The Flower Kings – Look At You Now (2023)
The Flower Kings / Look At You Now
スウェーデンのシンフォニック・プログレッシブ・ロック・バンド、The Flower KingsによるLook At You Nowは、2023年の作品。Roine Stoltを中心に1993年に始動したこのバンドらしく、長尺志向の構成、鍵盤を軸にした展開、ギターとコーラスの重なりが前面に出る一枚になっている。
作品の位置づけ
The Flower Kingsは、Roine Stoltのソロ作The Flower Kingを支えるツアーバンドとして出発した経緯を持つ。その後は固定メンバーの入れ替わりを重ねつつ、シンフォニック・プログレの文脈で活動を続けてきた。Look At You Nowも、そうした流れの中にある2023年作として捉えやすい。
この時期のラインナップは、Hasse Fröberg、Roine Stolt、Lalle Larsson、Michael Stolt、Mirko DeMaio。過去作で知られるJonas ReingoldやTomas Bodin、Daniel Gildenlöwらの名前もバンドの歴史に連なるが、この作品では現在の編成が中心になっている。
サウンドの印象
ジャンル表記はRock、スタイルはProg Rock。バンドの持ち味として、リズムは細かく切り替わりやすく、曲の中でセクションが連続していく作りが想像しやすい。録音面でも、楽器ごとの輪郭を保ちながら、鍵盤とギターが前に出るバランスがこのグループらしい。
シンフォニック・プログレの系譜としては、YesやGenesis、Camelあたりと並べて語られることの多いタイプのバンドだが、The Flower Kingsはそこに北欧らしい整ったアンサンブル感を加えてきた存在でもある。Look At You Nowでも、その系統の延長線上にある組み立てが見えてくる。
メンバーと周辺
- Hasse Fröberg – vocals, guitar
- Roine Stolt – guitar, vocals
- Lalle Larsson – keyboards
- Michael Stolt – bass
- Mirko DeMaio – drums
この編成を見ると、歌と演奏の両方を複数人で支える体制がはっきりしている。The Flower Kingsの作品では、こうした分担が曲の展開や音の重ね方にそのまま反映されやすい印象がある。
ひとこと
Look At You Nowは、2023年時点のThe Flower Kingsの現在地を示す作品として、バンドの歴史と今の編成がそのままつながっている一枚。プログレッシブ・ロックの文脈で、複雑な構成とメロディの運びをどう両立させるか、というバンドの持ち味が見えやすいタイトルになっている。
トラックリスト
- A1 Beginner’s Eyes (4:35)
- A2 The Dream (4:37)
- A3 Hollow Man (5:00)
- A4 Dr. Ribedeaux (3:02)
- B1 Mother Earth (4:15)
- B2 The Queen (5:25)
- B3 The Light In Your Eyes (5:45)
- C1 Seasons End (5:26)
- C2 Scars (5:27)
- C3 Stronghold (6:45)
- D1 Father Sky (3:06)
- D2 Day For Peace (3:10)
- D3 Look At You Now (12:00)