The Benjamin Delaney Lion – Satori (1969)

The Benjamin Delaney Lion「Satori」について

The Benjamin Delaney Lionは、イギリスのフォーク系デュオによる作品として知られるグループで、「Satori」はその唯一のLPとして扱われているアルバムである。オリジナルは1969年の作品で、ここで取り上げる盤は2021年リリースの再発盤。ブリティッシュ・フォークの流れの中でも、特にサイケデリック・フォークの珍盤として語られることが多い一枚である。

作品の背景

アーティスト情報によると、The Benjamin Delaney LionはWrekin Arts Societyの学生2人を母体に始まったユニットで、学校を出た直後の1970年1月〜2月ごろから、スウォンジーのAdelphi pubにあったBallads & Blues Clubなどのフォーク・クラブで演奏していたという。夏にはWrekin Arts Societyが資金を出し、唯一のLPとなる「Satori」の録音が行われた。

この作品は、のちに希少盤として知られるようになり、近年は高額で取引されることもあるレコードとして扱われている。作品数が限られているだけに、グループの記録としても重要な位置づけにある。

盤としての特徴

2021年盤にはプリント入りインナー・スリーブが付属している。再発盤としては、オリジナルの時代感を伝える資料性のある仕様で、初出時の空気を伝える役割も大きい。オリジナル盤と比べた細かな音質差や内容差については、ここで確認できる範囲では断定しないが、少なくとも2021年盤は作品をあらためて手に取れる形でまとめ直したものとして見ることができる。

ジャンルと時代感

ジャンル表記はFolk, World, & Country、スタイルはFolk。1960年代末から1970年前後の英国フォークは、アコースティックな編成を軸にしつつ、サイケデリックな感触や実験性を含む作品も少なくない。その文脈の中で「Satori」も語られてきた盤で、同時代のブリティッシュ・フォークの周辺にある作品群と並べて見られることが多い。

聴きどころとして見える点

実際に聴いた感想として語られることが多いのは、派手なヒット曲で押すタイプではなく、デュオ編成ならではの距離感と、アコースティック中心の流れにあること。作品全体がアルバム単位で受け止められる性格を持っており、曲ごとの存在感よりも、通して聴いたときのまとまりが印象に残るタイプのレコードとして扱われている。

代表曲や大きなヒット曲が広く知られている作品ではないが、そのぶん「Satori」は、The Benjamin Delaney Lionという名前そのものと結びついたアルバムとして記憶されている。

まとめ

「Satori」は、1969年の英国フォークの空気をまとった、The Benjamin Delaney Lion唯一のLPとして位置づけられる作品である。学校を出たばかりの若い演奏家たちが、フォーク・クラブを足場に録音へ進み、のちに稀少なサイケデリック・フォーク盤として知られるようになった、という流れがこの作品の背景になっている。2021年盤は、そのアルバムを現代に再び手に取れる形で残した再発盤である。

トラックリスト

  • A1 – I Alone
  • A2 – Samantha Carol Fragments
  • A3 – Midnight People
  • A4 – Oldman
  • A5 – There Is Nothing Lost
  • A6 – Dandelion Blues
  • B1 – In The Knowledge Of My Soul
  • B2 – Painting Box
  • B3 – Hampstead Incident
  • B4 – Log Cabin In The Sky
  • B5 – Ducks On A Pond

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2026.08.14
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