Pink Floyd – Live In Atlanta 1987 (A Momentary Lapse Of Reason Tour Vol.1) (2018)
Pink Floyd『Live In Atlanta 1987 (A Momentary Lapse Of Reason Tour Vol.1)』について
Pink Floydは、1960年代半ばにロンドンで結成されたイングランドのロック・バンドだ。サイケデリック・ロックから始まり、その後はプログレッシブ・ロックの代表的存在として知られるようになった。緻密な演奏、音響効果の使い方、そして大規模なライヴ演出で、ロック史の中でも特に存在感の大きいグループである。
この『Live In Atlanta 1987 (A Momentary Lapse Of Reason Tour Vol.1)』は、1987年のアトランタ公演を収めたライヴ盤で、タイトルどおり『A Momentary Lapse of Reason』ツアー期の記録にあたる。2018年に作品として登場し、こちらの盤は2019年リリース。チリ盤として出ている点も特徴だ。2018年には12枚組のヴィニール・コレクションの一部としてまとめられている。
作品の位置づけ
この時期のPink Floydは、デヴィッド・ギルモアを中心に再構成された編成で活動していた。1970年代の大作志向を受け継ぎながらも、1980年代らしい音作りと大規模ツアーの性格が前面に出ている時代である。バンドのライヴ・アーカイヴを追ううえでは、ウォーターズ在籍期とは違うフェーズを示す記録として位置づけられる。
アルバム『A Momentary Lapse of Reason』は、Pink Floydの後期活動を語るうえで重要な一枚だが、このライヴ盤もその流れの中にある。スタジオ盤の曲を、実際のツアーの文脈でどう鳴らしていたかを確認できる資料性が強い。
内容の見どころ
セットリストでは、『A Momentary Lapse of Reason』期の楽曲が中心になる構成が想像しやすい。Pink Floydのライヴでは、楽曲そのものに加えて、演奏の間や音の配置、空間の使い方が聴きどころになりやすい。この作品でも、スタジオ盤とは異なるライヴならではの推進力や、バンドの厚みを感じる場面があるはずだ。
Pink Floydの代表曲群という意味では、『Money』『Time』『Comfortably Numb』『Wish You Were Here』『Another Brick in the Wall』といった曲がバンド史の核にあるが、この盤はそうした黄金期の定番ベスト盤的ライヴとは少し性格が違う。むしろ1987年の現役バンドとしての姿を切り取った記録として見るほうが自然だ。
同時代の文脈
1980年代後半のプログレッシブ・ロック周辺では、1970年代のような長大な組曲型よりも、より整理されたサウンドで大規模会場に対応するスタイルが目立つ。Pink Floydはその中でも特に映像・照明・音響を含めた総合演出の強さで別格だった。King CrimsonやGenesisのような同時代の大物と比べても、Pink Floydはライヴのスケール感で語られやすいバンドだ。
盤としての特徴
- アーティスト: Pink Floyd
- タイトル: Live In Atlanta 1987 (A Momentary Lapse Of Reason Tour Vol.1)
- 作品の初出年: 2018年
- この盤のリリース年: 2019年
- リリース国: チリ
- ジャンル: Rock
- スタイル: Prog Rock
- 収録形態の注記: 12枚組ヴィニール・コレクションの一部
まとめ
『Live In Atlanta 1987 (A Momentary Lapse Of Reason Tour Vol.1)』は、Pink Floydの1987年ツアー期を記録したライヴ盤だ。バンドの全盛期とは少し違う時代の音でありながら、Pink Floydらしい構築性とライヴのスケール感が前面に出る作品として捉えられる。アーカイヴ的な価値が強い一枚。
トラックリスト
- A1 – On The Turning Away
- A2 – One Of These Days
- A3 – Time
- A4 – On The Run
- B1 – Wish You Were Here
- B2 – Us And Them
- B3 – Comfortably Numb