Emerson, Lake & Palmer – In Concert (1979)
Emerson, Lake & Palmer『In Concert』について
Emerson, Lake & Palmerは、1970年に結成されたイングランドのプログレッシブ・ロック・バンドで、Keith Emerson、Greg Lake、Carl Palmerの3人による編成が基本となっている。クラシック音楽やジャズの要素を取り入れた作曲、技巧の高い演奏、そして大きな会場を前提にした派手なライヴ・パフォーマンスで知られるグループである。
『In Concert』は、1979年にUSでリリースされたライヴ・アルバム。モントリオールのOlympic Stadiumで録音された作品で、活動初期から続いてきたELPの大規模なライヴ表現をそのまま記録した内容になっている。バンドとしては1970年代末の重要な時期にあたる作品で、同年のオリジナル・リリースとして位置づけられる。
作品の位置づけ
Emerson, Lake & Palmerにとって、この時期のライヴ盤はスタジオ作とはまた別に、3人編成の演奏力とアレンジの密度を確認できる資料的な意味合いが強い。ELPはスタジオでも大曲志向が目立つが、ライヴではその構成の複雑さがさらに前面に出る。1979年という時期を考えると、プログレッシブ・ロックが全盛期から変化していく流れの中で、バンドの代表的なスタイルを記録した一枚とも言える。
同時代のプログレッシブ・ロック・バンドと比べると、YesやGenesisが比較されやすいが、ELPはキーボードを中心にした押しの強いアンサンブルと、クラシック作品の引用や大仰な展開で独自性がはっきりしている。『In Concert』でも、その路線がライヴの場でどのように鳴っていたかを確かめられる。
収録曲と代表曲
このリリースからはシングルも切られており、収録曲の中に作品の顔となる楽曲が含まれていることがうかがえる。ELPのライヴ盤では、既発の代表曲が演奏の核になることが多く、バンドのカタログをライヴ形式でたどる役割も持っている。
Keith Emersonのキーボード、Greg Lakeのボーカルとベース、Carl Palmerのドラムがそれぞれ明確に聞き取れる編成で、3人だけとは思えない音の広がりを作るのがELPの持ち味である。ライヴ盤としては、その分離の良さや、曲間のつなぎ方、場内のスケール感が印象に残るタイプの作品だろう。
盤の特徴
US盤として出たリリースで、レーベル表記にはAtlantic Recording Corp.の製造クレジットが見られる。ジャケットによってはゴールドのプロモーション・スタンプが付くものもあり、同じ1979年の盤でも見た目に差がある。さらに、別仕様のプレスも存在するため、コレクションの対象としては版違いを確認する楽しみもある。
まとめ
『In Concert』は、Emerson, Lake & Palmerが1970年代に築いたライヴ・バンドとしての性格を、1979年の時点で記録したアルバムである。技巧、構成力、会場のスケール感、その3点がまとまった作品で、ELPというバンドの輪郭をつかむうえで分かりやすい一枚と言えそうだ。
トラックリスト
- A1 – Introductory Fanfare (0:51)
- A2 – Peter Gunn (3:30)
- A3 – Tiger In A Spotlight (3:58)
- A4 – C’Est La Vie (4:06)
- A5 – The Enemy God (Dances With The Black Spirits) (2:39)
- A6 – Knife Edge (4:47)
- B1 – Piano Concerto No. 1 Third Movement: Toccata Con Fuoco (6:26)
- B2 – Pictures At An Exhibition (15:29)