Bjørn Riis – A Fleeting Glimpse (2022)
Bjørn Riis『A Fleeting Glimpse』
ノルウェーのシンガー、ギタリスト、コンポーザー、Bjørn Riisによる『A Fleeting Glimpse』は、2022年に発表されたプログ・ロック作品だ。アーティスト自身の出身国であるノルウェーからリリースされた一枚で、彼のソロ活動の流れの中に置くと、メロディと構成の両方を丁寧に組み立てるタイプの作品として見えてくる。
作品の輪郭
Bjørn Riisは、プログレッシブ・ロックを軸にしながら、歌、ギター、作曲を担うミュージシャンとして知られている。『A Fleeting Glimpse』でも、その持ち味がそのまま表れていて、ロックの推進力に、長めの展開や細かな音の積み重ねが重なる作りになっている。ジャンル表記としてはRock、スタイルとしてはProg Rock。いわゆる直線的なロックよりも、曲の中で場面が少しずつ切り替わっていくタイプの作品だ。
サウンドの印象
音の質感は、ギターを中心にしたバンド・サウンドが軸になりやすい。演奏の密度を保ちながらも、フレーズ同士の間合いを活かすような組み立てで、派手さだけを前に出すより、曲の流れを追っていく面白さがある。プログ・ロックらしい構成感を持ちながら、歌ものとしての輪郭も見えやすいところが、この手の作品の特徴として感じられる。
アーティストの位置づけ
Bjørn Riisは、ノルウェーのクロスオーバー・プログ系の文脈にいるアーティストとして捉えやすい。ソロ作では、ギタリストとしての音作りと、作曲家としての展開設計が前に出る。『A Fleeting Glimpse』も、その延長線上にあるタイトルとして見るとわかりやすい。2022年という時点での彼の表現を切り取った作品で、同時代のプログ・ロックの中でも、北欧らしい整った構成感を持つ一枚として並べて語られることがありそうだ。
同時代の文脈
この作品は、クラシックなプログ・ロックの流れを引きつぎつつ、現代的な録音感覚でまとめられたタイプの作品として見える。大きく言えば、ギター主体のプログ・ロックが持つ伝統の上にあり、メロディの運びや曲の展開に重きを置く点では、北欧圏のプログ系アーティストに通じる部分もある。派手な実験性より、曲の完成度や演奏の整合性が前に出るタイプだ。
まとめ
『A Fleeting Glimpse』は、Bjørn Riisの作曲家・ギタリストとしての顔がよく見える2022年作だ。プログ・ロックの枠組みの中で、歌、ギター、構成のバランスを取りながら進む作品として、彼のディスコグラフィーの中でも自然に位置づけられる一枚といえる。
トラックリスト
- A1 Dark Shadows (Part 1) (6:47)
- A2 A Voyage To The Sun (7:41)
- B1 Summer Meadows (5:26)
- B2 Dark Shadows (Part 2) (6:10)