Bill Bruford’s Earthworks – Earthworks (1987)
Bill Bruford’s Earthworks「Earthworks」について
Bill Bruford’s Earthworks名義による「Earthworks」は、1987年にUKで登場したジャズ作品。アーティスト名そのものを冠したタイトルで、バンドの初期像をそのまま示すような位置づけの1枚になっている。Bill Brufordはドラマーとして知られ、このプロジェクトでもリズムの組み立てが作品全体の軸になっている印象がある。
作品の輪郭
ジャンルはJazz、スタイルはFusionとContemporary Jazz。演奏の重心は、いわゆるロック寄りの推進力よりも、細かいリズムの運びやアンサンブルの絡みに置かれているように見える。ドラムが前に出すぎず、各楽器の動きが噛み合う構成。録音も、各パートの輪郭を追いやすいタイプの仕上がりとして受け取れる。
メンバーにはBill Brufordのほか、Mick Hutton、Iain Ballamy、Tim Harries、Tim Garland、Django Bates、Patrick Clahar、Mark Hodgson、Steve Hamiltonといった名前が並ぶ。時期によって編成の変化があるバンドなので、個々の奏者の個性が作品ごとに表れやすいグループでもある。
Bill Brufordにとっての位置づけ
Earthworksは、1986年に結成された英国のジャズ・バンドで、2009年まで活動した。Bill Brufordのキャリアの中では、プログレッシブ・ロックの文脈で知られる活動とは別に、ジャズの側面を前面に出したプロジェクトとして見られることが多い。1987年作のこのアルバムは、その出発点にあたる作品として扱える。
同時代の文脈
1980年代後半の英国ジャズは、フュージョンの要素とコンテンポラリー・ジャズの感覚が重なる場面が多く、この作品もその流れの中に置けそうだ。複雑な拍子感やアンサンブル重視の作りは、同時代のジャズ・ロックや英国系の実験性とも近い印象につながる。
まとめ
「Earthworks」は、Bill Brufordのドラマーとしての視点が前に出た、1987年の英国ジャズ作品。リズムの組み立て、楽器同士の応答、ジャンルの境目をまたぐ編成感、そのあたりが見どころになっている。
トラックリスト
- A1 Thud (4:10)
- A2 Making A Song And Dance (5:52)
- A3 Up North (5:19)
- A4 Pressure (7:25)
- B1 My Heart Declares A Holiday (4:35)
- B2 Emotional Shirt (4:45)
- B3 It Needn’t End In Tears (5:04)
- B4 The Shepherd Is Eternal (1:50)
- B5 Bridge Of Inhibition (4:15)