The Grodeck Whipperjenny – The Grodeck Whipperjenny (1971)
The Grodeck Whipperjenny『The Grodeck Whipperjenny』
1971年にUSでリリースされた、The Grodeck Whipperjenny名義の唯一作。ロックとファンク/ソウルのあいだに置かれる作品で、サイケデリックな感触とファンクの推進力が同居する1枚だ。クレジット上は、Jimmy Madison、Michael Moore、Kenny Poole、Dave Matthews、Mary Ellen Bellが参加している。
作品の位置づけ
このアルバムは、同じく1971年にKingから出た関連作と並んで語られることが多い。とくにDavid Matthewsが大きく関わった作品として知られ、両作はオハイオ州シンシナティのStarday-King Studiosで、約1か月違いで録音されたとされる。The Grodeck Whipperjennyは、その周辺で生まれた一作として見ると流れがつかみやすい。
サウンドの特徴
ロックの編成感を土台にしつつ、リズムの粘りや反復が前に出るタイプの内容。ファンク寄りのビートに、当時らしい歪みや揺れのあるギター、鍵盤、ボーカルが重なっていく。サイケデリックという言葉どおり、曲の輪郭をくっきり塗り分けるというより、音の層を重ねて進む場面が印象に残る。
James Brownの名をジャケットに掲げたプロダクション表記も、この作品の立ち位置をよく示している。ファンクの文脈に置いて聴かれることが多いのも自然なところだ。
同時代の文脈
1971年のUSファンク/ロック周辺には、ソウルの強いグルーヴを取り込みながら、サイケデリック・ロックの感触も残す作品が少なくない。このアルバムもそうした流れの中にある。バンドのまとまりで押すというより、スタジオ作品としての色合いが強い印象だ。
リリースに関するメモ
- オリジナルは1971年のUS盤
- カナダでもColumbiaから同じカタログ番号でリリース
- 一部にはフロントカバー右上に「Promo Sample Not For Sale」ステッカー付きのものがある
まとめ
The Grodeck Whipperjenny『The Grodeck Whipperjenny』は、1971年のロック/ファンクの交点にあるアルバム。関連作とあわせて追うと、当時のスタジオ録音の空気や、David Matthews周辺の動きが見えやすい1枚だ。派手なヒット曲で押すタイプではなく、作品全体の流れで聴かれるタイプのアルバムとして知られている。
トラックリスト
- A1 – Sitting Here On A Tongue (2:50)
- A2 – Wonder If (2:55)
- A3 – Why Can’t I Go Back (3:40)
- A4 – Conclusions (4:33)
- A5 – You’re Too Young (1:48)
- B1 – Put Your Thing On Me (4:40)
- B2 – Inside Or Outside (1:00)
- B3 – Evidence For The Existance Of The Unconscious (10:28)