Gary Boyle – Step Out! (1980)

Gary Boyle - Step Out!

Gary Boyle / Step Out!

Gary BoyleのStep Out!は、1980年作として捉えたいジャズ・フュージョン作品。英国出身のギタリスト/ヴォーカリストであるBoyleのキャリアの中でも、70年代のジャズ・ロック路線を経た後の流れが見えやすい1枚です。日本制作・日本盤の1981年リリースという点も、この時期の国内ジャズ/フュージョンの受容と重なるところがあります。

作品の輪郭

ジャンルはJazz、スタイルはFusion。ギターを軸にした演奏を中心に、リズムの推進力とフレーズの切り返しで聴かせるタイプの内容として受け取れます。ジャズの即興性とロック寄りの拍感が交わるあたりに、この時代のフュージョンらしい手触りがある作品です。

録音の雰囲気も、過度に飾り立てるというより、各パートの動きが追いやすい整理された印象につながります。ギターの音色、リズム隊の組み立て、曲ごとの流れが前に出る構成。派手さ一辺倒ではなく、演奏の運びそのものを聴かせるタイプのアルバムという見方ができそうです。

Gary Boyleの位置づけ

Gary Boyleは1941年生まれの英国人ギタリスト/ヴォーカリストで、70年代にはジャズ・ロック・バンドIsotopeのメンバーとして活動していた人物です。Step Out!は、その文脈を引き継ぎながら、よりソロ・アーティストとしての立ち位置を示す作品のひとつとして見てよさそうです。

Isotopeのようなジャズ・ロック系の流れと並べると、同時代のフュージョン・ギタリストたち、たとえば英国圏のジャズ/ロック周辺で活動したプレイヤーたちとのつながりも感じやすいです。アメリカのフュージョンとは少し温度の違う、英語圏ジャズ・ロックの延長線上に置ける内容です。

まとめ

Step Out!は、Gary Boyleのギターを軸にした1980年のジャズ・フュージョン作品。70年代ジャズ・ロックの流れを踏まえつつ、80年代初頭の感触へつながる一枚として位置づけられるアルバムです。日本盤として1981年に出たことも含め、当時のフュージョンの広がりを感じさせるタイトルです。

トラックリスト

  • A1 Jeanies Dance (4:48)
  • A2 Numb Thumb (4:26)
  • A3 Step Out (4:39)
  • A4 Periscope (5:00)
  • B1 Fuchi Cé Pesta (3:57)
  • B2 Thinking Of You (3:41)
  • B3 Gitte (4:46)
  • B3 So Many Times Before (5:24)

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2026.05.13