M-Opus – At The Mercy Of Manannán (2023)
M-Opus『At The Mercy Of Manannán』について
アイリッシュ・プログレッシブ・ロック/シンフォニック・ロック・バンド、M-Opusによる『At The Mercy Of Manannán』は、2023年に登場した作品だ。バンドの出身国もリリース国もアイルランドで、同国のプログ・ロック文脈の中で受け止めやすい1枚になっている。
タイトルにある「Manannán」は、アイルランド神話に登場する海の神として知られる存在で、作品全体にもケルト圏の物語性を感じさせる要素がある。バンド名、作品タイトル、そしてアイルランドという背景がつながって見える構成で、ロック作品でありながら土地の伝承や神話を意識した作りになっている点が目を引く。
作品の位置づけ
アーティスト情報としては、M-Opusはアイリッシュのプログレッシブ・ロック/シンフォニック・ロック・バンドとされている。『At The Mercy Of Manannán』は2023年の作品として提示されており、現行のバンド像を知るうえでの中心作として見るのが自然だろう。
プログ・ロックとシンフォニック・ロックの組み合わせからは、楽曲の展開や構成の変化を重視するタイプの作品像が読み取れる。アイルランドのバンドという点では、同じく物語性やスケール感を重視する70年代以降のプログ・ロック系バンドの系譜とも比較しやすい。
レコード盤の仕様
この盤は、マット仕様のゲートフォールド・ジャケットに収められ、2ページのカラー印刷インサート、黒のポリライニング入りインナーLPスリーブ、再封可能な透明ポリプロピレン製スリーブが付属する。パッケージ全体は、グリーンエネルギー、グリーンガス、ソーラーエネルギーを使って倫理的に制作されたと案内されている。
- 限定500枚
- 2023年リリース
- 専用マスタリングを施したヴァイナル・プロダクション
レコードとしては、作品の内容だけでなくパッケージ面にもかなり意識が向けられている印象だ。ゲートフォールドやインサート付きの構成は、アルバムの世界観をじっくり見せる作り方としてわかりやすい。
聴きどころとして見えやすい点
実際の音そのものについてはここでは断定しないが、プログ・ロック/シンフォニック・ロックというスタイルからは、曲ごとの長い展開、パートの切り替わり、楽器の重ね方に耳が向きやすい作品として捉えやすい。タイトルの神話性とあわせて、単独曲の強さだけでなく、アルバム全体の流れで聴くタイプの作品像が浮かぶ。
代表曲やヒット曲として広く知られた1曲があるという情報は見当たらないが、こうした作品では曲単位よりも、アルバム全体の構成やテーマ性が印象に残ることが多い。
まとめ
『At The Mercy Of Manannán』は、アイルランドのM-Opusが2023年に発表した、神話的な題材とプログレッシブ・ロック/シンフォニック・ロックの文脈を重ねたアルバムだ。限定500枚のヴァイナルとして、専用マスタリングや丁寧なパッケージングも含めて、作品のまとまりを感じやすい仕様になっている。
トラックリスト
- A1 – Setting Off (2:02)
- A2 – Riverflow (6:55)
- A3 – Whirlpool (3:23)
- A4 – To The Other Side (9:10)
- B1 – Na Bruídaí (7:55)
- B2 – Valley of Elah (4:07)
- B3 – Scaling Novas (3:25)
- B4 – Carnivale (5:14)