La Bullonera – La Bullonera 2 (1977)
La Bullonera「La Bullonera 2」について
「La Bullonera 2」は、スペイン・アラゴン地方のフォーク・グループ、La Bulloneraが1977年に発表した2作目のアルバム。前作「La Bullonera」に続く形で、グループ名をそのまま冠したシリーズの2枚目にあたる作品である。バンドはJavier MaestreとEduardo Pazを中心に、Luis Fatás、Javier Masらによって結成され、政治的な関わりの強い活動で知られる。
作品の位置づけ
この時期のLa Bulloneraは、商業的な後押しよりも、地域性とメッセージ性を前面に出した活動で存在感を示していたグループ。1977年作の本作は、その流れの中で作られたアルバムで、バンドの初期ディスコグラフィーの中心に置かれる1枚といえる。
同じくスペインのフォークや社会性の強い音楽を手がけたアーティスト群――たとえば地域色の強いカンシオン・プロテスタ系の流れや、スペイン内の各地方の民謡を再解釈する動き――と並べて語られることが多いタイプの作品でもある。
録音とリリース情報
録音は1977年8月、マドリードのSonolandスタジオで行われた。プロダクション表記には「Movieplay – Gong – Chinchecle」とある。スペイン国内盤としてのリリースで、ゲートフォールド仕様のジャケット、歌詞インサート付きという内容になっている。
歌詞が付属する点は、この手のフォーク作品では重要な要素。言葉の比重が高い楽曲を、音だけでなくテキストでも追える構成になっている。
サウンド面
このアルバムのジャンル表記はLatin、Folk、World & Country。実際のところ、La Bulloneraの活動を考えると、アラゴンの地域性を背負ったフォークを軸に、時代の社会的な空気を反映した歌ものとして捉えるのが自然だろう。派手な装飾より、曲と歌詞を前に出す作りが基本線のように見える。
メンバーにはJavier Mas、Francisco Gil、José Cruz、Luis Fatás、Javier Maestre、Eduardo Pazがクレジットされている。編成の詳細までは追い切れないが、グループもののフォークとして、合唱やアンサンブルのまとまりが要となるタイプの作品である。
ディスコグラフィーの中で
La Bulloneraの公式な流れでは、1976年の1作目「La Bullonera」に続き、1977年に本作、1979年に「La Bullonera 3」、1980年に「Punto」と続く。つまり本作は、バンドの初期展開を支える中核作のひとつ。後年にはアラゴンの民謡に向き合った「Del folklore aragonés: homenaje a Arnaudas」も出しており、地域への意識は一貫している。
まとめ
「La Bullonera 2」は、1977年のスペインで、アラゴンのフォークと政治的なメッセージ性を結びつけていたLa Bulloneraの姿をそのまま伝える1枚。録音場所、歌詞インサート付きの仕様、そしてグループの初期ディスコグラフィーの流れから見ても、作品性の中心はかなり明確である。派手さよりも、土地と言葉を軸にした記録として残るアルバムだ。
トラックリスト
- A1 – Ver Para Creer
- A2 – Tus Brazos
- A3 – La Bolsa O La Vida
- A4 – El Verrugón Atómico
- A5 – Quién Te Ha Visto Y Quién Te Ve
- A6 – Jota Carcelera
- B1 – Aquí Nunca Pasa Nada
- B2 – Bajo Aragón
- B3 – Chuflas Del Bimilenario
- B4 – Bienvenido Mr. Marshall
- B5 – Jotas De Ronda : La Mujer, La Coyuntura Económica, La Despedida