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Smith – Minus-Plus (1970)

Smith『Minus-Plus』(1970)について

Smithは、1960年代後半にロサンゼルスで結成されたアメリカのロック・バンドだ。活動時期は短く、1971年には解散している。中心となるのはヴォーカルのGayle McCormickで、バンドの持ち味は、人気のロックやR&B曲を取り上げたレパートリーにある。『Minus-Plus』は1970年に登場した作品で、同年のアメリカ盤として出たオリジナル期のアルバムにあたる。

バンドの位置づけ

Smithは、60年代末から70年代初頭のアメリカン・ロックの流れの中で、女性ヴォーカルを前面に出したバンドとして知られている。活動期間は長くないが、当時のロック・バンドが持っていた演奏感と、R&B由来の歌い回しを結びつけた点に特徴がある。『Minus-Plus』も、その延長線上に置ける内容だ。

メンバーにはGayle McCormick、Judd Huss、Larry Moss、Jerry Carter、James Richard Cliburn、Bob Evans、Alan Parker、Diana DeRoseがクレジットされている。編成の厚みがそのまま、バンドとしての鳴り方に反映されている印象だ。

作品の内容と聴きどころ

この作品は、Rock & Roll、Rhythm & Blues、Vocalというスタイル情報が示す通り、歌を軸にしたロック作品として受け取れる。原曲の持つリズムやフレーズを土台にしつつ、バンドとしての一体感で押していくタイプのアルバムだ。

Smithの持ち味としてよく語られるのは、Gayle McCormickの声の強さだ。ハスキーさと芯のある伸び方があり、バンドの演奏が前に出る場面でも埋もれにくい。『Minus-Plus』でも、そのヴォーカルを中心に据えた作りが想像しやすい。スタジオ盤としては、楽曲の輪郭をはっきり出す方向の録音が似合うグループだ。

同時代の文脈

1970年前後のアメリカでは、ロック・バンドがR&Bやソウルの要素を取り込む流れが広がっていた。Smithもその中に入るバンドで、女性ヴォーカルを中心に据えたロック・グループとしては、同時代のいくつかのバンドと並べて語られることがある。とはいえ、彼らの出発点はあくまでカバー曲を多く含むレパートリーにあり、演奏曲の選び方自体がバンドの性格を示している。

盤情報について

この盤のリリース国はUSで、レーベルのランオフには「LW」がマトリクス情報とは直角に刻まれており、「SG」は筆記体のイニシャルとして入っている。こうした細かな刻印は、同じタイトルでも個体差を見分ける際の手がかりになる。

まとめ

『Minus-Plus』は、短命に終わったアメリカのロック・バンドSmithが残した1970年の作品だ。ロックとR&Bの接点にあるサウンド、そしてGayle McCormickのヴォーカルを軸にしたバンド像が、このグループの輪郭をよく伝えている。カバー曲中心のバンドという来歴も含めて、当時のアメリカン・ロックの一断面を映す一枚として見えてくる。

トラックリスト

  • A1 – You Don’t Love Me (Yes I Know) (3:20)
  • A2 – Born In Boston (2:42)
  • A3 – Comin’ Back To Me (2:56)
  • A4 – Feel The Magic (2:37)
  • A5 – Jason (3:24)
  • B1 – What Am I Gonna Do (2:51)
  • B2 – Take A Look Around (2:50)
  • B3 – Since You’ve Been Gone (3:46)
  • B4 – Circle Man (2:27)
  • B5 – Minus-Plus (4:03)

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2026.08.26
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