Supersister – To The Highest Bidder (1971)

Supersister「To The Highest Bidder」について

オランダのプログレッシブ・ロック・バンド、Supersisterによる1971年作「To The Highest Bidder」。ロバート・ヤン・スティプスを中心に、鍵盤を軸にした構成力と、ジャズの要素を取り込んだ展開で知られるグループの初期作品のひとつとして位置づけられるアルバムである。ここでは、1979年に出た盤を手に取る形になるが、作品自体は1971年のリリース。

バンドの背景

Supersisterは1967年にSweet OK Supersisterとして始まり、翌1968年にSupersisterへ改名したオランダのプログレ・バンド。学校バンド由来のメンバーを含む流れから出発し、1974年にいったん解散している。後年には再結成や再始動もあり、ロバート・ヤン・スティプスを軸にバンドの名前は長く残っていくことになる。

サウンドの印象

本作は、変拍子を含むリズム、鍵盤の動き、管楽器の入り方が印象に残るタイプのプログレ作品。ロックの基本形に、ジャズ寄りのフレーズや組曲的な構成が重なる作りで、演奏の切り替えが多い。録音も当時の欧州プログレらしい、各楽器の輪郭を追いやすい質感がある。

メンバーにはElton DeanやCharlie Marianoといった管楽器奏者の名前も見え、楽曲の中でホーンが単なる装飾ではなく、展開の一部として機能している点もこの作品の特徴といえそうだ。

同時代とのつながり

1971年という時期は、英国のプログレが大きく広がっていた頃で、Supersisterもその文脈の中にある。キング・クリムゾンやソフト・マシーン周辺を思わせる緊張感や、ジャズ・ロック寄りの感触が重なる場面もあり、オランダ産のプログレとして独自の立ち位置を示している。

作品の位置づけ

「To The Highest Bidder」は、バンドの初期を代表する一枚として見られることが多い作品。後の再評価や再結成の流れを考えると、Supersisterの核にある発想、つまり鍵盤主導の構成、ひねりのあるリズム、そして管楽器を含む編成の面白さが、すでにこの時点で形になっているアルバムといえる。

ひとこと

プログレ・ロックの中でも、演奏の組み立てと楽器の役割分担がはっきりしている一枚。派手さだけで押すのではなく、展開の細かさで聴かせる作品である。

トラックリスト

  • A1 A Girl Named You (10:50)
  • A2 No Tree Will Grow (On Too High A Mountain) (7:20)
  • B1 Energy (Out Of Future) (16:20)
  • B2 Higher (2:56)

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2026.05.15