のスペイン産プログレッシブ・ロックを知るうえで押さえておきたいアルバムである。マドリード録音、ゲートフォールド仕様、そして当時のスペイン・ロックの空気を背負った一枚として、作品そのものの存在感がある。バンドの活動やスペイン・プログレの流れをたどる入口として見ても、意味のあるタイトルである。

トラックリスト

  • A1 – No Sé Si Debo (5:03)
  • A2 – Breve Silueta De Color Carmín (4:22)
  • A3 – Noches Oscuras, Ocas Contentas (5:48)
  • A4 – Himno Del Sapo (4:00)
  • B1 – Valle Del Pas (7:47)
  • B2 – Calle Betis (Atardeciendo) (6:47)
  • B3 – Ya Llueve (4:43)

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2026.07.02
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