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Acqua Fragile – Acqua Fragile (1973)

Acqua Fragile『Acqua Fragile』について

Acqua Fragileは、イタリア・パルマ出身のプログレッシブ・ロック・バンドだ。1971年に結成され、のちにPremiata Forneria Marconi(PFM)ともつながるイタリアン・プログレの流れの中で活動したグループである。

ここで取り上げる『Acqua Fragile』は、1973年に発表されたデビュー作。バンド名をそのままタイトルにしたアルバムで、グループの出発点を示す1枚として位置づけられる。日本盤は1981年リリースで、帯・インサート・オリジナル・ポスターバッグ仕様で出ている。

バンドの成り立ち

Acqua Fragileは、元Gli ImmortaliのメンバーだったBernardo Lanzetti(ヴォーカル、ギター)、Gino Campanini(ギター)、Piero Canavera(ドラム)を中心にスタートした。そこへFranz Dondi(ベース)とMaurizio Mori(キーボード)が加わり、最初の編成が固まった。PFMに見いだされて、レーベル契約へつながった経緯もこのバンドの歴史では重要な要素だ。

このデビュー作のあと、1974年には2作目『Mass-Media Stars』を発表しているので、『Acqua Fragile』は短い活動期間の中で最初に残した作品ということになる。

作品の位置づけ

1973年という時期は、イタリアのプログレッシブ・ロックが活発だった時代にあたる。PFM、Banco del Mutuo Soccorso、Le Ormeなどが同時代に存在感を強めていた中で、Acqua Fragileもその文脈にあるバンドだ。

ただし、このアルバムは“シンフォニック・ロック寄りの長大組曲”だけで押すタイプというより、英語詞の歌ものを含めて、バンドの個性を前面に出した作りとして知られている。Bernardo Lanzettiの声質は、のちのPFM加入でも知られる通り、このバンドの印象を決める大きな要素である。

再発盤としての日本盤

今回の盤は1981年の日本盤。オリジナルの1973年盤に対して、国内流通向けの仕様が加わっている点が特徴だ。帯とインサートが付属し、さらにオリジナル・ポスターバッグ・カバー仕様となっている。裏帯には「European Rock Collection Part V」としてシリーズ中のアルバムが並ぶ。

音源そのものは1973年のオリジナル作品に由来するので、作品内容としてはデビュー当時のAcqua Fragileをそのまま聴ける再発盤という理解でよさそうだ。

聴きどころ

このアルバムでまず目を向けたいのは、Bernardo Lanzettiのヴォーカルと、ギター、キーボードを含む編成のまとまりだ。PFMに見いだされたバンドらしく、演奏の精度やアンサンブルに耳が行く。イタリアン・プログレの中でも、メロディの運びとバンド全体の色がはっきり出るタイプの作品である。

なお、代表曲として広く知られる1曲を挙げるより、アルバム全体でバンドの輪郭をつかむタイプの作品だと言えそうだ。デビュー作らしく、後の活動を知る入口にもなる1枚である。

メンバー

  • Bernardo Lanzetti
  • Gino Campanini
  • Piero Canavera
  • Franz Dondi
  • Maurizio Mori

まとめ

『Acqua Fragile』は、イタリアのプログレッシブ・ロックの初期を代表するバンドのひとつが残したデビュー作である。PFMと近い関係を持ちながら、短い活動期間の中で独自の足跡を残した作品でもある。1973年のオリジナル盤を1981年の日本盤で聴くことで、当時のイタリアン・プログレの空気と、国内再発盤ならではの装丁の両方を確認できる。

トラックリスト

  • A1 – Morning Comes
  • A2 – Comic Strips
  • A3 – Science Fiction Suite
  • B1 – Song From A Picture
  • B2 – Education Story
  • B3 – Going Out
  • B4 – Three Hands Man

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2026.10.17
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