Andrew Gold – Whirlwind (1980)
Andrew Gold『Whirlwind』について
『Whirlwind』は、アメリカのシンガーソングライター/プロデューサー、Andrew Goldが1980年に発表した作品。ソフトロックの流れを受け継ぐ耳なじみのよいメロディと、ロック寄りの輪郭を持ったサウンドが並ぶ一枚として知られている。1970年代のアメリカン・ソフトロックを支えた人物のひとりらしく、作曲とアレンジの手つきが前面に出た内容になっている。
サウンドの印象
全体としては、ギター、鍵盤、コーラスのまとまりがよく、音の立ち上がりもきれいな作り。派手に押し切るタイプではなく、曲の流れやフックを丁寧に積み上げていくタイプのアルバムという印象が強い。ソフトロックらしい整った質感の中に、ロックの推進力がほどよく入っている。
Andrew Goldというアーティストの位置づけ
Andrew Goldは、1951年にカリフォルニア州バーバンクで生まれたアメリカのシンガーソングライター/プロデューサー。ソフトロックの文脈で語られることが多く、1970年代のアメリカン・ポップ/ロックの感触をつくった人物のひとりとして見られている。『Whirlwind』は、そうしたキャリアの中で、彼のソングライターとしての持ち味がまとまって表れた時期の作品といえる。
同時代の文脈
1980年という時期を考えると、AORやソフトロックの流れが引き続き残っていた頃でもある。洗練されたコード感、過不足のない演奏、メロディ重視の作りは、同時代のアメリカ西海岸系のポップ/ロックとも通じる部分がある。TotoやChristopher Crossのような、後のAOR的な耳触りを思わせる要素と並べて語られることもありそうな立ち位置だ。
作品の聴きどころ
- メロディの明快さ
- ソフトロック寄りの整ったアレンジ
- ロックの骨格を残した演奏感
- 作曲家としての手堅さが見える構成
『Whirlwind』は、派手な装飾よりも曲そのものの組み立てで聴かせるタイプのアルバム。Andrew Goldの持つポップな感覚と、アメリカン・ロックの実直さが同じ場所に置かれた作品として、80年代初頭の空気を映している。
トラックリスト
- A1 Kiss This One Goodbye (4:03)
- A2 Whirlwind (4:16)
- A3 Sooner Or Later (3:31)
- A4 Leave Her Alone (3:30)
- A5 Little Company (4:16)
- B1 Brand New Face (4:43)
- B2 Nine To Five (4:04)
- B3 Stranded On The Edge (4:03)
- B4 Make Up Your Mind (5:06)